リポート授賞式

演出振付家のMIKIKO(ビジネス部門)と歌手の森高千里(スペシャリスト部門)が第4回「Women of Excellence Awards」を受賞!

5月19日(土)〜20日(日)の2日間、働く女性に向けた総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2018」が東京ミッドタウンで開催された。初日の19日には、働く女性のロールモデルとなるリーダーおよび卓越したスペシャリストの女性を表彰する第4回「Women of Excellence Awards」授賞式&トークショーが行なわれた。ビジネス部門は演出振付家のMIKIKOが受賞、スペシャリスト部門は歌手の森高千里が受賞した。

ビジネス部門を受賞した演出振付家のMIKIKOは、ダンス振り付けしとしてPerfumeやBABYMETALなど日本を代表するアーティスト達の成長と飛躍を支える他に『逃げるは恥だが役に立つ』の”恋ダンス”で日本中に大ブームを起こすなど数々のヒットを仕掛け成功に導いてきた。更に2016年リオ五輪の閉会式で披露された「フラッグハンドオーバーセレモニー」の総合演出・演舞振付という大役を努め、2020年東京五輪の開会式・閉会式にも演出にも携わることが発表されている。

MIKIKOは「この度はこのようなすばらしい賞を頂戴いたしまして誠に光栄です。ただただ好きで始めたダンスが、このように仕事に繋がって、好きなことを仕事にするというのは正直しんどいこともありますが、こうやってビジネス部門で賞をいただき、誠実にと思いながらやっていた日々の仕事に後押しされたような気持ちになりました。本当にうれしいです。ありがとうございます」と受賞した喜びを語った。

 

スペシャリスト部門を受賞した歌手の森高は、1987年に歌手デビューして以来、作詞、楽器演奏をこなすアーティストとして数多くのヒット曲を世に送り出してきた。その後、結婚・出産により育児期間で一時期歌手活動から離れていたが、デビュー25周年を機にライブ活動を再開。テレビ番組の司会やナレーションなど歌手活動以外のジャンルにも挑戦するなど、さらなる活躍に期待が集まっている。

森高は「今日はこのような素敵な賞をいただきまして大変嬉しく思っています。賞をいただいたことがあまりなくて、なんで私を選んで下さったのかなぁとちょっとドキッとしながらも嬉しくこの会場に足を運んできました。選考基準の中では「挑戦を続ける仕事ぶり」言葉が一番合っているのかなぁと思います。最近は司会のほうを頑張ってみたり、ナレーションをやってみたり、コンサートのほうで頑張ってみたり、自分の中でいつまでも挑戦し続けていきたいと思っているので、そのことで選んでいただいたとしたらすごく光栄に思います。これからも自分の好きなことを思いっきり頑張りながらマイペースにやっていきたいなぁと思います」とコメントした。

 

授賞式後に行なわれたトークショーでは「日経ウーマンオンライン」の読者アンケートから寄せられた質問を中心に話が進められた。

Q. 二人とも独自の世界観をお持ちということで、表現者として大事にしていることは?

森高:自分らしさをどう表現するかことを意識しながらやっています。でも、それは難しいことで、どれが自分らしいのかというのを今でも探していますが、自分の中でやりたいこと、好きなこと、楽しいことがはっきりしているので、それを自分の中で理解して表現していければいいなと思っています。

MIKIKO:表に立たれる方の魅力を引き出す側の立場なので、ご本人やファンが気付かなかったような魅力を発見してもらえるような表現をできたらといつも研究をしています。

Q. 振付のインスピレーションはどこからやってくるのですか?

MIKIKO:歌詞の世界とか、どんな楽器を使っているのかが一番大きいんですが、誰がどういう場面で踊るのかがポイントで、話している時の仕草やふと気を抜いた時のチャーミングさをあえて踊りに取り入れることができたらいいなと思っています。

Q.「女性には未来を変える力がある」をテーマしているが、これまでにターニングポイントはありましたか。

森高:やはり歌手としてデビューし、この世界に入ったことが一番のターニングポイント。友達と記念で受けたオーディションで何故か優勝してしまって仕事をさせてもらうようになりました。音楽は昔から大好きだったので、それを活かせる仕事ということがとても嬉しく頑張ろうと思ったんですけど、まだ高校生で全く違う世界に飛び込んでしまったため戸惑うことが多かった。

MIKIKO:高校生の頃にダンスを始めて、ただただ好きで仕事にしたいとは思っていなかったんですけど、割りと早い二十歳ぐらいから振付をする機会に恵まれて、その振りを作る中で踊り手がただ立ってるだけで踊ったほうが素敵と思う瞬間を何度も味わう機会ありました。それまでは、踊りながら振付も両方やっていたんですけど、私はステージに立つ側ではなく後ろでステージに立っている人を輝かせる仕事に付きたいなと思えた瞬間がありまして、そこで完全に踊ることを止めて演出・振付目線でしようと思ったその日が正にターニングポイントになっていると思います。

最後に二人から会場、働く女性に向けてのメッセージで締めくくった。


Women of Excellence Awards(ウイメン・オブ・エクセレンス・アワーズ)

新たな道を切り拓き、プロフェッショナルとして実績を重ね、後に続く女性たちのロールモデルとなる女性リーダーやスペシャリストを讃えるためのアワード。ビジネスと、スペシャリストの2つの部門で、輝かしい功績を挙げた時代のアイコンとなりうる、お二人の女性が選出されます。
記念すべき第1回の受賞者は、BTジャパン代表取締役社長の吉田晴乃さん(ビジネス部門)と、女優の真矢ミキさん(スペシャリスト部門)。第2回は、キャスターの国谷裕子さん、女優の米倉涼子さんが華々しく表彰されました。そして昨年の第3回では、写真家・映画監督の蜷川実花さん、女優の木村佳乃さんが受賞し、受賞の喜びとともに、仕事への情熱やマネジメント術、育児と仕事のバランスの取り方、とっておきのストレス解消法、同じ働く女性へのメッセージなどを授章式で披露。女性たちに元気と勇気を与えてくれました。

選考ポイント

  1. あくなき探求、挑戦を続ける仕事ぶり
  2. 長年の功績や志高の技芸
  3. 新たな道を拓いた先進性や後進育成への尽力
  4. 知性と研鑽により内から輝く魅力