ART・美術NEWSイベント

国際的に活躍する5人のアーティストによるグループ展「TIMELESSNESS」、8月22日(土)より開催中

銀座 蔦屋書店内ギャラリーTHE CLUBでは、8月22日(土)から9月23日(水)まで、猪瀬直哉、O’Tru no Trus、ニコラス・ハットフル、水元かよこ、山下紘加によるグループ展を開催しております。

Nicholas Hatfull, Another Maria (Vacanze Romane), 2020, Courtesy of the artist

「TIMELESSNESS-タイムレスネス」、それは時間の経過や時代の変化に影響されない一つの概念。ここでもなく、そこでもない、前もなければ後も存在しない、おぼろげな夢と現実の中間地点。本展覧会では、国際的に活躍する5人のアーティストの作品を通して、そんな時間軸から外れた不思議な空間へとご案内します。

Naoya Inose, Monolith escape, 2020, Courtesy of the artist

ロンドンを拠点に活動するニコラス・ハットフルによる代表シリーズ、アイスクリームの作品をはじめ、記憶に眠る情景を淡く描く山下紘加による新作や、異彩を放つ水元かよこの陶器。そして淡路島の漂流物から生み出されるO’Tru no Trus(オートゥルノトゥルス)のオブジェや、ロマン主義絵画にシニカルな感性を織り込む猪瀬直哉。彼らは独自の視点で日常や経験を吸収し、制作を通してユニークな別世界への扉を開きます。

時代に流されることのない、普遍性を持つ21点の作品群が放つ空間を、どうぞお楽しみください。

Hiroka Yamashita, Safer in the Bag, 2020, Courtesy of the artist

 

アーティストプロフィール

猪瀬直哉 (イノセナオヤ1988-)
東京藝術大学の油絵科を卒業し、現在はロンドンを拠点として活動。彼の作品の収蔵先には高橋コレクションやベネトン財団などがある。猪瀬は、自然界とそこにおける人間の強欲な在りかた、それによって生み出される不調和な関係性を探求している。細部まで精巧な風景と抽象的な世界を、油絵の技術によってキャンバスに描き出す。彼の作品は私たちがどう自然と向き合っているのかを問い、またポストモダニズムにおける名画の役割、そしてそれがどのように変化しているかについて議論している。今年、discord Yohji Yamamotoとカプセルコレクションを発表。

O’ Tru no Trus(オートゥルノトゥルス)
淡路島を拠点に活動する、種村太樹と尾崎紅によるアートユニット。各地の海を旅して見つけた漂流物と真鍮(しんちゅう)を組み合わせて、オブジェやウォールジュエリーなどの作品を生み出している。O’Tru no Trusという名前の由来は種村が見た夢の中の言葉から引用している。

ニコラス・ハットフル (Nicholas Hatfull 1984-)
イギリス人アーティスト。現在ロンドン在住。ピザやコーンフレークの箱などの、日常にありふれた要素が記憶の中で再構築され、独自の解釈を作成し、絵画空間へと投影されている。また、シュルレアリスムに多大な影響を受け、特に、ジョルジオ・モランディやデ・キリコらの影響が作品では強く見てとれる。また、iPadで描いたスケッチをキャンバスに油彩で描き、スプレーペイントを駆使して、力強さと透明感が共存する作品に仕上げることで、特徴的な質感を生み出している。

水元かよこ (ミズモトカヨコ1971-)
加賀友禅 工房で 7 年間彩色を担当後、九谷焼の窯元で絵付けを学ぶ。2010 年より自身の作品の制作をはじめる。2018年に石川県立九谷焼技術研究所実習科(加飾)終了。

山下紘加 (ヤマシタヒロカ1991-)
2017年にニューヨークのSchool of Visual Arts を卒業後、2019年にニュージャージー州立大の芸術学校Mason Gross School of the ArtsのMFAを取得。現在は岡山を拠点に活動。自然と人とのつながりや日常のシーンにある命の営みを通して、生命が共有している記憶や性質を現すイメージの構築に取り組む。西洋画の系譜に日本画の特徴的な画面構成を織り交ぜつつ、新たな絵画空間が生むストーリーや観賞者との場所的関係性や、日本的なEphemerality/儚の表現を追求している。

 

<イベント詳細>

TIMELESSNESS(タイムレスネス)

[アーティスト名]
猪瀬直哉、O’Tru no Trus、ニコラス・ハットフル、水元かよこ、山下紘加

[会期]
2020年8月22日(土)-9月23日(水)

[時間]
12時―19時
(日月祝は休廊)

[場所]
GINZA SIX 6F THE CLUB(銀座 蔦屋書店内)

[費用]
無料

[予約方法]
お名前とご希望の時間帯を記載の上、前日の18時までに info@theclub.tokyo 宛にご連絡をお願いいたします。お問い合わせも info@theclub.tokyo までお願い致します。

[URL]
http://theclub.tokyo/

[Instagram]
https://www.instagram.com/theclub.tokyo/

 

弊廊では大切なお客様の安全を考慮し、みなさまに安心して作品をご鑑賞頂けるよう、ご予約制での営業とさせて頂きます。つきましては下記のご協力をお願い申し上げます。また、スタッフは手洗消毒、マスク着用、体調管理を徹底して、みなさまのご来廊をお待ちしております。何卒ご理解賜れますようお願い申し上げます。

・発熱や咳等の症状があるお客様はご遠慮ください。
・ご来廊の際はマスクの着用のご協力をお願いいたします。
・ご予約のないお客様のご来廊は遠慮させていただきますので、ご了承くださいませ。