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新進気鋭の表現者・山田佳奈、初の小説『されど家族、あらがえど家族、だから家族は』発売

Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』の脚本家として注目を浴び、11月13日公開の映画『タイトル、拒絶』ではブレイク中の女優・伊藤沙莉を主演に迎え、コロナ禍でも差別が議論になったセックスワーカーにスポットライトを当て公開前から話題をさらうなど、今、注目を集める映画監督の山田佳奈。そんな彼女が初となる小説作品で扱ったテーマは「家族」。令和の家族の苦しみを描くと共に、現代社会の問題もつづられている。

映画監督 堤幸彦 推薦コメント
ここには不在や沈黙、行き止まり、隠したかった本音、まさに「悪霊とも言える令和の閉塞」がぎっしり詰っていて、脳の「休眠していた子宮」みたいな部分がぐいぐい揺らされる。
見事だ、山田佳奈!

吉井和哉 推薦コメント
幼い頃に父を亡くし、兄弟もいなく、ほとんど祖母に育てられた僕は家族というものに憧れた。
だから僕が作る曲は、裏テーマが「家族」の歌が多い。
だけど、僕の歌声や見た目は、過去に生きた沢山の家族から受け継がれたものだ。

 

あらすじ

本音が言えず、お互いに反発し、傷つけ合ってきた不器用な5人家族。距離が生まれ、歪んで、「家族」は崩壊しかけている。
そんな中で認知症の父親が失踪した。別居中の母親、非正規雇用の長男、実家に戻ってきた長女、会社を辞めた次男。互いを避けていた家族は、父親の失踪を機に傷つけあいながら、家族と自分自身を見つめ直しはじめる。

毒親、親の介護、相続問題、同居、兄弟格差、非正規雇用、不倫、セックスレス……。

家族だからこそ傷つけ合う、多様な家族の多様な痛み。
すべての親、すべての子供に問う「家族のカタチに正解などあるのか!?」

 

<書籍概要>

されど家族、あらがえど家族、だから家族は

著者名:山田佳奈(やまだかな)
発売日:2020年10月23日
本体価格:本体 1500円+税
サイズ:四六判
ISBN 978-4-575-24338-3
発行所:(株)双葉社
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24338-3.html

「表現」「家族」「正義」などについて語る、山田佳奈のインタビュー記事:https://taishu.jp/articles/-/7816807