「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES」6回目となる今回は、写真家 松岡一哲による企画展「TOKYO GAMES」を5月25日(木)から7月30日(日)まで開催します。
それぞれがゲームのように何かを掴み取ろうとしている東京の街。懸命に掴もうとする一人ひとりの営為そのものを写真家・松岡一哲が丁寧にフィルムに収め、『東京』を写し出す。写真家・松岡一哲は、身近な被写体や日常を切り取りながら、存在の固定概念や言葉の枠組から取りこぼされる世界の実存をフィルムに焼き付けてきた。
本展では、SHIBUYA SKYの展望空間から望むことのできる東京の数カ所の街で撮り下ろしたポートレート32点を含む総数42点の作品を展示。展望空間では東京の遠景を、展示空間では近景を、と異なる視点・視座から見つめる体験を提供します。
松岡一哲 コメント
25年くらい前に、東京に出てきた時期、
僕はクレーンゲームばっかりやっていた記憶がある。
その後、友人もでき、面白いことも覚えて、徐々にゲーセンへ行く機会は減っていった。
けど、ふとたまに思い出すんだよね。
あのプラスチックの質感。アジア独特のパステルなのに妙にケバい電飾の色味。
ノスタルジックに感じるけど、ふと周りを見渡すと、その雰囲気は今もあまり変わらないように思う。
僕らはあのクマの人形を掴みとる事に、今でもずっと躍起になっていると思う。
(何度やってもすぐギリギリですりおちる。)
そして、それはなんて美しい事なんだろうと僕は信じてる。
あのクマの人形は、僕をずっと励まし続けてる。
つかみとる物がなんなのかは、あまり問題ではない気がする。
みんなが、そこに向かって行く事が、この街をかがやかせているのだと思う。
別に掴みそこねたっていいんだよ。
そこへ向かう君の、一挙手一投足がうつくしいんだ。
僕はその美しい挙動を写真ですくい撮る。
あのクマの人形を作った人も、クレーンゲームの中に入れた人も、僕の前に取ろうとした人も。
みんな東京の一部だ。
僕は時々、車の群れが、血液にみえる。
人間みんな、一人一人が、大きな総意となり、
何か大きな終わりに向かって動いてるイメージ。
そして心からねがうのは、その帰結が、
安らかなものである事だ。
■撮り下ろし写真(一部先行公開)
<開催概要>
SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.6「Tokyo Games」
[開催期間]
2023年5月25日(木)~7月30日(日) 10:00~22:30
※最終入場21:20
[開催場所]
SHIBUYA SKY 46階「SKY GALLERY」
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号
https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/
[写真家]
松岡一哲
[参加方法]
イベント当日のSHIBUYA SKY入場チケット( https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/ticket/ )、もしくは年間パスポートをお持ちの方は、どなたでもご鑑賞いただけます。
※SHIBUYA SKYチケットは数に限りがございます。希望日時のチケットが完売の場合は購入いただけません
[URL]
特設サイト:https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/exhibition_ittetsu_matsuoka