ミュージカル「イヴ・サンローラン」いよいよ開幕!

イヴ・サンローランという名前は知っていても、 彼の人となりや生き様を詳しく知る人はそれほど多くないだろう。 この作品では、 イヴの恋人かつビジネスパートナーであるピエール・ベルジェの回想から、 彼の一生が歌と踊りに乗せて紐解かれてゆく。 生い立ちやパリで才能を認められた17歳の頃、 クリスチャン・ディオールのメゾンに入った経緯や華麗なデザイナーデビュー、 ピエールとの出会い…。 今や「モードの帝王」と呼ばれる彼にも、 繊細で圧倒的な美意識を持つ一人の青年として夢と希望に溢れた初々しい時代があったんだなぁと感じ入った。 面白いのは、 イヴのいたずら書きに登場して後に絵本になったルル(後に彼のミューズとなったルル・ド・ラ・ファレーズを重ねている)、 そしてクリスチャン・ディオール、 エルザ・スキャパレリ、 ココ・シャネルなどの有名デザイナーらが、 入れ替わりでこの物語の案内役になること。 様々な視点が時代を語るとともにイヴの多面性を見せてくれる。

順風満帆だったデザイナー生活が歪み出すのは、 フランス陸軍に入隊してから。 精神を病んで19日でドロップアウト。 精神病院へと送られてディオールのメゾンを辞任。 ピエールが奔走して彼を救い、 メゾン「イヴ・サンローラン」が誕生する。 イヴはプレタポルテを発表し、 モンドリアン・ルックで大成功。 今までにない概念、 男物仕立てのパンツスーツやサファリルックなどで時代を切り拓いてゆく。 劇中でこういったモードやトレンドが見られるのは最高に楽しく、 有名人が次々と登場するのも面白い。 特に後半は、 イヴの生み出した様々なモードがモデル役により紹介され、 エレガンスと洗練の極致、 ファッション界の空気感が味わえる。 印象的だったのは髪色を変えたアンディ・ウォーホルのナンバー。 髪色を変えた何人ものウォーホルが歌い踊ることで、 アメリカの大量生産という時代、 そしてウォーホル自身の作風をも表す。 こんなユニークな工夫は、 ミュージカルという舞台芸術ならでは、 だ。

イヴが有名、 大物になるにつれて、 表舞台の華やかさと内面の闇のギャップがますます開き、 ドラマの光と影が色濃くなる。 アルコールに溺れて自堕落になるイヴに別れを告げるピエール。 果たしてイヴは人生を終える時、 幸せだったのかどうか。
東山義久のイヴは優しげで繊細、 どこか放っておけない魅力を放っている。 イヴを支える上原理生のピエールがまた二枚目で、 この二人がいちゃつく様子はあまりに幸せで微笑ましいとしか言いようがない。 安寿ミラのココ・シャネルは強くカリスマ性に溢れて格好良い。 皆本麻帆はキュートでチャーミング、 伊東弘美は堂々たる風格でエルザを演じた。 何役も演じるアンサンブルの活躍も目を引いた。

万華鏡で夢の世界を覗くように、 立体で立ち上がり心に刺さるイヴの人生。 必見だ。

(文:三浦真紀 写真:岩田えり)

 

<出演者コメント>

東山義久:イヴ・サンローラン役(Wキャスト)
昨年10月30日にフランス大使館で制作発表をさせて頂いてより3ヶ月、 キャスト、 スタッフの皆様とのリハーサルを重ね、 本日初日を迎えることができました。
期待と不安が共存する日々でしたが、 濃密で素敵な時間を過ごした感謝と自信をもって初日に臨みたいと思っています。
自身の身体を通し、 少しでもイヴ・サンローランの魅力をお伝えできる様、 この素敵なカンパニーと共に輝きたいと思います。

海宝直人:イヴ・サンローラン役(Wキャスト)
実在のファッションデザイナー、 イヴ・サンローランの実像に迫りながら、 ファンタジックなミュージカルならではの表現でファッションの世界が鮮やかに描かれます。
演出の荻田さんが創り出す世界観を皆様にしっかりとお届けできるようにイヴ・サンローランという人物を繊細に表現していけたらと思っています。

