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菅田将暉、池田美優が2年連続受賞︕『第40回ベストジーニスト2023』受賞者発表

日本ジーンズ協議会は、”最もジーンズが似合う有名人”を決定する『第40回ベストジーニスト2023』の授賞式を2023年11月9日(木)、恵比寿ガーデンプレイスにて開催しました。

『第40回ベストジーニスト2023』授賞式集合
(左から)菅田将暉、池田美優 ©︎日本ジーンズ協議会

SNS調査による投票形式によって決定する「一般選出部門」では菅田将暉、池田美優が2年連続で選ばれました。今回の受賞に関して菅田は「ありがとうございます。昨年も選んでいただいたのですが、体調が悪く、参加できず申し訳ございませんでした。今日ここに来られて嬉しかったですし、一般投票で選んでいただいたとのことで感謝しております」と、池田は「昨年に引き続き、2年連続で菅田さんと一緒にとることができて光栄です。今日は張り切った衣装にしてきたのですが、それぐらい嬉しいです」と語りました。

『第40回ベストジーニスト2023』授賞式集合
(左から)松重豊、飯豊まりえ、和田明日香 ©︎日本ジーンズ協議会
『第40回ベストジーニスト2023』授賞式集合
(左から)市川染五郎、莉子、VTuber 叶 ©︎日本ジーンズ協議会

また「協議会選出部門」では松重豊、飯豊まりえ、和田明日香が、「協議会選出部門 グローバル特別賞」では富樫勇樹が、「次世代部門」では市川染五郎、莉子、VTuberの叶が選ばれました。

さらに、デニムをはじめとした様々なファブリックの残反を使ったアップサイクルプロジェクト「ピースdeミライ」を実施し、企業が垣根を越えて連携してファッション業界が抱える社会課題に向き合うことに貢献しているとして「協議会選出 特別貢献賞」に株式会社三越伊勢丹が選出されました。

『第40回ベストジーニスト2023』授賞式集合
©︎日本ジーンズ協議会

 

トークインタビュー & 質疑応答

Q. ベストジーニスト賞を受賞された感想をお願いします。
市川染五郎︓この度はこのような賞をいただきまして誠にありがとうございます。今回受賞させていただくにあたって歌舞伎役者という職業とデニムとのファッションアイテムの共通点がないか考えまして、デニムは着れば着るほどその人の体に馴染んできたり、風合いも使えば使うほど味が出てくるというものなのですが、役者という職業も様々な方に出会ったり、色んなことから刺激をもらったり、そこから何を吸収するか、何をどういう風に染み込ませるか、それをどのように自分の中で消化していくかは、自分自身の向き合い方次第だと思いますので、ジーンズのように自分の芸がなじむぐらいまで、そこを目指して役者という職業を追求してしていきたいなと、今回受賞をさせていただいて感じることができた良い機会になりました。
莉子︓この度は誠にありがとうございます。買い物を行く時は母親と行くことが多く、「ジーンズは良いものを買って長年履いてね」という教えを受けてきたので、今回ジーンズに携わる賞をいただけてとても嬉しいです。やはりファッションアイテムとしても長年愛されるものですし、履いていくと色味だったりが薄れてきたり、ダメージが出てくる感じがすごく好きで、普段から愛用させていただいているので、これからもこの賞の名に恥じぬように、ジーンズのように良い味が出せる人間、そして役者になっていきたいと思います。
叶︓ VTuberとして初めてのベストジーニスト賞を受賞とのことで大変に光栄に思います。自分がこのような賞をいただけるなんて思ってもいなかったので正直驚いている部分も多いですが、改めてありがとうございます。
松重豊︓ジーンズとは50年ぐらい前から長年付き合ってきています。1970年代ですかね、地方の国道沿いにジーンズショップが沢山できて、子供が着てドロドロにしても丈夫だし、擦り切れてもかっこいいよって、ジーンズと共に育ってきたと思います。その頃のお店に入った時の匂いとかは忘れられないですね。インディゴの匂いに包まれているのが幸せだなと思ったのを覚えています。ストレートのジーンズがほしいと思い、探していたジーンズと出会うことができた時からジーンズとの長い付き合いが始まりました。身長が伸びて、長さが合うジーンズがなくなってきて、またウエストに合わせると長さがやっぱり足りないなど寂しい時期があったんですけど(笑)。でもジーンズはいつの時代にも愛されてるし、どんなスタイルにも合わせられるのでジーンズとは切っても切れない縁があります。どんどん体に合うものを集めていくと知らず知らずに山のようなジーンズが集まり、気づいたらジーニストに選んでいただけて、これもジーンズとの50年の縁なんだなと思いながら、ご縁に感謝してます。
飯豊︓大変嬉しい賞をいただきましたことを誠にありがたく思っております。子供の頃からジーンズが大好きでデニムは自分の相棒のようなものです。実は12年前にベストジーニストの新人部門にエントリーしたことがありまして、そのときは受賞できなかったですが、今回子供の頃から憧れていたこの賞に選出された意味を噛み締めております。子供の頃の私にこの盾を渡したいと思います。

