俳優・中村蒼が舞台『ロビー・ヒーロー』で主演決定！

2021-11-06 ケネス・ロナーガン, 中村蒼, 岡本玲, 板橋駿谷, 桑原裕子, 瑞木健太郎 Tokyo Now

俳優・中村蒼が、2022年5月6日(金)より東京・新国立劇場小劇場にて公演の舞台『ロビー・ヒーロー』にて主演を務めることが決定しました。

中村蒼は、デビュー後ドラマ、映画、舞台に数多く出演し、近年もNHK連続テレビ小説『エール』の村野鉄男役をはじめ、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)、『神様のカルテ』(テレビ東京)などの出演も話題となり、作品によって多様な役を演じ切る実力派俳優として評価され続けております。12月18日、25日放送のNHK土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』では、廃業寸前の厩舎を営むやる気のない調教師・緑川光司を演じることが決定しており、ひとりの女性騎手との出会いにより、共に成長し人生を再生していくストーリーに、放送前から期待が高まっています。

そんな中村蒼にとって、新国立劇場小劇場は、2006年に主演舞台『田園に死す』で俳優デビューを果たした劇場であり、思い出深い場所。2013年に新国立劇場主催公演『つく、きえる』にて再び主演で同劇場のステージに立って以来、本作は実に9年ぶり3度目の、新国立劇場小劇場での主演作品となります。また本作の演出を務める桑原裕子とは、2019年、赤坂ACTシアターで公演の舞台『忘れてもらえないの歌』(福原充則作・演出)にて、共に出演者としての共演経験がありますが、演出としては初のタッグとなり、ますますの注目が集まります。

『ロビー・ヒーロー』は、新国立劇場2021／2022シーズン3作品のひとつで、シリーズ「声議論，正論，極論，批判，対話・・・の物語」の第二弾として上演されます。2017年アカデミー賞脚本賞受賞で話題となった映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケネス・ロナーガンが執筆した本作。自分のやりたいことを見いだせずロビーの警備員として過ごしている若者が、おもわず口を滑らせてしまったことから起きるトラブルとその顛末を描く。ジェンダー、上司と部下、人種など、さまざまな格差のレイヤーがある中で、彼なりに考えて起こした行動は、果たして正義なのか、正論とはいったい何なのか…。

自己承認欲求がSNSであふれ出す現代で、さまざまな角度から考えられ、また身近に感じる戯曲となっています。2001年にオフ・ブロードウェイ初演、翌年にはウエストエンドで上演、18年にはブロードウェイでリバイバル上演されました。新国立劇場初登場の桑原裕子を演出に迎え、日本初演でお贈りします。

中村蒼コメント
正義、正論は誰かを救う一方で、誰かを傷つけてしまうものかもしれません。だからいざ行動する時には迷いが生じてしまう。
今作は正義をかざす難しさと大切さを描いています。
僕自身のデビューが新国立劇場で、2013年には再びこの劇場立って今回9年ぶり3度目となります。個人的にとても思い入れのある劇場でまたお芝居が出来る幸せを噛み締めて今作に臨みたいと思います。