年の差63歳!本田望結がジジイ達に向かってスパルタ指導!映画『それいけ!ゲートボールさくら組』5月12日より全国公開
“青春“が若者だけの特権だったのは一昔前の話。今や人生100年時代。打ち込むことがあれば、かなえたいことがあれば、いつだって青春を生きることができる!令和の時代に誕生する、シニアが奮闘するエンタメムービー『それいけ!ゲートボールさくら組』が、5月12日(金)より全国公開された。
主演を務めるのはスクリーンデビューから60年、『愛のコリーダ』(1976)や『龍三と七人の子分たち』(2015)など昭和から現在まで活躍し続け、さまざまな主演作や代表作を排出してきた日本を代表する名優・藤竜也(81)。令和となっても俳優としての気力はとどまることを知らず、80代となり最初の主演映画となる本作では、青春時代の友である元ラグビー部マネジャー・サクラが経営するデイサービス“桜ハウス”の倒産危機を知り、今自分たちができることで手助けしようと奮起。かつての仲間たちを集結させて、どういう訳か「チームさくら組」を結成しゲートボール大会に出場して優勝を目指す主人公・織田桃次郎役を演じる。
そして高校時代からの元ラグビー部仲間には、歴戦のつわもの俳優・石倉三郎(76)、大門正明(74)、森次晃嗣(80)、小倉一郎(71)らが個性豊かなキャラクターで登場!平均年齢76歳・合計380歳の超ベテラン俳優陣が、所狭しとスクリーンで大暴れだ!山口果林や田中美里も「チームさくら組」の一員として華を添える。さらには毒蝮三太夫(特別出演)や、本田望結、生前ゲートボール愛好家としても知られていた落語家・三遊亭円楽(友情出演)が名を連ねた。
5月13日(土)には新宿ピカデリーで、藤竜也、本田望結、野田孝則監督ら豪華キャスト・スタッフが集結する『それいけ!ゲートボールさくら組』の公開記念舞台挨拶を実施。年の差63歳の出演者2人が揃い、本作の劇場公開という舞台に華を添えた。さらにゲートボールのスティックを手にフォトセッションも実施!公開を迎えての反響や、撮影中の爆笑エピソードやほっこりするエピソード、監督への苦言(?)など、ユーモアを交えて語られた。
観客の大きな拍手に迎えられて登壇した藤は「コロナ禍の真っただ中で撮った映画ですが、そのぶん、鬱屈した生活からの反作用で、ものすごいエネルギーで、全員で芝居をしたことを覚えています」と撮影をふり返る。本田は「みんなで力を合わせて作った映画を見ていただいた瞬間というのは、小さい頃から何度も経験させてもらっていますが、慣れない特別な感情で、嬉しく思っています」と笑顔を見せた。
ゲートボール部の主将で、藤演じる桃次郎らさくら組の面々をスパルタ指導する女子高生・七海を演じた本田は「ゲートボールのスティックを握ったのは初めてでした」と明かし「朝の時間に年上のみなさんが、公園でやっている“あれ”がゲートボールだと教えていただいて『あれか!簡単やん!』と思ったら、まんまと騙されました(笑)。奥が深くて、最初はボールにあてることすら難しかったです」と初めてのゲートボールに悪戦苦闘した様子。ちなみに、劇中のゲートボールシーンについて本田は「合成じゃなく全部ガチ!(ゲートにボールが)入るまでやるんですよ」と説明。
藤も本田の言葉にうなずき「監督に『どこかのゲートボールクラブを紹介してください。トレーニングしてきます』とお願いしたら『その必要ないです。CGで球はどこにでも行くので』とおっしゃったんですけど、現場に入ったら、10メートル先のゲートに入るまでOKが出ない…(苦笑)。天下のアスリートの本田さんもスポっと入るかと思ったらダメでした…」と事前の話と違ったと監督に恨み節!本田は「監督に聞きたいです。CGって嘘ですよね?」と迫る。
野田監督は苦笑を浮かべつつ「映画って撮影日数に限りがあるんです。『最悪、CGでやりましょう』という話をしたつもりですが、私の言い間違いなのか、みなさんの記憶がどっかに行ってしまったのか…?『最悪の場合』という言葉抜けているのではないでしょうか」と苦しい釈明。さらには「もしかしたら本田さんのせいかもしれません(笑)。本田望結ちゃんが、簡単にできちゃうので『これ、意外とやれるんじゃね?』と思って、さくら組のみなさんにも(実際にプレイさせることを)やり始めたんです。そうしたら、ボールひとつぶん外れるとか、かすって外れるのが続いたので欲が出ちゃいました。『もしかしたら次の一打で行けるかも…』とテイク10くらいになりました(苦笑)。なので、全部本田望結さんのせいです」とまさかの本田への責任転嫁!
