潔癖症のヤクザ+中年地下アイドル=NEW HIRO誕生!? 映画『おじドル,ヤクザ』1月22日より順次公開
老舗スカコアバンドRUDE BONESの大川裕明のオリジナル脚本による可笑しくて、ダサくて、カッコ悪いおっさん二人のバディムービー『おじドル,ヤクザ』(1月22日公開)。そのPRイベントがTBSで行われ、彦坂啓介、好き好きロンちゃん(RONZI)、そして監督・脚本・主演の大川裕明が参加した。
「おじさんアイドルとヤクザ」という奇抜な設定について大川監督は「彦坂さんと僕で何か面白い組み合わせが出来ないものかとスタートした」と明かし、竜雷太らビッグネームとの共演には「ゴリさんが来た!と最初は超ビビりました」とテレビドラマ『太陽にほえろ!』の役名にかけて喜びを表していた。
劇中で扮した“おじドル”あずぽんとして登場した彦坂は「役作りの参考にしたのは城みちる。まさに『イルカに乗った少年』です」と自己紹介するも、すかさず大川監督から「全然違うじゃねえかっ!」とツッコまれていた。
一方、4人組ロックバンドBRAHMANのドラマー・RONZIという顔を持ちながら、幡ヶ谷のラーメンアイドルとして活躍する“好き好きロンちゃん”は、アイドル代表として一足早く本編を鑑賞。「最初はあずぽんが気持ち悪くて3回ゲロを吐いたけれど、観ていくうちにどんどん可愛くなって。最後はマリトッツォを食べながら観ちゃいました」とあずぽんにメロメロだった。
製作にあたり大川監督は「楽しいを優先して作った映画ですが、物語にリアリティを持たせるために重みも混ぜ込みました。人とのつながりを通して、どのように人が育っていくのかというメッセージも入っています」とアピール。彦坂は「見どころはライブシーン。回数を追うごとにちょっとずつ元気になっています。そのような微妙な変化を見てほしい」と自身のライブ場面を見どころに挙げて「自分でやって自分で観て泣いちゃいました」と自画自賛していた。
一方、好き好きロンちゃんは「ゲロを吐くくらい嫌な気持ちからスタートしたけれど、どんどん感情移入をしてしまって最後は泣きました」と大感激で、大川監督も「人によって“泣きポイント”が沢山あると思います」と感動作であることを強調した。
また大川監督は、自身も挑んだアクションシーンに触れて「一発本番くらいの勢いで、本気でやりました。実際にパンチが僕の顔に当たってしまって目の下が腫れました。僕も相手をついつい殴っちゃって…。かなり迫力のあるシーンになりました」とリアルな緊迫シーンに胸を張っていた。
最後に彦坂は「子供でも大人でも、みんな仲良く観られる映画!」と全国公開に期待を寄せて、大川監督も「来週からついに劇場公開!僕は毎日劇場に行きます!作品を観たらSNSで感想をコメントしてください!」と大ヒット祈願。好き好きロンちゃんも「いい気持ちで観終われる作品です。今は世の中がギッシギシしているけれど、人と人とのつながりの大切さを教えてくれます」とメッセージしていた。
金田(42才)は潔癖症で、昔堅気のヤクザ。人付き合いが苦手で、オレオレ詐欺などイマドキのヤクザの仕事では使いものにならない。組でも浮いた存在で借金の取立の仕事をあてがわれている。債権者は老後破産の夫婦等いずれも底辺で懸命に生きる人々。
ある日の取立先は東(あずま)という男の家だった。彼は芸名をあずぽんと名乗り44歳の今でも地下アイドルとして活動している。あずぽんは年老いた両親と暮らし、どこまでも呑気でポジティブな男だった。そんなあずぽんにイラつく金田だったが、ひょんなことから一緒に取り立て旅行に行ったり、金田が密かに想いを寄せる女性をあずぽんが誘い3人で飲んだり、そうして互いを知るうちに特別な思いが芽生えていくーー。
ついにヤクザから足を洗って堅気の職につく決意をした金田。しかし、邪魔が入りなかなか仕事が続かない。そんなある日、自身の生誕ライブを楽しみにしているあずぽんは半グレのヤンキーから因縁をつけられ、ターゲットにされてしまう。そんなあずぽんが気になる金田。果たして金田は救いの手を差し伸べるのか?!そして、あずぽん待望のライブは開催できるのか?
映画『おじドル,ヤクザ』
2022年1月22日(土)よりK’s cinema他、順次公開
[出演]
大川裕明 彦坂啓介/たしろさやか 泉水美和子 榎本桜 松代大介/竜雷太
[監督・脚本・編集・音楽]
大川裕明
[撮影・照明]
福田陽平
[配給]
トリプルアップ
[宣伝協力]
TBSグロウディア
[上映時間]
82分
[URL]
公式サイト:https://ojidoru893.com/
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