「3分以内の予告編」映像アワード 第3回「未完成映画予告編大賞」グランプリ発表

映像制作における日本の新たな才能の発掘を目的としたアワード、第3回「未完成映画予告編大賞」にて「ミラクルシティ コザ」がグランプリを受賞したことが決定した。

オフィスクレッシェンドとして3年目の取り組みとなる本アワードは、昨年10月より募集を開始し、SFからドラマ、コメディまでバラエティ豊かな映像が全218作品集まりました。作品の中には国内のみならず海外にて撮影されたものもあり、ティーンエイジャーから50代後半まで幅広い年代の方からご応募いただきました。

一次審査を通過した入選作品50本は、事務局が運営する映像ギャラリー「MI-CANクリエイタ―ズファーム」( http://farm.mi-can.com/ )にて一般公開され、その中から17作品が最終選考に進みました。堤 幸彦、大根 仁、平川 雄一朗、小原 信治の4名の所属クリエイターに加え、岡田 惠和(脚本家)、井上 伸一郎((株)KADOKAWA代表取締役 副社長執行役員)、植田 博樹((株)TBSテレビ ドラマ制作部プロデューサー)、川村 元気(映画プロデューサー・小説家)、伊藤 さとり(映画パーソナリティー)(敬称略)等、著名な映像関係者を最終審査員に迎えた審査の結果、沖縄市・コザを舞台にした「ミラクルシティ コザ」が第3回グランプリ作品に選定されました。

今回グランプリを獲得した平 一紘氏は29歳の映像クリエイター。地元・沖縄市のコザを舞台に制作された「ミラクルシティ コザ」は、ロックをテーマに過去と未来が交錯するタイムスリップコメディ作品です。日本返還前の沖縄という複雑なテーマを主題にした社会性,、全編に渡って繰り広げられる往年のロック、躍動感溢れるミュージカルシーンと突き抜けた企画によりグランプリ受賞に至りました。本作品を手掛けた平 一紘氏には、オフィスクレッシェンドが全面サポートし、制作費3,000万円(相当)をかけて映画を完成させ、監督デビューを果たして頂きます。同時にその他審査員賞5作品、審査員特別賞3作品、MI-CAN男優・女優賞も決定しております。

また、渋谷を舞台にした第2回グランプリ受賞作品「猿楽町で会いましょう」は、まもなくクランクインを迎え、本格的な撮影がスタートします。児山 隆監督指揮のもと、キャスト・スタッフ一丸となり作品を完成させます。

第3回目の開催でも、魅力的なロケーションで撮影された非常にレベルの高い作品が揃い、新たな才能と出会うことが出来ました。更なる才能あるクリエイタ―たちに出会うべく、早くも第4回目の開催を予定しています。

 

<受賞作品について>

グランプリ受賞者は賞金100万円が贈呈される他、オフィスクレッシェンドの全面サポートのもと2019年4月より制作費3,000万円(相当)をかけて映画制作を開始します。映画完成時には都内にて完成披露試写を開催し、全国公開へとチャレンジしていきます。

 

■グランプリ「ミラクルシティ コザ」

ミラクルシティ コザ

応募者/監督:平 一紘
キャッチコピー:過去の沖縄から現代へ贈る、ロックンロールタイムスリップエンターテインメント

あらすじ:
『過去の栄光にしがみついて生きているジジイ達ははたしてかっこいいのか?』をテーマにして、地元沖縄市コザを舞台に物語を作りました。2千ドルで家の建つ時代、ライブハウスが1日6千ドルを売り上げていたコザで米兵を相手にロックを演奏したジジイ達。そんなジジイ達が普通なはずがありません。果たして過去にタイムスリップした孫の未来へのサプライズとは!?沖縄映画をぶち破るエンターテイメント

