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深田隆之監督 初劇場公開作『ある惑星の散文』6月4日から全国順次公開!

国内外多数の映画祭で話題になった『ある惑星の散文』が2022年6月4日(土)から池袋シネマ・ロサにて単独レイトショー公開、その後順次公開が決定。併せて、ポスタービジュアル、予告編も解禁された。

横浜市に長く住んでいながら一度も行ったことがなかった本牧という土地。この本牧というエリアで映画を撮れないかと思ったのは2015年初めのことでした。本牧はかつてアメリカ軍に接収されながらその文化を吸収し、音楽を中心とした文化の発信地となりました。しかし、その後の鉄道計画の頓挫により、開発された巨大な建物が多く残るエリアとなっています。接収されていた痕跡も今はほとんど見えなくなり、”陸の孤島”と呼ばれるほどアクセスも悪くなってしまったこの土地に、わたしは歴史の地層とも呼べる複雑な魅力を発見していたのだと思います。『ある惑星の散文』の登場人物たちは様々な不安を抱える人間たちです。恋人との新たな生活が始まらない、自分自身は忘れられるかもしれない、そんな不安と本牧という土地が持つ時間の地層が呼応し合うのではないかと考えていました。終盤、映画館のシーンで芽衣子はささやかな生きる希望を見出します。このシーンはまさにマイカル本牧のがらんどうになった映画館から発想したシーンでした。わたしにとって、土地からシナリオを発想することは「ここには人がいるのだ」という映画を撮影する上での根幹を支えるものなのです。(深田隆之)

 

あらすじ

脚本家を目指すルイは海外に行っている映画監督の恋人アツシの帰りを待っている。スカイプ越しに会話を交わす2人は新しい生活への計画に胸を躍らせる。一方、芽衣子は精神疾患によって舞台俳優の活動を離れカフェで働いていた。そこへ急に兄のマコトがやってくるが…。人生の岐路に立つ女性2人が織りなすささやかな物語。


 

映画『ある惑星の散文』

映画『ある惑星の散文』

[出演]
富岡英里子 中川ゆかり ジントク 渡邊りょう 鬼松 功 伊佐千明 矢島康美 水越 朋(声)

[スタッフ]
撮影:山田遼
録音:渡部雅人
脚本:深田隆之、島田雄史
助監督:島田雄史
美術・制作:植地美鳩
ヘアメイク:谷川悦子
音楽:アルプ
英語字幕:村上静香
宣伝:夏井祐矢
宣伝イラスト:坂内拓
宣伝デザイン:大澤悠大

配給・宣伝協力:合同会社夢何生
製作:√CINEMA
日本/2018/98分/カラー/16:9/ステレオ/DCP

公式Web:https://www.forgotten-planets.com/