オムニバス映画『狂い華』公開初日舞台挨拶リポート

オムニバス映画『狂い華』の舞台挨拶が公開初日の10月14日(土)に新宿シネマカリテで開催され、「呪いうつり」の井上博貴監督、主演 堀田真由、小松彩夏、「ワルツ」の戸田彬弘監督、主演 松本穂香、志保、「優しい日常」の湯浅典子監督、主演 阿部進之介が登壇した。

戸田彬弘監督、井上博貴監督、小松彩夏、堀田真由、松本穂香、阿部進之介、志保、湯浅典子監督 ©Tokyo Now
(左から)戸田彬弘監督、井上博貴監督、小松彩夏、堀田真由、松本穂香、阿部進之介、志保、湯浅典子監督

本作品は気鋭の映画監督、湯浅典子、井上博貴、戸田彬弘による3編からなるオムニバス映画。映画祭での受賞歴、国内外の評価も高い3名が、未知のホラーサスペンスというジャンルに意欲的に取り組み、3者3様の全く異なったコンセプトにサスペンス要素を加え、観るものを狂気に誘い込む作品を生み出した。出演陣には、堀田真由、松本穂香、小野花梨など次世代を担う若手俳優が出演。実力派俳優の阿部進之介が物語に緊張感をもたらし、更には、小松彩夏、武田航平、安藤玉恵など豪華演技派俳優も脇を固め、ホラーファン必見のエッジの効いた世界観を描き出す。

 

舞台挨拶は「呪いうつり」「ワルツ」「優しい日常」の作品順にトークが繰り広げられた。
(司会:シャバダバふじ)

— 呪いうつり—
司会:作品の現場での雰囲気はいかがでしたか。
井上監督:ちょっとバタバタとしていた。初ホラー作品に自分で一生懸命だった。編集を見るとすごくちゃんとやっていただいたと再認識できた。
堀田:ホラー作品を観たことがなくて。初めての主役が初めてのホラーということが怖すぎて、スタジオにオバケがでるんじゃないかと思っていたときに御札を貰ったんですよ。これ、やばいやつなんじゃないかと思っていた。
井上監督:やばくないよ。
小松:誰に?
堀田:大人の方に。
小松:私、貰ってないですよ。
監督:現場で四谷怪談で有名なところにお祓いに行って、何もないようにと・・・小松さんに渡っていないのは知らなかった。
司会:小松さんは貰っていないんですか?
小松:(御札)貰っていないです。今、初耳でびっっくりして。でも、現場にはお浄め塩スプレーを持参してシュッとしていました。
司会:撮影していて自身でも怖いものなんですか。
堀田、小松:怖い、見えないんですけど感じるんです。
司会:ホラー作品を撮るにあたって雰囲気作りはしたんですか。
井上監督:そんなことはないんですけど、逆にちょっと映ればいいなと思っていました。
堀田、小松:こわーい
井上監督:楽しみながらやっていました。

司会:二人から見て監督はどうでしたか。
堀田:撮影に入る前の本読みで細かなところまで埋まっていたので高校生の役で等身大のままやらせていただいた。
小松:堀田ちゃんが癒し系で、監督も優しい方なのでホラーを撮っているという感覚はなかった。
堀田:一緒に帰ったりしましたもんね。焼肉行こうねって。
小松:スケジュールはタイトだったけど、楽しかったですね。

司会:監督から見て二人はどうでしたか。
井上監督:役について考えて、丁寧に細かく演じていただいた。

— ワルツ —
司会:現場ではどんな感じでしたか。
戸田監督、松本、志保:役作りとかは一切なかった。セリフがほぼなく台本がなかった。覚えないでもよかった。覚えないでと言われた。
司会:そのような作り方に不安はなかったんですか。
松本、志保:楽しそうだな。そう。
戸田監督:順撮りだったんですよ。シーン順に撮っていったので、そんなに。うちはゆるかったんですよ。
松本、志保:ゆるかった〜
司会:どのくらい、ゆるかったんですか。
戸田監督、松本、志保:山はきれいだったし、人は優しかったし、食べ物を貰った。地元の方にご飯を連れて行ってもらった。映画に全然関係ない〜。
司会:聞いていると、旅行に行った感じだったんですか。
戸田監督:今日は居ませんが、武田航平さんがなぜかウェイターみたいにお酒を運んでいるんですよ。
司会:撮影が終わった後は、みんなで和気あいあい楽しく。
戸田監督:合宿だったのでみんな一緒に。夜は撮影がなかったので日が暮れたら帰ろう。ご飯行こう。
松本、志保:星がきれいでしたし、餃子がおいしかった。

司会:仕上がった作品を見て感想はどうですか。
松本:私が実際撮影した映像が作品に使われているので大丈夫かなっと不安だった。
戸田監督:一応カメラマンはいますよ。でも、松本さんが実際に半分ぐらい回している。
司会:作品を観た後。
松本:才能はないなぁと思う。
志保:よく撮れていたと思うよ。
戸田監督:ちゃんと撮らないのがよかった。
松本、志保:リアルだった。臨場感。

— 優しい日常 —
司会:監督、どうでしたか現場は?
阿部:焼肉行こうねって言いましたよね。
司会:本当ですか。
阿部:星がきれいで。空気もおいしかった。
湯浅監督:そう、言いたかった。
阿部:悔しい、みんなそんなに楽しかったのか。悔しい。
司会:逆にどんな空気だったのか聞きたいです。
湯浅監督:基本、戦場みたいでしたよね。
阿部:スーパー湯浅が炸裂したという現場でした。監督がキレキレでビシバシみたいな。
司会:ビシバシタイプなんですね。
阿部:まぁ、チャキチャキという感じ。

司会:ホラーを演じる上で難しいことはありますか。
阿部:作品によって違うと思うけど、「優しい日常」では怖さは日常にあると思うので、今回はそういうところを意識をしました。

司会:監督から見た阿部さんは。
湯浅監督:当初はなよっとした男の人に色んなことが起きるイメージだったのが、阿部さんがやってくれたことで人間像が膨らんだ。窮地に追いやられそうにもない人がどんどん引き込まれていくリアリティがすごく膨らんだことが個人的におもしろかったですよ。「この人、怖がるときはこんな感じなんだ」みたいな。
阿部:なんか恥ずかしいなぁ
司会:それを受けて
阿部:焼肉食べたかったです。楽しそうなんだよ。
湯浅監督:羨ましいですね。

司会:噂に聞くと井上監督が現場に行かれたと話を聞いたのですが。
阿部:いらっしゃってたんですか?
井上監督:あの〜、差し入れを持って。
阿部:いらっしゃってましたね!
司会:完全に忘れていましたよね。
井上監督:現場が始まると女性の怒号が聞こえてた。現場がサスペンス、ホラーでしたね。
司会:やっぱりそうなんですね。リアルなんですね。
阿部:違う意味でホラーだったね。
阿部、司会、井上監督:(悪ノリに)そんなことないですけど。
阿部:みんなで熱を持って作っていたということです。

その後も監督が他の作品についての印象を語ったり、キャストが役柄との共通点について語ったが、トーク中は笑いが絶えない賑やかな舞台挨拶になった。

 

映画『狂い華』は10月14日(土)より新宿シネマカリテ公開。

公式サイト:http://kuruibana.com/
Twitter:@suspensenyart

Tokyo Now Author