監督プロフィール:
1989年生まれ。沖縄県出身、在住。高校時代より映画監督を目指して自主映画を作り続けるが、県内百貨店にて店舗企画担当勤務後、退職し映像クリエイターとしての専任活動を始める。自主映画「アンボイナじゃ殺せない」で第15回TAMA NEW WAVE ある視点 社会派サスペンスNEWWAVE受賞。2016年自主映画「釘打ちのバラッド」第3回新人監督映画祭 特別賞受賞。県内のTV番組を中心に制作しているが自主映画は精力的に毎年作り続けている。

審査員コメント:事務局リーダー/神 康幸
第3回目にして、史上最大の激戦でした。まるでバトルロイヤルのような様相の中、平一紘監督の「ミラクルシティ コザ」が見事にグランプリを獲得されました。平一紘監督、本当におめでとうございます。
夢を見失っていた青年が、元ロックスターのおじいちゃんに体を乗っ取られて70年代の沖縄コザにタイムスリップするハードロック・ムービー。日本返還前の沖縄という複雑なテーマを主題にした社会性、全編に渡って繰り広げられる往年のロック。躍動感溢れるミュージカルシーンと突き抜けた企画の爆発力がグランプリ獲得の決め手となったかもしれません。
70年代をどう表現するのか、街をどうやったら再現できるのか、衣装とヘアメイクが大変じゃないか、美術はどうする、アメリカ兵もいっぱい出てくるぞ……と、限られた予算の中での苦闘が待っていると思いますが、平一紘監督とともに知恵を絞って、とんでもない名作を誕生させるべく汗をかきたいと思っています。平一紘監督、何とぞよろしくお願いいたします。
第1回目が「高崎グラフィティ。」、第2回目が「猿楽町で会いましょう」と、関東圏の作品が連続してグランプリ受賞していましたが、第3回目の舞台は、いよいよ沖縄県へと移ることになります。MI-CANにとっても大冒険です。沖縄県の皆様、ぜひ「ミラクルシティ コザ」に、お力をお貸しくださいませ。

 

■堤 幸彦賞「実りゆく長野」「ミラクルシティ コザ」

実りゆく長野

応募者/監督:八木 順一朗
キャッチコピー:夢はどうして実るのか。愛は、どうして実るのか。

審査員コメント:堤 幸彦
「実りゆく長野」
最初はそうと分らないが、次第に主人公の真っ直ぐな心模様が、育てることが大変なりんごにオーバーラップしていく構成が良い。長野の風景も存在感がある。

「ミラクルシティ コザ」
最高!20代の監督が70年代をテーマにしたことにまず驚いた。普天間の問題が起きている今、沖縄の真実に真正面から目を向けていることを評価する。

 

■大根 仁賞「北新宿の虫かご」

北新宿の虫かご

応募者/監督: 橘 潤樹
キャッチコピー:もしも過去に戻れるとしたらあなたは、いつの日を思い出しますか?

 

■平川 雄一朗賞「親不知、石ころの詩」

親不知、石ころの詩

応募者/監督:渡邊 世紀
キャッチコピー:この子とあたし 砕けて割れて 石ころふたつ

審査員コメント:平川 雄一朗
予告編で心揺さぶられる完成度の高さに本編をみたくなったので選ばせていただきました。
社会的マイノリティーとされる母と子の物語の中から、現代日本社会に蔓延する、様々な問題を見るものに考えさせ、その中で必死に強く逞しく生きていく母と子の絆に励まされ、感動させられる物語になるのではないか?と想像しました。
何よりも、この作品の中に登場する人々が生きている姿をスクリーンで見てみたい、特に脳に障害のある女の子の表情が素晴らしかったです。

 

■小原 信治賞「那須野が原の花火」

那須野が原の花火

応募者/監督: 大金 康平
キャッチコピー:「自分」を思い出せないすべての人に寄り添う物語

審査員コメント:小原信治
現代を風刺したオフビートの渇いた笑いが〈夢追い人、故郷に帰る〉という普遍的なストーリーに転調することによって一気に叙情的になっていく。切り取ったセリフのひとつ一つ。表情。風景。音楽。それらをひとつの旋律に乗せていくアンサンブルの仕方が本当に上手いと思いました。『那須野が原の花火』。予告編だけで泣かされてしまったのは、このコンクールでは初めてのことでした。

