銀座 蔦屋書店にて開催中!写真集「HAMLET」発売記念トークイベントに市川染五郎・中里唯馬が登壇
2026年5月から6月にかけて、東京・大阪・愛知で上演された市川染五郎主演の舞台『ハムレット』の公演、およびポスタービジュアル撮影時の写真を収めた写真集「HAMLET」の発売を記念し市川染五郎と、キービジュアル衣裳デザインおよび本写真集の撮影を手掛けたファッションデザイナーの中里唯馬が登壇のトークイベントを10月20日(火) 銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACEにて開催しました。

©Tomohiko Ishii
写真集は豪華2冊組。公演のキービジュアルの衣裳デザインを担当した中里が、染五郎と対話を重ねながら撮影した美しい衣裳が魅力的な「BLUE book」と、公演の舞台写真を中心に撮影・構成した「RED book」で、若き染五郎の挑戦を様々な角度から捉えています。造本設計は、森山大道や蜷川実花の写真集を世に送り出してきた造本家・町口覚が手掛けます。
「BLUE book」におさめられた日本の海岸で実施されたロケ撮影について染五郎は「(撮影日の)天気も曇りでハムレットにぴったりのシチュエーションでした。衣裳をデザインされた中里さんが撮影もされるということで、衣裳だけでももちろん素敵なのですが、この空間に存在して初めて完成した気がして表現者としてすごく刺激的でした」と語ります。
海へと突き出た断崖のステージの先端に立ち、10mほどのシルクの炎の布を風になびかせて行った撮影については「何を隠そう高所恐怖症なので…本当に怖かったです」と明かし会場の笑いを誘いつつも「自然の風のおかげで臨場感のある写真になりました」と振り返りました。

ロケ撮影時に使用された中里デザインの衣裳は、金属チェーンや陶器(セラミック)のパーツが施されたもの。中里は「ハムレットのイメージとしての強い要素と繊細さナイーブさの両面を持っているという人物像を衣裳と写真というふたつの観点から切り取れないかと思い、作りこんでいきました。一見金属で強そうに見えるチェーンを手作業で編み上げていたり、強そうに見えるが割れてしまう陶器を使っていたりすることで、ハムレットの持つ『強さと繊細さ』の二つが混在しています」と意図を説明。さらにフィッティングを振り返り「染五郎さんが衣裳を着た瞬間に頭の中のイメージがパッと現実に現れた感じがしました。ご本人の力強いパワーと服が調和して一つに融合している感じ」と絶賛しました。
「RED book」には公演期間中に撮影されたカットが。中里は「舞台に上がられた染五郎さんからエネルギーが伝わってくるといいますか、別の人格が現れているような感じがして、そういった緊張感のようなものをRED bookでは切り取れたらいいなと思いました」と話します。染五郎は「初日が開いた時、ついにゴールが始まったというか…そう感じるような道のりの長さだった」と公演時を振り返り、「ポスター撮影の段階から積み上げられたハムレットの心境の揺らぎや変化があったからこそ、舞台上でもそれを体現できたのだと思います」と思いを語ります。

最後に、中里は「1年以上かけて関わってきたプロジェクトのひとつの締めくくりとして、本日こうした素晴らしい場を持てたことに感謝します」と述べ、染五郎は「舞台をそのまま切り取ったものではなく、写真集という新たな作品として生まれ変わった『ハムレット』だと思っております。中里さんとの化学反応をぜひ楽しんでほしい」と締めくくりました。