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吉田鋼太郎演出、松坂桃李主演!彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー五世』全キャスト決定!

2019年上演、吉田鋼太郎演出舞台『ヘンリー五世』に出演する全キャストが発表され、主演の松坂桃李はじめ溝端淳平、横田栄司、中河内雅貴、河内大和らの出演が決定しました。

上段左から松坂桃李、吉田鋼太郎、溝端淳平 下段左から横田栄司、中河内雅貴、河内大和

1998年のスタート以来、芸術監督・蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきたシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す 彩の国シェイクスピア・シリーズ。昨年冬、2代目芸術監督に就任した俳優・吉田鋼太郎が演出する『アテネのタイモン』でシリーズが再開された。

吉田演出2作目、シリーズ第34弾となる次の作品は、史劇『ヘンリー五世』。2013年に第27弾として故蜷川の演出で2部作を1本にまとめて上演、大きな話題となった『ヘンリー四世』の“その後の時代”を描いた作品で、前回 ‘国王陛下の放蕩息子’ハル王子と、‘無頼者の酔いどれ騎士’フォルスタッフという、シェイクスピア作品に登場するキャラクターの中でも高い人気を誇るコンビを演じた松坂桃李と吉田鋼太郎が、再びタッグを組む。

2013年上演『ヘンリー四世』より皇太子ヘンリー(ハル王子)役 松坂桃李/撮影:渡部孝弘

松坂桃李演じる、ハル王子改めイングランド王ヘンリー五世の活躍を中心に、英仏百年戦争の激戦のひとつ・アジンコートの戦いに臨む両国の民衆や貴族、軍人たちの姿を群像劇として描く本作。吉田鋼太郎は本作では、作品の各幕で観客を物語へいざなう説明役(コーラス)を務める。ヘンリー五世を挑発し戦いへと推し進めるフランス皇太子役には、本シリーズ『ヴェローナの二紳士』にて主演を務めた溝端淳平、その父フランス王役に本シリーズに欠かせない名優・横田栄司、無頼漢のピストル役にシェイクスピア・シリーズ初参加の中河内雅貴、イギリス軍の騎士フルエリンにシリーズ前作『アテネのタイモン』で名演をみせた河内大和など、個性豊かな俳優陣が集結した。

前作から5年あまりの時を経ていよいよ上演となる、彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー五世』に期待が高まる。
チケットは11月17日(土)一般発売開始。

 

演出・出演 吉田鋼太郎
次回作が決まった喜び
『ヘンリー五世』は、日本ではこれまでほぼ上演されたことがない戯曲です。何百年も前のイギリスの歴史劇ですから、現代の日本人にとってはどうでもいいといえばどうでもいいお話なのですが、“今”の世の中に通じる様々な要素が含まれています。立ち回りなんかもあって、非常に活き活きとした作品なので、お客さまがみて面白かったと思えるような、そういう芝居にしたいと思っています。

松坂桃李について
松坂桃李くんとは、(『ヘンリー五世』の前作にあたる)『ヘンリー四世』という舞台で共演しています。彼にとってシェイクスピア作品を演じるのは初めてだったのですが、非常に勘が良く、シェイクスピアのセリフを語ることのできる口跡の良さ、声量、気品を持ち合わせていました。『ヘンリー四世』は彼が演じた主人公のハル王子が王になって終わったのですが、今回の『ヘンリー五世』は正にそこから始まる、いわば続きものになっています。そういう意味では、『ヘンリー四世』をご覧になった方には是非またお楽しみいただければと思いますし、桃李がこの役をやることを快諾してくれたことはとても嬉しいです。あいつはホントにいい奴です。

松坂桃李に期待すること
前回の『ヘンリー四世』では、(稽古を通じて)非常にシェイクスピアのことを理解し、「桃李はシェイクスピア演劇の中心に立てる俳優だ」と思いました。今回の舞台ではさらに成長し、皆を引っ張って、桃李ならではのシェイクスピア、桃李にしかできない『ヘンリー五世』を出現させて欲しいと思っています。そのためにふたりで話しながら、切磋琢磨していきたいと思います。

松坂桃李
2013年の『ヘンリー四世』から月日を重ねて再びシェイクスピアの世界に戻ることができるのは、大変光栄に思います。と同時にシェイクスピアの言葉と対峙することを考えると怖くもあります。あの時、座長だった吉田鋼太郎さんが演出される『ヘンリー五世』に出演することは深い縁を感じています。成長したハル(ヘンリー五世)の姿をお届けできるよう精一杯、頑張ります。2019年、劇場でお会いしましょう。