伊東弘美:エルザ・スキャパレリ役
オリジナルミュージカルを創ることの大変さと、 楽しさを1度に味わってます。
私が若かりし頃には、 存在しなかったスキルを持った若者達が、 いつか本当に新しい時代を作っていくことでしょう!!
スタッフ含めすべての人間の努力が花開く時に、 その努力の一粒だったと思えるように、 心して舞台に立ちたいと思います。

皆本麻帆:ルル役
私が演じるLuluという女の子はイヴがディオールで働いていた20歳の頃に描いたいたずら描きで、 それが「おてんばルル」という絵本として出版されました。
見た目はキュートなのに、 おてんばなLuluに力をもらって私なりにイヴやピエールに寄り添いたいなと思います。
このミュージカルでしか味わえない「イヴ・サンローラン」の世界をたのしんでいただけたら嬉しいです。

上原理生:ピエール・ベルジェ役  ※東京公演のみ 2月19日まで出演
「イヴ・サンローラン」。 名前は知っていても、 どんな人だったのか、 どんな人生を歩んできたのかというのは、 あまり知られていないと思います。
僕もその一人でした。 この作品で描かれるのはそんな一人の芸術家の人生と苦悩、 そして創り出された作品の背景や想い、 ファッションの歴史…日本発のオリジナルミュージカル、 楽しんで頂けると幸いです。

大山真志:ピエール・ベルジェ/クリスチャン・ディオール役  ※役替わり 全日程出演
今の時代も尚、 輝きを放つブランドYSL。 溢れ出す才能を持つイヴを支え続けたピエール・ベルジェと、 その才能を見出したクリスチャン・ディオールを演じさせて頂きます。
華やかな楽曲と共にイヴの歩んだ人生を旅する作品です。 優雅な時間を共に過ごせたらと思います。

川原一馬:クリスチャン・ディオール役  ※2月20日以降出演
僕は20日からの出演ですが、 イヴ・サンローランの才能をいち早くキャッチしていたディオールとして、 イヴを見守り、 導く存在としてこの作品に居続けたいと思います。
オートクチュール最期の世代を生きたイヴ・サンローランの生涯を素敵な音楽と衣装、 そしてキャストで感じていただけたらと思います。

安寿ミラ:ココ・シャネル/ルシエンヌ役
こんな壮絶な人生を送った天才的な著名人はどのくらいいるのだろう。
この芝居をしていると、 その時代、 その世界を、 無性に覗きたくなる。
お客様に同じふうに思って頂けたら嬉しいです。

 

<公演概要>

ミュージカル「イヴ・サンローラン」

作・演出 : 荻田浩一
音   楽  : 斉藤恒芳
衣   裳  : 朝月真次郎

出   演  : 東山義久 / 海宝直人 (Wキャスト)
伊東弘美  皆本麻帆
上原理生 大山真志 川原一馬 神田恭兵 奥田 努 和田泰右

青木 謙、 RIHITO、 中塚皓平、 橋田 康、 小野沢 蛍、 中岡あゆみ

安寿ミラ

東京公演
日程:2019年2月15日(金)~3月3日(日)
会場:よみうり大手町ホール
チケット料金:11,000円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可

プレイガイド:
キョードー東京   0570-550-799(平日11時~18時・土日祝10時~18時)
http://ticket.kyodotokyo.com
イープラス      http://eplus.jp/
チケットぴあ    0570-02−9999[Pコード:490-460]   http://t.pia.jp/
ローソンチケット  0570−084−003[Lコード:36614]
0570−000−407(オペレーター予約10時~20時)   http://l-tike.com/
CNプレイガイド 0570−08−9999  http://www.cnplayguide.com/
楽天チケット     http://r-t.jp/ysl  
LINEチケット      http://ticket.line.me/events/1376

問い合わせ: キョードー東京   0570-550-799 (平日11時~18時・土日祝10時~18時)

兵庫公演
日程:
2019年3月26日(火)
11:30開演(東山義久主演)、 17:00開演(海宝直人主演)
※兵庫公演に上原理生は出演致しません。

会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
チケット料金:A席9,800円  B席6,800円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可

プレイガイド:
チケットぴあ         0570-02-9999[Pコード:489-828]
ローソンチケット   0570-000-407(オペレーター対応)・0570-084-005[Lコード:53849]
イープラス             http://eplus.jp/ (パソコン・携帯電話)

問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス   0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休み ※祝日の場合翌日)

公式サイト:  https://www.yume-monsho.com/

Tokyo Now Author