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芹澤興人、武田梨奈、橋本マナミ、吉田浩太監督が登壇!映画『Sexual Drive』公開初日舞台挨拶を開催

2022年4月29日(金)、新宿武蔵野館にて“食”を通じて人間の秘められた欲望を暴露していく新感覚ブラックコメディ映画『Sexual Drive』の公開初日舞台挨拶が行われ、芹澤興人、武田梨奈、橋本マナミら本作に出演する豪華キャストと吉田浩太監督が登壇しました。

映画『Sexual Drive』公開初日舞台挨拶
(左から)吉田浩太監督、武田梨奈、橋本マナミ、芹澤興人

この日の舞台あいさつは映画上映後に実施。吉田監督も「この映画は三編からなるんですが、『納豆』という映画を撮ったのは4年前でした。そこから2年後に続編を撮って。こういう形で公開できたことが本当に夢のようです」と感無量の様子。

第一部「納豆」に真澄役で出演した橋本は「会話のシーンがものすごく想像力をかき立てられて。わたしも普通にいち観客としてドキドキしました。『吉田監督は変態なんだな』『これは実体験なのかな』と思いながら観ていましたね」と笑顔を見せると、吉田監督が「そうだと思います」とまんざらでもない様子で返し、会場は大笑い。

そして第三編「背油大蒜増々」に桃花役で出演した武田は「最初に台本をいただいた時、このタイトルなので一瞬、台本を開くのをためらってしまったんですが、実際に読ませていただくとなんて面白い発想なんだろうと思って。わたし自身、グルメのドラマをやらせていただいているので、こういった表現ができるのか。正直、不安もあったんですが、でも面白いドライブにわたしも乗っかりたいと思いました」と振り返る。

さらに全編を通して出演する謎の男・栗田役の芹澤は「やはり食べることと、セクシャルなことは本能に訴えかけるというか、そこへつながる想像力というものを吉田監督が信じていたんだなというのはすごく伝わりました」と付け加えた。

「納豆」の劇中では、ネバネバとまとわりつくような納豆を橋本がねっとりと食べるシーンがあり、その匂い、ネバネバなどがセクシャルなイメージを喚起させる。そのシーンの撮影について「撮影が4年前なので、細かいことは忘れてしまったのですが、とにかく糸を引いて食べるというような指導があったと思います」と振り返った橋本。

その言葉を受けた吉田監督は「橋本さんは本当にすばらしかった」と語ると、「この企画は本当に小さなところから始まったんです。正直、スタッフも少人数で、製作も全部僕がやるような現場だったんですけど、橋本さんにダメ元でオファーを出してみたら、本当に来てくださった。ただ本当にスタッフがいなかったので、自分でご飯をよそったり、納豆を用意してくださったりして。めちゃくちゃすばらしい人だなという印象しかない」と述懐。橋本も「あの時は劇場公開も決まっていなかったですが、現場は楽しかったですね」と語るなど、和気あいあいとした撮影現場だった様子がうかがい知れた。

そんな橋本に対して「よく受けてくださったなと。大丈夫だったんですか?」と不思議そうな顔を見せた吉田監督だったが、「そこはNGはないんですよ」と即答した橋本。「ある意味でそう(納豆にからめたエロスと)思われてもいいというか。あの時はグラビアをやっていた時期だったんですが、グラビアというのも表現のひとつですし、ああいう妄想の中にあるエロスもすてきだなと思ったので。そこは抵抗はありませんでした」とキッパリ。吉田監督も「それを聞いて安心しました」と安堵(あんど)の表情を見せる。

一方の武田は、オファー時点ですでに完成していた「納豆」を観たことが、本作の企画に興味を持ったきっかけにもなったという。「性というものを表現しているんですけど、まったく下品ではないというか。橋本さんもすごく美しかったですし、そこに惹かれたのでやりたいなと思いました」と述懐する武田だが、そんな彼女が出演する「背油大蒜増々」では、武田がギトギトの濃厚ニンニクラーメンを食すシーンが映し出される。