 

■MI-CAN男優賞「実りゆく長野」松尾 実役/竹内 一希さん(まんじゅう大帝国)

審査員コメント:事務局リーダー/神 康幸
八木順一朗監督「実りゆく長野」で、秘かに芸人の道を目指しているリンゴ農家の息子・実役を見事に演じられました「竹内一希」さん、MI-CAN男優賞おめでとうございます。各審査員からの最多得票を獲得された結果です。
朴訥な人柄が似合い、本当に長野の田舎の青年かと見えていたのに、やけに芸人の演技がうまいなぁと思っていたら、竹内さんは「まんじゅう大帝国」というコンビの芸人さんでした。不明を恥じる次第です。本当に失礼いたしました!ラストシーンの笑顔、なんと魅力的なことでしょうか。
そして、笑いを追求するという道が、演技の道に通じるのだと改めて実感した次第です。これも何かのご縁ですので、ぜひ「まんじゅう大帝国」のライブを拝見したいです。そして、役者としての新たな人生にも非常に期待しております。

 

■MI-CAN女優賞「親不知、石ころの詩」母親・井浦 亜矢子役/和泉 妃夏さん

審査員コメント:事務局リーダー/神 康幸
渡邊世紀監督「親不知、石ころの詩」で、怪演とも言うべき凄まじい演技で挑まれました、亜矢子役「和泉妃夏」さん、MI-CAN女優賞受賞おめでとうございます。各審査員より圧倒的な評価が届きました。
脳に障がいを持つ娘を、誰が何と言おうが守り抜く、その愛の形は強烈なインパクトでした。社会から疎外されていく親子。なのに物語が進んでいくにつれ、狂おしいほどに2人に寄り添いたくなり、逆に正常だと思い込んでいる僕たちこそが異常なのではないか……と、胸に涙の刃が突き刺さります。
幼い娘と踊りながら散歩する場面は、MI-CAN史上でも、最も記憶に残る名シーンだと言えるのではないでしょうか。
ささやかな賞でございますが、受け取っていただければ幸いです。そして、和泉妃夏さんのますますの飛躍を、心よりお祈りいたします。

 

■審査員特別賞「その閃光が初めに光ったのは、福岡。」「東京ピルグリム」「ながと」

その閃光が初めに光ったのは、福岡。

応募者/監督:高村 剛志
キャッチコピー:5分間でできることなんて、誰かといたいと願うことだけでした。
作 品 U R L : https://youtu.be/Q2kqv97RxRY

東京ピルグリム

応募者/監督:藤原 康二郎
キャッチコピー:大都会に迷い込んだ小さな放浪者

ながと

応募者/監督:石田 清志郎
キャッチコピー:これは、”いなくなった人”と”残された人たち”の物語

審査員コメント:事務局リーダー/神 康幸
第3回目の今年は、3作品に授与させていただきたいと思います。
高村剛志監督の「その閃光が初めに光ったのは、福岡」。核ミサイル着弾までの5分間を群像劇で描く作品。サスペンスではなく、あくまでもヒューマンドラマにフォーカスした着想力に脱帽です。
藤原康二郎監督の「東京ピルグリム」。地球探査にやってきた小さな宇宙人と、年老いたおばあちゃんの心温まる物語。CGキャラクターが躍動する、こんな高度な作品がMI-CANに応募されてくるとは!
石田清志郞監督の「ながと」。圧倒的な映像の美しさと、登場人物たちの透明感に痺れました。山口県長門市にまで足を運ばれ、魂を込めた作品を産み出されたことに尊敬の念を覚えます。
3作品ともに、各審査員からまんべんなく高評価を獲得されました。グランプリであっても、まるで不思議ではないクオリティだったと思います。とても残念に思われることだと想像いたしますが、せめて、この賞を受け取っていただければ幸いです。

Tokyo Now Author