Q. ベストジーニスト賞を受賞された感想をお願いします。
和田︓実は最近体型が変わってデニムが入らなくてなって、中学1年生の娘に譲って履いてもらったりしたりしていて。大好きなジーンズを諦めかけていた時に、この受賞のお話がきまして「諦めるな︕」という喝を入れられたような気持ちがしています。年齢とか体型とかに関わらず、堂々と着ることがジーンズのカッコ良いところだなと思うので、そのことを思い出せましたし、好きなものを好きと言い続けると、どこかで誰かが見ててくれていて、素敵な賞までいただけることもあると思うのでこれからも美味しいものたくさん食べて、好きなお酒を飲みつつ、堂々とジーンズを履いて頑張りたいと思いました。
富樫︓このような光栄な賞を受賞をできてとても嬉しく思いますが、それ以上にびっくりしてる気持ちが強いです(笑)。バスケットボールとファッションはすごく関係性が深いと思っているので、このような賞を受賞できたことを嬉しく思います。
菅田︓ありがとうございます。昨年も選んでいただいたのですが、体調が悪く、参加できず申し訳ございませんでした。今日ここに来られて嬉しかったですし、一般投票で選んでいただいたとのことで感謝しております。ジーンズの広告やらしてもらったり、毎週ラジオで写真撮る時はジーンズを履いてたり、自分で生地買いに行ってジージャンを縫ってみたり、それを大声でTVでお伝えしてきたので色んな小さな積み重ねの成果かなと思います。ジージャンは作ったことありますが、ジーンズは手を出したことないので今後作ってみたいです。無意識に襟を縫ったりと、縫う時間も結構楽しいです。一回作ってみると当たり前にある洋服が一本一本繊維で出来ていて、それが生地になり、そして急に洋服に変わる瞬間があるので物づくりにリスペクトがあります。いかに市販されているものがすごいかが、わかりますね。
池田︓昨年に引き続き、2年連続で菅田さんと一緒にとることができて光栄です。今日は張り切った衣装にしてきたのですが、それぐらい嬉しいです。私自身がプロデュースする物のパッケージとかをデニムっぽい柄にしたり、アパレルブランドとのコラボをさせていただくときには、「みちょぱといったらデニムだよね」と認識していただいていて。今年の6月ぐらいには、生放送の中で草なぎ剛さんに選んでもらったデニムを購入するという企画をやらせていただきました。殿堂入りしているあの草なぎさんに選んでほしいと、私が提案して。30分しかない時間の中で、草なぎさんのあの熱量でオススメしてもらったアイテムが私の予算をかなり超えていました。好きなものなので値段は関係ないと思ったのですが、まさかの約100万円ぐらいのデッドストックのデニムをオススメいただいて。20〜30万円ぐらいで買えたらなぁと思っており、それでも普段高いものをあまり買わないのでちょっと頑張っていたのですが、生放送の勢いと「あの草なぎさんにオススメされたら間違いない︕」ということで初めてデッドストックを手に入れました。今日履いていきたいなとは思ったのですが、今、絶賛育て中なので、いつかそれを着てこういう場に立てたらなと思います。

