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リリー・フランキーと鈴木正文編集長スペシャルトークセッションin東京国際映画祭

第31回東京国際映画祭にて10月26日(金)、『GQ JAPAN』がプロデュースし東京国際映画祭で初となるファッションイベント「FASHION GALA」の中で、GQ JAPANとWOWOWによるオリジナルドキュメンタリー『PILGRIMS Produced by GQ JAPAN & WOWOW 行きたかったあの場所へ リリー・フランキー スペイサイド編』の先行上映会とリリー・フランキー&鈴木正文編集長トークセッションが開催された。

上映に先立って六本木ヒルズアリーナにて、GQ JAPANのスタイリングおよびBEAMSの協力で、同映画祭初のファッションショーも開催。マギー、IO(KANDYTOWN)、松井愛莉、小関裕太、葉山奨之、朝比奈彩、桜田通、山崎紘菜、青柳翔、荻野由佳(NGT48)、ゴニル(SUPERNOVA)、中山咲月らがBEAMSの秋冬新作を身にまといランウェイを歩き、さらにカメラマンとして俳優の安藤政信も姿を見せ、喝采を浴びた。

トークセッションに登場したリリーさんは、出席者が全員、ドレスコードとして赤をワンポイントで身に着けていることに言及し「聞いてなかった」と苦笑。慌てて頬っぺたに赤いキスマークをつけたと笑う。

『PILGRIMS 行きたかったあの場所へ』で、リリーさんはウィスキーの聖地、スコットランドのスペイサイドを訪問。「夢がかないました」とニッコリ。5日間の滞在で蒸留所や農地に足を運んだが「スコットランドでお酒や麦を作っている人を見ると、恋人の実家に行ったみたいに愛おしさが増しますね」としみじみ。鈴木編集長も「もちろん、このへんの飲み屋でシングルモルトを飲んでもおいしいですけど、現地に行かないと、そこまでの“愛情”が出てこない」と同意する。

またリリーさんは、ウィスキーが最低でも3年、長ければ50年以上も樽で寝かせて製造されるという点にも触れ「作った人が(50年後に)飲むことができないものを作ってるわけです。東京でせわしなく生きていて、スコットランドの取り組み方を見ると『あんまり慌てなくていいんじゃないかな』と思えてくる」とも語り、鈴木編集長も「慌てて暮らしつつも、どこかで慌てない時間を持たないといけない」とうなずいた。

また作品中、リリーさんがウィスキーを味わいつつ「熟女」「お嬢様」など女性にたとえる場面も。これについてリリーさんは「昔、タモリさんに教えてもらった」と明かし「ワインのソムリエのたとえが、何を言ってるかよくわからないので『俺たちはウィスキーを女性にたとえよう』と男だけでそういう話をしていると、女の人と飲んでるような感じがするんですよね」と語り、笑いを誘っていた。

さらに「昔のお父さんたちが、ジョニ黒やジョニ赤を『いつか飲むんだ』とサイドボードに飾ったまま、結局飲まないまま死んじゃって、葬式で『お父さん、いつか開けようと言ってたね』とか言われながら娘たちにぞんざいに扱われたりする(苦笑)。そう言うのを見ると、金はある時に遣って、酒もある時に飲んだ方がいいなって思う」と、リリー流の酒と人生の愉しみ方を語っていた。

 

『PILGRIMS Produced by GQ JAPAN & WOWOW 行きたかったあの場所へ リリー・フランキー スペイサイド編』

WOWOW 放送(12月15日(土)から3週連続放送予定):放送版30分×3エピソード

『GQ JAPAN』配信開始(11月2日(金)から毎週金曜配信予定):配信版5~10分×12エピソード