本田は「今日の記事の見出し、『本田望結のせい』ってなるじゃないですか(苦笑)!」と抗議する。野田監督はさらに「現場で監督は離れたところにいるので、ヘッドフォンをしてるんですけど、カメラが回っていない時、練習しながら藤が『CGじゃないのか…?』『CGって聞いてたんだけど』とブツブツ言うのが聞こえてきて、心が折れちゃうのでヘッドフォンをそっと置きました(笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。
劇中、本田演じる七海は、さくら組の高齢者たちにかなり“激しい”言葉を浴びせるシーンも! 本田は「最初に監督にお会いした時、ひと言目で言われたのが、『おいジジイ!』って望結ちゃん、言えるの? でした(笑)。(その場で)やったんですけど、監督に『ジジイ!』って言ってるようなシチュエーションになっちゃって…(苦笑)。七海の強さやちょっとした言葉が笑いのアクセントになる大事な役だったので、(本番中は)役に入って藤をはじめ、ベテランのみなさんに『おいジジイ!』『おい、お前ら!』と絶対に今後、言わないであろう言葉を言わせていただきました」とちょっぴり申し訳なさそうに明かす。
野田監督は、大人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の登場人物本田巡査の、バイクのハンドルを握るとキャラクターが豹変するという設定をイメージし、ゲートボールのスティックを握ると七海のスパルタのスイッチが入るという設定にしたことを明かし「どっちが本当の本田望結がわからないくらい振り切った演技をしてくれた」と本田の豹変ぶりを絶賛する。本田は、カメラが回ってないところでも、役柄の七海として現場にいることが多かったと明かし「私、本当はあんな言葉使わないですからね(苦笑)!本当の本田望結も陰で『お前ら』とか言ってるんじゃないかと思われていそうで…」と苦笑を浮かべるが、“ジジイ”呼ばわりされた藤は「私は本田さんにシメられるシーンが一番快感でした。人に怒鳴られる歳でもありませんから、若い頃に返ったような気持ちで嬉しかったです」と“悦び”を口にし、会場は再び笑いに包まれていた。
藤らが奮闘する姿は、観る者に元気を与えてくれるが、藤と本田に“元気の秘訣”を尋ねると、藤は「毎日きちんと飯を食い、ビールを飲む。それからウォーキングもきちんとします」と明かす。一方の本田は「みんなを笑わせたりするのが大好きなんです。面白いことを言ったり、変なことしてみんなに笑ってもらうんですが、笑顔は元気につきものなのかなと思います」と言葉通りの満面の笑みを浮かべて明かしてくれた。
野田監督は改めて本作について「ゲートボールがモチーフですが、テーマの中心にあるのは『人生には、遅すぎることなんてひとつもない』ということ。出演されているのが、お年を召された方が多いので、高齢の方に向けたメッセージと思われるかもしれませんが、高校生にも、大学生にも 20 代の社会人にも通じることで、遅すぎることなんてないので、やれることをいま、一生懸命頑張ろう!いくらでもやり直しはきくんだからというメッセージを込めました」とアピール。
本田は「見ていただいたみなさんに、いま、目の前のことを大事にしていただきたいなと思います。いま、私は 18 歳で『望結ちゃん、まだ 18? 若いね』と言われることがほとんどなんですけど、スポーツなど、18 歳が『遅い』『若くない』になる世界もあります。この作品は 2 年くらい前に撮影しましたが、私がまだ子どもで、2 年前だったからこそこの七海が演じられたと思います。“いま”の出会いが全てにつながるので、いま、目の前のことを年齢関係なく大事にしてもらいたいし、それがこの映画で伝われば最高です」と呼びかける。
最後に藤は「この映画をご覧になって、面白くなかったら黙っていてください(笑)。面白かったらぜひお友だちにお伝えください」と語りかけ、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
人生には、遅すぎることなんてひとつもない!
かつて高校ラグビーで青春を謳歌ジーサンたちが、60年ぶりに集結!マネージャーだったサクラが経営するデイサービス“桜ハウス”が倒産危機と知り一念発起!
衰えなんてなんのその、友情復活!青春復活!体力復活?今の自分達ができることで手助けしようと、試行錯誤の末にたどり着いたのは……
ゲートボール大会に出場して優勝を目指すことだった!けれど、ジーサンたちの前に悪徳ゼネコン企業の陰謀が渦巻き、あっちもこっちもピンチの大連続!
硬いチームワークで困難を乗り越え、桜ハウスを救うことはできるのか?
笑いあり、希望あり、感動ありのスポ根人情コメディが、きっと日本の未来を明るく照らす!
映画『それいけ!ゲートボールさくら組』
“笑顔満開”全国公開中
[出演]
藤竜也
石倉三郎 大門正明 森次晃嗣 小倉一郎
田中美里 本田望結 木村理恵/赤木悠真 川俣しのぶ 中村綾 直江喜一
特別出演
毒蝮三太夫
友情出演
三遊亭円楽/山口果林
[監督・脚本・編集]
野田孝則
[主題歌]
Rei「Smile!with 藤原さくら」(Reiny Records/Universal Music)
[音楽]
安部潤
[特別協賛]
Dr.Recella(ドクターリセラ株式会社)
[協力]
公益財団法人日本ゲートボール連合 千葉県ゲートボール連盟 学校法人作新学院
[企画・制作プロダクション]
ファーイースト
[配給]
東京テアトル
©2023「それいけ!ゲートボールさくら組」製作委員会