白鳥晴都、川島鈴遥、オダギリジョー、松本優作監督が登壇!『ぜんぶ、ボクのせい』完成披露上映会が開催
映画『ぜんぶ、ボクのせい』(8月11日公開)の完成披露上映会が都内で行われ、主演の白鳥晴都、共演の川島鈴遥、オダギリジョー、そして松本優作監督が登壇しました。
構想2年以上の歳月をかけて本作を関係させた松本監督は「今の社会を生きていく中で感じたことを詰め込んだ作品。様々な捉え方ができる映画なので、色々と感じて頂けると嬉しいです」とアピール。児童養護施設を抜け出す13歳の主人公・優太役の白鳥は初の舞台挨拶参加に「夢の舞台」と喜色満面で「辛い環境の中で生きている役なので難しかったけれど、少しでも優太の気持ちを理解できるように台本を読み返し、立ち姿や口調など台本に書いてないところも想像して演じました」と熱演を報告した。そんな白鳥について松本監督は「ラストシーンを演じてもらったときの目の表情や鋭さにドキッとした」と逸材だと絶賛していた。
女子高生の詩織を演じた川島はオダギリの監督作『ある船頭の話』に出演しており、ホームレスの坂本を演じたオダギリとの共演には「オダギリさんが今回どう来るのか予想が出来ず、しかも私が想像していたおっちゃん像とオダギリさんが演じるおっちゃんが結構違った」とぶっちゃけた。オダギリから「え?それは良い意味で?なんだか悪い意味に聞こえましたけれど…」と苦笑いされると「もちろんいい意味です!台本に縛られず、共にアドリブを交えて演技できたことが嬉しかった」と大慌てで感謝して笑いを誘っていた。
そんなオダギリは松本監督に自らアイデアを出して、坂本という役柄や設定に肉付けしていったという。「映画を撮りたいと思っていた20代の頃に書き溜めていたアイデアの一つにこの映画の設定に似ているようなものがありました。坂本を演じる上ではその頃に持っていたアイデアがあふれ出た」と明かした。
一方、白鳥は海への入水シーンを振り返り「僕が演技に夢中になるあまり、深いところまで行ってしまいました。一緒に海に入った川島さんはそれでも素晴らしい演技をしていたので、改めてスゴイ女優さんだと思いました」と感謝。すると川島は「晴都君を頑張って止めたけれど、全然止まってくれなくて…。最終的におぼれないようにと私が晴都君にしがみついていました。止めたいけれど止まらない。そんな感覚が面白かったです」と熱演の舞台裏を紹介していた。また白鳥は、撮影中にもらったオダギリからのアドバイスについて聞かれると「もっと動きを大きくした方がいいよ、などと言っていただきました」と回想。しかし当のオダギリは「え?それは言ってないでしょう?本当に?…取材で『彼には全くアドバイスをしていない』と言っちゃったよ!」と頭をかいていた。
ラストを飾る大滝詠一の名曲『夢で逢えたら』は、映画館用に初の5.1chミックスが施された。松本監督は「たくさんの方がカバーしてきた素晴らしい名曲だけれど、今の時代の中で聴くと感じ方も変わる。『夢で逢えたら』を使用することが決まったことで詩織像にも変化がありました」と話した。
最後に松本監督は「上手くいかないときに他人のせいにしないと生きにくい時代。その中で自分が感じたことを荒々しく詰め込んだつもりです。観終わった後に気持ちが良くなるとは限らない作品だけれど、色々と想像してもらえたら嬉しいです」と思いを込めていた。
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥晴都)。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔見知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく。
しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる―
映画『ぜんぶ、ボクのせい』
2022年8月11日(木・祝)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開!
[出演]
白鳥晴都 川島鈴遥
松本まりか 若葉竜也 仲野太賀 片岡礼子 木竜麻生 駿河太郎/オダギリジョー
[監督・脚本]
松本優作
[エンディング・テーマ]
大滝詠一「夢で逢えたら」 (NIAGARA RECORDS)
[製作・プロデューサー]
甲斐真樹
[製作]
藤本 款 定井勇二 前 信介 鈴木 仁 水戸部 晃
[アソシエイトプロデューサー]
永井拓郎
[ラインプロデューサー]
中島裕作
[撮影]
今井孝博(JSC)
[照明]
金子康博
[録音]
髙田伸也
[美術]
仲前智治
[衣裳]
篠塚奈美 馬場恭子
[ヘアメイク]
山井 優
[音楽プロデューサー]
田井モトヨシ
[編集]
田巻源太
[助監督]
野本史生
[制作担当]
中村哲也
[スチール]
久保田智
[製作]
スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
[制作プロダクション]
スタイルジャム
[宣伝]
ミラクルヴォイス
[配給]
ビターズ・エンド
[助成]
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
[URL]
公式サイト:https://bitters.co.jp/bokunosei/
公式Twitter:@bokunosei0811
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会