そんな武田の芝居を「ある種、対ラーメンとの芝居だと思うんですが、本当にそれがめちゃくちゃうまくて。ある種、ラーメンに興奮するという芝居だと思うんですが、それを見事にやってのけたんです」と称賛する吉田監督。その言葉に武田は「わたしはラーメンとのアクションシーンという気持ちでやっていました。やはりラーメンはインパクトの強い食なので、負けないようにという気持ちでやっていました」と明かす。

そんなイベントもいよいよ終盤。最後のメッセージを求められた橋本は「どの作品も違う感じの想像をかき立てられる作品。ぜひお友だちを誘ってまた来てください。それとこの作品は大音量で感じてほしい作品なので、ぜひ劇場で観てほしいです」とあいさつ。続く武田は「ちょうどゴールデンウィークに公開される映画ですが、その中にこういう映画があっても面白いなと。フラッと劇場に立ち寄って、この世界に入り込んで。自分の知らなかった感情や、想像力を見つけたりしながらこの作品を楽しんでいただければ」とコメント。

そして芹澤が「4年前に吉田さんが、誰から頼まれたわけではなく、自分が撮りたいと思ったものを、すごく純粋な気持ちでやり始めた作品。それが劇場公開というところまで持っていってくれたので、吉田さんには感謝しています」としみじみ語ると、最後に吉田監督が「このご時世、なかなか性のことを声高に言うのは遠慮されるというか、言い出しづらい世の中ですが、僕はずっと性というのものを描き続けていて。性を閉ざすのではなく、開いていくことを肯定的に描く。そして生きることを肯定的に捉えるということをずっと描きたいと思っていて。そういう意味で、この映画は僕の中で集約したものかなと思っています。タイトルはこういう感じですが、一度劇場に足を運べば楽しい映画なので、ぜひ劇場にお越しいただければ」とメッセージを送り、舞台挨拶は幕を閉じた。

 

STORY

Vol.1「納豆」
とある休日の夕方にデザイナー・江夏の自宅に見知らぬ男・栗田がやって来る。江夏の妻・真澄の知り合いだという栗田は、真澄と不倫をしてしまい謝罪に来たと言ってきた。妻と不倫中であるという栗田の告白に動揺する江夏。なぜ妻はこの男と不倫をしたのか。なぜこの男と行為を持っているのか―栗田から妻との不倫の詳細を聞くと、自身の知らなかった妻の内実が明らかになっていく……。

Vol.2「麻婆豆腐」
軽度のパニック障害で休職中の上原茜。リハビリを兼ねて夕飯の麻婆豆腐の買い出しに近所のスーパーへ車を運転していくことになる。運転を心配する夫をよそに、一人で運転を試みる茜。緊張しながら車を発進させるが、男を轢いてしまう。慌てて警察に連絡しようとするが、男は家まで送ってくれれば大丈夫だという。被害者を家まで送ることになった茜。その被害者の名前は栗田と言った……。

Vol.3「背油大蒜増々」
仕事が忙しい会社員の池上。今日も体だけの関係の萌花とのデートがあったが、仕事を理由にキャンセルした。正直、既婚の身でありながら桃花との関係を続けているのも苦になっていた池上。会社で仕事をしていると、桃花の携帯から連絡が入る。面倒に思いながら携帯を取ると、何故か電話口からは、栗田と名乗る男の声。不審に思う池山に、栗田は今、桃花と一緒にいると言ってきた……。


 

作品情報

映画『Sexual Drive』

映画『Sexual Drive』

2022年4月29日(金)新宿武蔵野館にてレイトショー上映
その他、全国順次公開!

[CAST]
池田良 さとうほなみ 尚玄 芹澤興人 武田梨奈 橋本マナミ 中村無何有(五十音順)

[STAFF]
監督・脚本:吉田浩太
プロデューサー:後藤剛
撮影:関将史
録音:島津未来介、五十嵐猛吏、小牧将人
音楽:松本章
メイク:赤井瑞希
撮影助手:佐藤遊
編集:吉田浩太
製作・制作プロダクション:シャイカー
2021|70分|カラー|16:9|ステレオ

[URL]
Twitter:@sexualdrivefilm

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