溝端淳平
人生で初めて観た舞台が蜷川さんのシェイクスピア・シリーズでした。感銘を受けた蜷川演出に後に立たせて頂く事が出来、深い縁と恩を感じています。蜷川さんの意志を受け継がれた鋼太郎さんにお声をかけて頂き、また稽古場で神経を注ぎながらシェイクスピアに挑める喜びを強く感じています。尊敬してやまない鋼太郎さんの演出を受けるのは、気負いと重圧はありますが、それ以上にこんな贅沢な時間に感謝です。

横田栄司
彩の国シェイクスピア・シリーズに参加する時、ぼくはいつも祭りを待つ子供のようにうきうきとします。お客様の大いなる期待も、蜷川さん亡き後、『アテネのタイモン』の時に痛いほど感じました。その期待を裏切らぬよう、先人たちが咲かせた花を枯らさぬよう、吉田鋼太郎さんを先頭にぼくたちはまた、厳しい稽古を積み、努力を続けてまいります。どうか共に祭りに参加してください。夢の劇場でお待ちしております。

中河内雅貴
この度初めて、彩の国シェイクスピア・シリーズの『ヘンリー五世』に出演させて頂ける事を舞台人としてとても嬉しく思っております。吉田鋼太郎さんの演出を受けられること、また松坂桃李くんと久しぶりに共演が出来ること、とても光栄です。僕の役者人生の全てをかけて挑みます!そしてお客様と蜷川さんにしっかりと届けたいと思います。

河内大和
初めて彩の国シェイクスピア・シリーズに参加させて頂いた『ヴェローナの二紳士』の時の震えを、今でもはっきりと憶えています。このシリーズに参加させて頂くことがどういうことなのか、しっかりと受け止め、吉田鋼太郎さんの演出を受けることができる幸せとプレッシャーを噛み締めながら、尽力して参る所存でございます。

 

あらすじ

父王の死とともに新王となったハル王子(松坂桃李)が、ついにフランスへの遠征を決意する。
勇猛果敢な新王のもと、イギリス軍が一気にハーフラーの街を陥落させる一方で、フランス国王も自軍に総決起を促し、戦いは悲惨なものとなっていく。圧倒的な兵力で押し寄せるフランス軍に対し、放蕩の限りを尽くした若い時代とはうって変わり、勇猛果敢な名君ヘンリー五世に成長したハルが率いるイギリス軍が最後には勝利し、講和会議のために渡ったフランスで王女キャサリンに求婚したヘンリーのもと、英仏の和平が実現する。
しかし、ヘンリーが王として得たフランスの支配権も、その息子ヘンリー六世の時代には諸侯の王権争いが復活し、再び失われることになるのであった…。

 

期間:2019年2月8日(金)~24日(日)<全19回>
劇場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
※埼玉公演後、ツアー公演の予定あり

[出演]
松坂桃李
吉田鋼太郎 溝端淳平 横田栄司 中河内雅貴 河内大和
間宮啓行 廣田高志 原慎一郎 出光秀一郎 坪内 守 松本こうせい 長谷川志
鈴木彰紀* 竪山隼太* 堀 源起* 續木淳平* 高橋英希* 橋本好弘 大河原啓介 岩倉弘樹 谷畑 聡 齋藤慎平 杉本政志 山田隼平 松尾竜兵 橋倉靖彦 河村岳司 沢海陽子 悠木つかさ 宮崎夢子
*…さいたまネクスト・シアター

[スタッフ]
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:吉田鋼太郎 (彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)
美術:秋山光洋
照明:原田 保
音響:角張正雄
衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:佐藤裕子
擬闘:栗原直樹
演出助手:北島善紀
技術監督:小林清隆
舞台監督:やまだてるお
制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団、ホリプロ
企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会

●チケット料金(全席指定)
[一般]S席9,500円、A席7,500円、B席5,500円
[SAFメンバーズ]S席8,600円、A席6,800円、B席5,000円
[U-25(B席対象)]2,000円(劇場のみ取り扱い)
※U-25チケットは公演時、25歳以下の方が対象です。入場時に身分証明書をご提示ください。
※SAFメンバーズのご予約はSAFチケットセンター、劇場・会館窓口にて承ります。

●チケット発売
[一般]11月17日(土)

●チケット取扱い
・SAFチケットセンター0570-064-939(休館日を除く10:00-19:00)
[PC] http://www.saf.or.jp/ [携帯] http://www.saf.or.jp/mobile
[窓口]彩の国さいたま芸術劇場、埼玉会館
・イープラス https://eplus.jp/ (PC&携帯)
・チケットぴあ0570-02-9999  http://pia.jp/ (PC&携帯)
※0570で始まる電話番号は、一部携帯電話、PHS、IP電話、ダイヤル回線からのご利用ができません。
・ホリプロオンラインチケット  http://hpot.jp (PC・携帯)
・ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 (平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00、日祝・休)

●お問合せ
彩の国さいたま芸術劇場0570-064-939(休館日を除く10:00-19:00)
公演詳細・最新情報は劇場HPへ
http://www.saf.or.jp