Haptics技術を使用したVRアニメーション「Beat」が第77回ヴェネチア国際映画祭VR部門 コンペティションにノミネート

株式会社WOWOWと株式会社CinemaLeapが共同製作したVRアニメーション「Beat」が、第77回ヴェネチア国際映画祭バーチャルリアリティ(VR)部門のコンペティション作品としてノミネートされた。

ヴェネチア国際映画祭は、本年で77回を迎える世界最古の歴史を誇る映画祭であり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つに数えられ、本年は9月2日より12日まで開催されます。

VR部門「Venice Virtual Reality」は、2017年に新設され、本年で4回目を迎えます。例年はヴェネチアのラッヅァレット・ヴェッキオ島にすべてのVR作品が集められますが、本年は新型コロナウイルス感染症流行の影響によりVR作品はバーチャル・プラットフォームで開催する形式が取られます。

VR部門のコンペティションは、360度の映像作品が対象の<リニア>と、ユーザーのなんらかの働き掛けにより作品が完成される、体験型とも呼ばれる<インタラクティブ>の2つのカテゴリーから成り立っており、「Beat」は<インタラクティブ>の作品としてノミネートされました。

本作は、Haptics※1(触覚)技術を用いたデバイスを利用し、ユーザーの心臓の鼓動を、作品に登場するロボットのハートと連動させることにより、ロボットに命が吹き込まれ、物語が展開する形を取っています。ユーザーが聴診器を胸に当てることにより、ケーブルを通じて手持ちのデバイスが鼓動に合わせて振動します。新しい技術を作品に組み合わせることにより、今までにない新しい映像体験を提供しています。本作品は、WOW Labo※2の活動の一環として外部クリエイターと共同開発をした作品です。

本作品の監督は、 R&3DCGアーティストの伊東ケイスケ。昨年の同映画祭のVR部門で監督作「Feather」が招待されており、2年連続のヴェネチア国際映画祭への参加となります。

※1 Hapticsとは、 ユーザーに対して力・振動・動きなどの”触覚”を通じて情報を伝達するユーザーインターフェース技術の総称です。
※2 WOW Laboとは、 WOWOW単独では難しいさまざまな取り組みを外部連携を積極的に行なうことで継続的に実現させるための仕組みです。 クリエイター、 エンジニア、 技術系スタートアップ企業などと組み、 コンテンツに関わる新しい技術の実験や試験を行ない、 お客様に向けた新しいコンテンツ・サービスを生みだすことを狙いとしています。

 

VRアニメーション「Beat」

[製作年]
2020年

[製作]
株式会社WOWOW/株式会社CinemaLeap

[監督]
伊東ケイスケ

[プロデューサー]
藤岡寛子(WOWOW)、待場勝利

[鼓動体感技術提供]
安藤英由樹(大阪芸術大学)

[作品尺]
12分

[ジャンル]
アニメーション

[あらすじ]
Beatは、ユーザーの心臓の鼓動によってロボットに命が吹き込まれ、心を通わせて成長していく物語です。ユーザーのハートによって命を吹き込まれたマルボロは、もうひとりのロボット・カクボロと友達になりたいのに、不器用で関わり方が分からず怒らせてしまいます。しかしどうしても友達になりたかったマルボロは、相手を思いやる気持ちを持つことで、一度閉ざされてしまったカクボロの心を開いていきます。

Tokyo Now Author