史上初8K時代劇巨篇 豪華キャスト競演「帰郷」
時代劇専門チャンネルは、チャンネルオリジナル時代劇第20弾にして、史上初となる8K時代劇「帰郷」を制作することを発表しました。
本作では、2015 年にスカパー!と時代劇専門チャンネルが共同制作したオリジナル時代劇「果し合い」に続き、主演・仲代達矢、監督・杉田成道という日本の映像史に名を残す豪華タッグが、4 年の時を経て再び実現いたします。主演を務めるのは、巨匠・黒澤明監督「影武者」「乱」や小林正樹監督「切腹」をはじめ、日本が世界に誇る名作に数多く出演するなど、日本映画史を体現する役者・仲代達矢。その役者人生において、アメリカ・アカデミー賞、世界三大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン)のすべてで出演作が賞を受賞するなど、国内のみならず海外でも圧倒的な存在感を示す仲代達矢が、86 歳を迎えた今、自身の役者人生の全てを懸けて本作に挑みます。
仲代達矢が藤沢周平「帰郷」を手にしたのはおよそ三十年前。作品世界に強く惹かれた仲代達矢は「いつか宇之吉をやりたい」という想いを抱き続けてきました。そして今、長年の時を経て仲代達矢の想いが結実します!
その想いに共鳴し、常盤貴子、北村一輝、緒形直人、佐藤二朗、三田佳子、橋爪功、中村敦夫といった日本を代表する豪華キャストが集結。これまで「果し合い」「遅いしあわせ」「冬の日」「三屋清左衛門残日録」「橋ものがたり」(3 作品)、そして「闇の歯車」と毎年、藤沢文学を映像化し、高い反響を獲得してきた時代劇専門チャンネルが、藤沢周平の初期短篇の傑作「帰郷」に挑みます。
2015 年、スカパー!と時代劇専門チャンネルがタッグを組んで制作した、仲代達矢主演、杉田成道監督作品「果し合い」は、歴代のオリジナル時代劇の中で、最高の加入者数を記録、海外でもニューヨークフェスティバル・ドラマスペシャル部門で金賞を受賞するなど高い評価を獲得しました。あれから4 年――86 歳となった仲代達矢を再び主演に迎え、京都の熟練のスタッフをはじめ「果し合い」チームが再結集、杉田成道がメガホンをとる新たな時代劇巨篇が誕生します。
美しき日本の原風景を描いた藤沢周平。「帰郷」の舞台となるのは信州・木曾福島。山深い里を舞台に物語は展開されます。仲代達矢演じる主人公は老いた渡世人、宇之吉。若かりし頃、訳あって木曾福島を出奔した宇之吉は、流浪の旅を続け、病に倒れた旅の空で見た風景に故郷への思いをはせる。老い先を悟った宇之吉は、木曾福島へ。寄る辺のない故郷。しかし、やがて宇之吉は故郷に守るべき存在を見出します。すべてを捨てたかに見える宇之吉の静かにそして熱く燃える心の炎。決してヒーロー然としていない老渡世人、宇之吉を主人公にした、藤沢周平ならではの股旅ものの傑作が、史上初の“8K 時代劇”として、令和の時代に映像で蘇ります。
信州・木曾福島に向かってひとりの無宿渡世姿の旅人が歩いていた。男の名は宇之吉。かつては木曾福島を縄張りとする博奕打ちだったが、親分の罪を被り、江戸に身を寄せた。しかし世話になった相州屋清五郎の妻・おとしと道ならぬ仲になり、清五郎を殺し、おとしと江戸を出奔。以来30 年余りの歳月が流れ、病に倒れた先で見た風景が宇之吉の心を抉る。老い先を思い故郷へ歩みを進めた。
故郷、木曾福島に辿り着いた宇之吉。町を歩くうち、斬り合いに遭遇する。野獣のように、隙がなく獰猛な動きを示している男が一人、十人を超える男たちを相手にしていた。のちに知れる男の名は源太。彼を追い詰める男たちは、宇之吉のかつての兄貴分、九蔵の手下たちだった。川に飛び込み難を逃れる源太。宇之吉はその姿にかつての自分の姿を重ねていた。
ある日、渡世人仲間の栄次と行った飲み屋で、おくみという女と出会う。栄次から、おくみと源太は好いた仲だが、かねてからおくみに目を付けていた九蔵が、二人の仲を引き裂こうと執拗に嫌がらせを重ね、ついに源太が九蔵に斬りつけ、追われる身となってしまったのだと知らされる。
神社で行われる山博奕の日、宇之吉は幼なじみの佐一と再会し、衝撃の事実を耳にする・・・。
作品概要
帰郷
原作:藤沢周平「帰郷」(文春文庫『又蔵の火』所収)
主演:仲代達矢
出演:
常盤貴子 北村一輝 緒形直人 谷田歩 佐藤二朗
田中美里 前田亜季 /三田佳子/ 橋爪功 中村敦夫
監督・脚本:杉田成道
脚本:小林政広
音楽:加古隆
撮影監督:江原祥二
企画・プロデュース:宮川朋之(時代劇専門チャンネル)
プロデューサー:秋永全徳(時代劇専門チャンネル)足立弘平(松竹)
制作:時代劇専門チャンネル 松竹株式会社
公式サイト:https://www.jidaigeki.com/kikyo/
公式Twitter:https://x.com/kikyo_drama
©「帰郷」時代劇パートナーズ