Q. ご自身にとっての「Keep on your Jeans Spirits」を教えていただけますか︖
松重︓ジーンズとの付き合いがもう50年以上経ちますが、ジーンズというのはいつの時代も形を変え、スタイルを変えてどの世代にも受け入れられ、愛されていることが当時は想像もしていなかったですね。あの頃に持っていたものが価値を生んでいるかもしれないことがあったりして。60年生きていて色んなところがボロボロになって継ぎ接ぎだらけの感じがするのですが、色褪せたり、ボロボロになったり、破れたりしても世間に価値を認められるように何か努力しないといけないなと思いますし、そんな存在で居続けたいなと思っております。古びたジーンズみたいに愛されるようになるにはどうしたら良いのかを模索しながら、普段着なので自然体で生きていきたいですね。
飯豊︓ジーンズの経年変化は人によっては劣化と捉える方もいらっしゃいますが、私にとっては自分の一部に近づいていくものだと思っています。希望と不屈の象徴を受けて、私は歳を重ねて変化していくことを自分の愛しているジーンズの変化のように楽しんでいけたら良いなと思っております。
和田︓このジーンズを作成いただいた方から、ジーンズというのは洋服の中でも破れたり、汚したりしても良い、珍しいアイテムだということをお聞きしました。むしろ履きこんでいることで穴が空いたり、破れたりすれて色が薄くなったり、自分にフィットして自分が育てていくものなんだとおっしゃてて、それは日々私が作ってるご飯と共通するものがあるなと思いました。料理家なので仕事ではどんどん新しいレシピを考案するんですが、家族に作るご飯って本当に毎日変わり映えしない似たようなおかずばっかなのですが、作り続けることで自分のやり方が見つかったり、自分だけの味がみつかっていくものなので。デニムが履き続けて自分らしさがでてくるように、料理も作り続けることで自分や家族との思い出が育っていくものなんだなって、だから私はどっちも大好きで大事にしたいです。
富樫︓皆さんのお話を聞きながらジーンズとバスケットボールがどう繋がっているかを考えていたのですが、ジーンズも履けば履くほど自分に馴染んできて、自分の色味がでますが、バスケットも同じで。始めて24年になるのですが、年々楽しさが増していて、自分自身にとって世界とか高いところに挑戦する一つのポテンシャルになっていっていると思うので、これからも大好きなバスケットボールををやり続けて、より高いところを目指して頑張っていきたいです。あまり、みなさん僕のジーンズを履いてる姿をそんなに多く見ていないと思うので、バスケの会場に入る際によりジーンズを履いて行こうかなと思います。

Q. 本日のジーンズのコーディネートのポイントを教えてください。
市川︓個人的に70年代とか80年代のファッションが好きで、お仕事の時はそれを意識したコーディネートでお願いして用意していただくことが多いですが、デビットボーイ、マイケルジャクソン、日本の方ですと沢田研二さんから刺激をいただいていて、今回はそのお三方を取り混ぜたような意識で用意していただきました。
莉子︓上下ジーンズでセットアップできてみました。普段ジーンズを履くことが多いのですが、なかなかセットアップまではしたことがなかったので、新鮮です。足元はピンクでカジュアルダウンしてバランスとってみました。
叶︓デニムが映えるような白いシャツを選んだところです。またデニムについては細身に見える暗めの色味を選びつつ、デニム感のわかりやすいウォッシュド仕上げのものを選びました。
菅田︓ジーンズって先輩からもらったとか、あの期間たくさん履いていたなぁとか、そういうたくさんの思い出があると思うので、今回はこのジーンズを作ってくださった方へのリスペクトがポイントです。
池田︓スカートが特徴的なのがポイントです。タイのバンコクにしかないお店のジーンズで、これが欲しくて実際にバンコクへ行って、合わせて15着購入しました︕全身をデニムでコーディネートしたところもポイントで、後ろも肌見せで気合を入れました。歌って踊れそうな感じになりました(笑)。
松重︓博多での撮影の合間に倉庫みたいな小さなお店に行きまして、そこで購入したジーンズです。

