余貴美子 主演!台湾・金門島オールロケ敢行のヒューマン・ドラマ『妖怪、化物をひろう』予告編&場面写真を公開
余貴美子 主演、池田暁監督の最新作『妖怪、化物をひろう』が第39回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出され、この度予告編と場面写真が解禁されました。なお公開日は、12月25日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほかに変更となります。

かつて嵐で壊滅的なダメージを受けた小さな町。焼き団子を売りながら孤独に暮らす老婦人タエは、ある日、雑木林で人間とは思えない奇妙な生き物の赤ん坊を見つける。町の人々がその存在を気味悪がるなか、タエは赤ん坊を“ハル”と名付け、大切に守り育てようとする。本作は、日台のトップスターを迎え、中国大陸を対岸に臨む台湾・金門島での全面ロケを敢行し、孤独な老女タエと奇妙な赤ん坊ハルとの出会いを描く日台合作映画である。金門島は、祖先信仰や風獅爺文化など独自の歴史と信仰が息づく土地であり、その風土が作品世界の重要な基盤として立ち上がっている。傷ついた土地で厳しい現実に向き合う人々が、再び歩み出そうとする姿を静かに見つめる本作は、タエとハルの関係を軸に、喪失と再生をめぐる力強い寓話を紡ぎ出す。

監督を務めるのは、『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(20)などで国内外の映画祭で数々受賞を重ねてきた池田暁。90年代のロシアで「老夫婦がエイリアンのような赤ん坊を育てた」という実際の出来事から着想を得ており、舞台を台湾や金門島に限定しすぎないことで、“世界のどこでも起こり得る物語”として普遍性を獲得させた。主役のタエを演じるのは、2026年も出演作の公開が続く余貴美子。奇妙な赤ん坊を絶対的に愛し、守り抜こうとする老女の姿を、圧倒的な説得力で体現した。オダギリジョーは生真面目な警官・小宮役を、台湾のラッパー/シンガー Leo王(リオ・ワン)は実直な葬儀屋・谷役を演じる。さらにリウ・グァンティン、きたろう、片桐はいり、白石隼也、佐藤菫ら日台の実力派キャストが集結した。

解禁された予告編は、嵐の翌朝、老女タエが森の奥で“人ならざる赤ん坊”を拾い上げる場面から始まる。ハルと名付けられたその子を抱え、タエは姉の家を訪ね、認知症を患う元夫・文雄とその妻・菊子の家を巡り、さらに警官・小宮の家に身を寄せながら、町をさまようことに。周囲の不安や偏見が二人を追い立てる中、タエの胸には説明のつかない“守りたいという感情”が静かに芽生えていくのだったが、そんな矢先、ハルが何者かにさらわれてしまう。ハルとは一体何なのか?怪異を扱いながらも恐怖ではなく、どこか懐かしい優しさに近い温度を感じさせる映像となっている。
あわせて解禁された場面写真では、嵐の爪痕が残る金門島の風景の中で、タエとハルが寄り添う姿や、警官・小宮との静かな対話、島に息づく風獅爺や古い家屋を背景にした印象的なカットが収められている。奇妙な赤ん坊を前に揺れ動く人々のまなざし、土地に根付く信仰や風土が醸し出す独特の空気、そしてタエが“この子を守りたい”という思いを確かにしていく過程が、静かに伝わってくる。タエとハルの物語がどのように紡がれていくのか、作品への期待が一層高まる。

『妖怪、化物をひろう』は10月28日(水)の第39回東京国際映画祭にて、余貴美子、オダギリジョー、池田暁監督他による舞台挨拶付きワールド・プレミア上映にてお披露目され、その後、12月25日(金)より全国公開となる。
