映画『わたくしどもは。』完成披露試写会 舞台挨拶に小松菜奈、松田龍平、富名監督が登壇!
5月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開する映画『わたくしどもは。』の完成披露試写会 舞台挨拶が4月25日(木)に都内で実施され、ダブル主演の小松菜奈、松田龍平、そして富名哲也監督が登壇しました。
本作は佐渡島を舞台に現世と来世の狭間で再び出会う男女の行方を描いた作品。名前も過去も覚えていない女性・ミドリ役の小松は満席の観客を前に「2年前に佐渡島で撮影した作品です。やっと皆様に完成を報告することが出来てとても嬉しいです」とニッコリ。不思議な運命に導かれるようにミドリと出会うアオ役の松田も「今日はありがとうございます」と挨拶。現世と来世の間の不思議で神秘的な世界観を映像化した富名監督は「ようやくこうして完成披露試写が出来ることに感無量です」と頭を下げた。
ダブル主演の小松と松田は意外にも初共演。松田の印象について小松は「龍平さんには無口なイメージがあったけれど、喋る間だったりツッコミどころが沢山あって、常にボケてきて面白い人でした。現場でもフランクで優しくて常にどんと構えているので安心感がありました」とイメージ一新。これに松田は「ボケようと思っているわけではないけれど、気づいたらそういう風になるだけで……。そこに小松さんはすかさずツッコんでくれるので助かっています」と照れていた。
一方、松田は小松について「素敵な方だなと思いました。船で佐渡島に行った際も鞄一つでフラッと小松さんが一人で来て。フットワークが軽くてすがすがしい人。役とプライベートの隔たりがない感じがあって、来た瞬間からカメラが回ってもいいくらいの素敵な存在感がありました」と凛としたオーラを絶賛していた。
そんな主演二人について富名監督は「お二人とも気さくな方ですが、近寄りがたい神秘的な雰囲気があった」といい、本編初お披露目の場で緊張しているのか「基本的に小松さんの目を見ることが出来ません」と謎に照れて笑いを誘う富名監督だった。
演じたミドリについて小松は「セリフや所作、目の動きなど、ちょっとしたところに“わたくしは”感を表現することを意識しました。特殊な役柄ですが、佐渡島の土地に降り立って佐渡島の歴史を知ったりすると、その寂しい空気も手伝ってこの物語自体とても合っていると感じました」と分析。アオを演じた松田も「すでにこの世にいない人の話ですが、中でもアオは自分が死んでいることに気づいているキャラクター。自分が死んでいてすべてを現世に置いてきた空っぽの魂でいると、息をするのも苦しくて芝居していて苦しいなという気持ちになった。そんな役作りを通してミドリが大きな希望になって、最後の方はミドリだけを見ていました。それだけが自分がここにいる理由だと思って」と役柄を深く理解していた。
富名監督は「お二人には、物語やキャラクターを超えて、そこにいる姿を撮りたいとお伝えした記憶があります。そもそもお二人は、そこにいるだけでストーリーになる。お二人がいる。それだけで映画が成り立つと思いました」と信頼を寄せていた。
音楽を野田洋次郎が担当。小松は「野田さんとはこれまでの作品でもご縁があって、そんな方に劇中音楽を担当していただいて嬉しい。歌詞のない劇中音楽ですが、歌詞がないからこそ映画に寄り添った佐渡島の独特な雰囲気を曲に漂わせていて素敵。ヒーリング効果があると思います。目を閉じて聴きたくなるような音楽を作られていて天才だと思いました」とリスペクト。野田とは友人だという松田も「作曲中の野田君から連絡があって“お前の芝居が何を考えているのかわからないから曲作るのがムズイわ”と言われて。そういう役だから仕方ないじゃん…と(苦笑)。でも映画にちょうどいい、そっと寄り添ってくれる音楽で最高です」と才能に惚れこんでいた。
最後に富名監督は「佐渡島を舞台にした非現実的な、この世とあの世の間にある様な物語を描いてます。静かな映画ですが、楽しんでください」とアピール。松田は「観終わった後に自分の死を受け入れる心を持ってもいいのかな?と思わせてくれる、ポジティブな映画です。是非楽しんで頂きたいです」とPR。本作を通して輪廻転生について考えたという小松も「観る人によって捉え方は様々だと思いますが、楽しんで鑑賞してほしいです」と呼び掛けていた。
「生まれ変わったら、今度こそ、一緒になろうね」。名前も、過去も覚えていない女(小松)の目が覚める。
舞台は佐渡島。鉱山で清掃の仕事をするキイ(大竹)は施設内で倒れている彼女を発見し、家へ連れて帰る。女は、キイと暮らす少女たちにミドリと名付けられる。キイは館長(田中)の許可を貰い、ミドリも清掃の職を得る。ミドリは猫の気配に導かれ、構内で暮らす男、アオ(松田)と出会う。彼もまた、過去の記憶がないという。言葉を重ねながら、ふたりは何かに導かれるように、寺の山門で待ち合わせては時を過ごすようになる。そんなある日、アオとの親密さを漂わせるムラサキ(石橋)と遭遇し、ミドリは心乱される。
作品情報
『わたくしどもは。』
5月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
小松菜奈 松田龍平
片岡千之助 石橋静河 内田也哉子 森山開次 辰巳満次郎/田中泯
大竹しのぶ
野田洋次郎
監督・脚本・編集:富名哲也
企画・プロデュース・キャスティング:畠中美奈
撮影:宮津将
照明:渡辺隆
サウンドデザイン:鶴巻仁
衣裳:田中洋介
ヘアメイク:楮山理恵
特殊メイクアップ監修:林伸太郎
サウンドエディター:松浦大樹
助監督:浅井一仁
制作担当:呉羽文彦
宣伝プロデューサー:伊藤敦子
テツヤトミナフィルム
ハピネットファントム・スタジオ
ナミックス
新潟日報社 今泉テント 新潟クボタ サンフロンティア不動産 ジー・オー・ピー 新潟放送 エフエムラジオ新潟
G
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
公式サイト:https://watakushidomowa.com/
公式X:@watakushidomowa
©2023 テツヤトミナフィルム