Q. 本日のジーンズのコーディネートのポイントを教えてください。
飯豊︓1980~90代のmade in USAのデニムで、元々左側が破けていたのがリペアされていました。履いている間に今度は右側が破けてしまいまして。でも今日の授賞式にはこのデニムをどうしても連れていきたくて、右側も直してもらって、新しく生まれ変わった姿を披露できました。普段デニムを履くときはフラットなシューズとTシャツで合わせています。
和田︓古着っぽいテイストが好きで加工がたくさん入っています。今まで試したことのない太めのデニムなので今後履いていくのが楽しみです。
富樫︓仲の良いバスケットボール選手と同じ名前のブランドのデニムです。NBA選手の中には、中にインナーを着ずにジージャンを着る人もいたりして、今回はスタイリストさんにいくつかご用意いただいた中に、その案もあったのですが(笑)。今回はシャツで綺麗めに仕上げました。


Q. 2年連続の受賞ということで昨年受賞されてから今年も獲るぞと意識していたことはありますか。
菅田︓僕は全然意識していなかったので、びっくりしています。
池田︓できるなら獲りたいなという気持ちはありました。昨年も殿堂入りを目指しますと言っていたんですけれども、まさか2年連続で受賞できるとは思っていなかったので、今は殿堂入りまで近づいている気がしており、来年はもっと本気で狙いに行きたいと思います。

Q. 菅田さんは3年連続での意気込みはどうですか。
菅田︓去年せっかく選んでいただいたのに授賞式に行けなかったので、この先一生選ばれないかと思っていたのですが、また選んでもらえたので来年も受賞できるように意識します。

Q. 今年受賞されてご友人やご家族からの反応はありましたでしょうか。
池田︓40回目で、歴代すごい方達が受賞された、みんなが当たり前に知っているベストジーニストなので、プライベートでもみんな喜んでくれました。
菅田︓親父にだけは「お前そんなにジーパン履いてたっけな、、、」と言われまして、これが親父との距離感なんだなぁと思いました(笑)。他の方にはもちろん喜んでもらえました。

Q. バスケット選手の受賞はおそらく初めてかなと思うんですけれども、そのあたりはいかがですか。
富樫︓スポーツ選手で何人か受賞されている方もいるかと思うんですけれども、バスケットボール選手として初受賞ということですごく嬉しく思いますし、バスケットボールとファッションはすごく関係性が深いものであると思いますので、これからもバスケットボールだけでなく、こういうところでも注目されるようにしていきたいと思います。

Q. バスケットボール選手はどんなファッションの人が多いなどありますか。
富樫︓日本の選手はどちらかというとシンプルなんですけれども、海外の選手はド派手なファッションなので、今後は挑戦してみたいなと思います。

Q. 今回のベストジーニスト賞でのテーマにもある「Keep on your Jeans Spirits」が「壮大なる夢を追い、希望を絶対に失わない不屈の精神」という風にあるんですけれども、今追ってらっしゃる夢はありますか。
松重︓僕が今から壮大な夢をもったところで時間がないですからね(笑)。あるもので都合をつけながら生きていくしかないですから。ただ、ジーンズは古びても傷ついても価値があるということで、できれば出演料を高値で取引していただければと思いますね(笑)。
飯豊︓雑誌の撮影でもデニムの企画をやらせていただいたり、本当にデニムが好きなのでいつか自分でもデニムを作ってみたいなと思います。
和田︓子供達の夢をサポートする側に回ってしまったので、自分自身の夢はあまりないですが、毎日楽しければいいかなと思って生きてます。

©︎日本ジーンズ協議会

 


第40回ベストジーニスト2023

一般選出部門

  • 菅田将暉
  • 池田美優

協議会選出部門

  • 松重豊
  • 飯豊まりえ
  • 和田明日香

協議会選出部門グローバル特別賞

  • 富樫勇樹

協議会選出特別貢献賞

  • 株式会社三越伊勢丹

次世代部門

  • 市川染五郎
  • 莉子

ベストジーニストとは
ベストジーニストとは、日本ジーンズ協議会が、ジーンズの良さを多くの方々に知っていただこうという趣旨で行っているアワードです。「ベストジーニスト」には、「一般選出部門」・「協議会選出部門」・「次世代部門」の3つの部門があり、部門ごとに、毎年1回選出・表彰される賞です。全国一般消費者からの一般投票により選ばれる「一般選出部門」と、本協議会が推薦・選出する「協議会選出部門」、「次世代部門」の3つの部門で表彰を行っています。

公式HP:https://best-jeans.com/

©︎日本ジーンズ協議会