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「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展 みどころと注目作品を一部紹介!

兵庫県立美術館、東京ステーションギャラリーと読売新聞社は、『ハリー・ポッターと賢者の石』の出版20周年を記念し、展覧会「ハリー・ポッターと魔法の歴史」を、2020年9月から2021年2月にかけて開催します。

本展覧会では、J.K.ローリングの直筆原稿やスケッチに加え、大英図書館が誇るコレクションから貴重な資料を選び抜き、科学が発達していなかった時代の人々が信じた魔法や魔術の記録を展示します。

展覧会は薬学、錬金術、呪文、天文学、占い、魔法生物の飼育などの10章から構成。ハリーが通ったホグワーツ魔法学校のカリキュラムに沿って展示を展開します。

見逃せない展示コーナーのひとつは「錬金術」。ハリー・ポッターシリーズ第1巻のタイトルにもなっている「賢者の石」は、どんな金属も金に変えうるというもので、中世ヨーロッパの錬金術師がその獲得に奮闘しました。本展では、世界で16点のみが知られる、賢者の石の作り方が記された数メートルの巻物『リプリー・スクロール』や、錬金術に関して書かれた書籍でもっとも美麗と言われる『太陽の輝き』をご覧いただけます。

薬効を持つ植物は、古くから薬の原料として使用され、世界各地の書物に記録が残されてきました。ハリー・ポッターシリーズにも、引き抜くと叫び声をあげる「マンドレイク」をはじめ、「ヘレボルス」「ハナハッカ」などの薬草が魔法薬の材料として登場しますが、それらはいずれも実際に存在する植物です。古今東西の薬草書で確かめてみましょう。

「アロホモーラ(開け)」「ウィンガーディアム・レヴィオーサ(浮遊せよ)」など、魔法の力を持つ言葉もハリー・ポッターシリーズには欠かせません。本展では、誰もが知っている呪文「アブラカダブラ」に初めて言及したとされる13世紀の書物を展示します。また、ハーマイオニーが第7巻で保護呪文を使って安全なキャンプ地を作った防衛魔術と似た例を、魔女が身を守るために魔法円を描く姿を表した絵画でも見ることができます。

ホグワーツの必修科目である「天文学」の章では、レオナルド・ダ・ヴィンチが40年にわたって取り組んできた科学的考察を書き綴った手稿の一部を展示します。世界に約30冊が残っているとされる手稿のうち、大英図書館が所蔵する「アランデル手稿」と呼ばれるものです。

ほかにも本展ではジム・ケイによるイラスト版ハリー・ポッターの原画などを展示予定。詳細は本展ウェブサイトにて順次発表いたします。

 

展覧会概要

ハリー・ポッターと魔法の歴史

会場・会期:

  • 兵庫県立美術館 2020年9月5日(土)~11月8日(日)(予定)
  • 東京ステーションギャラリー 2020年11月21日(土)~2021年2月7日(日)

展覧会公式ウェブサイト:https://www.harry-potter-a-history-of-magic.jp
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