地域
Bradley Theodore × Cellato Collaboration Exhibition
8月11日 @ 16:00 - 8月29日 @ 23:59

WALL_alternativeでは、今年でデビュー37周年目となる東京スカパラダイスオーケストラとアートがコラボレーションする展覧会「TOKYO SKA HAS NO BORDER」を2026年8月11日(火)から8月29日(土)まで開催します。
世界には、国や文化、世代、価値観など、さまざまな境界が存在しています。異なるもの同士がどう出会い、共に生きるのかが、現代社会の大きなテーマとなっています。そんな時代において、1989年のデビュー以来37年にわたり「NO BORDER」な活動を続けてきた東京スカパラダイスオーケストラは、バンドという枠組みを超えて、ひとつの社会のあり方として私たちに多くの示唆を与えてくれます。スカという音楽が持つ「混ざり合うこと」「楽しむこと」「他者と出会うこと」を肯定する精神を受け継ぎながら、東京スカパラダイスオーケストラは世界各地で国境やジャンルを越え世界中のアーティストや観客と響き合いながら、「トーキョースカ」という独自のサウンドを築き上げてきました。
本展では、彼らが体現してきた「NO BORDER」という理念を、「アート」と「リサーチ」という二つの方向から紐解きます。音楽というジャンルを越えたアートとのコラボレーションにおいては、小林健太、大野修、vugの3名のアーティストが、それぞれ異なる視点から東京スカパラダイスオーケストラの37年を再解釈し、新たな作品として立ち上げます。
昨年、MEET YOUR ART FESTIVAL 2025においてメンバーのGAMOと共演した小林健太は、東京スカパラダイスオーケストラのアーカイブ写真やツアーの記録を独自の手法で再構築します。過去を保存するのではなく、現在の視点から東京スカパラダイスオーケストラが歩んできた時間や熱量を未来に繋ぐ風景として立ち上げる試みです。
彫刻家の大野修は、東京スカパラダイスオーケストラが実際に使用してきた楽器や機材を起点に、ブリコラージュの手法によって、それらに刻まれた歴史や記憶、ライブの熱量を新たな立体作品へと昇華します。
ストリートを原点とするアーティストvugは、デビュー当時から路上を表現の場としてライブを行なってきた東京スカパラダイスオーケストラのストリート性と呼応します。公共のなかに「自由である」という空間を広げ、愛と平和をのびのびと描く彼のドローイングで、本展では彼自身の「NO BORDER」を表現します。
「共同体としてのスカパラ」という切り口からのリサーチでは、キュレーター/リサーチャーの島影圭佑を中心としたリサーチコレクティヴが、インタビューや資料調査をもとに構成した映像、ダイアグラム、関連資料を展示。変わり続け、進化し続ける東京スカパラダイスオーケストラというひとつの共同体に着目し、その共同体を支える規範や信条を明らかにします。
明確な首長を設けず全員の合議制で物事を決めていくある種の寄り合い–他方でその過程で角が取れるわけではなく、むしろより尖り、より自分たちがぞくぞくしたりおもしろくなる方向に向かう–スカパラ的民主主義とも呼べる思想。そのような共同体としての東京スカパラダイスオーケストラを深堀りしていくことで、ひるがえってスカという音楽の本性、またトーキョースカという混成的な独自のサウンドを別の角度から解き明かします。
さらに会場では、谷中敦、川上つよし、大森はじめが本展のためにセレクトした「NO BORDER」プレイリストを会場BGMとしてお楽しみいただけます。あわせて、メンバーにゆかりのあるドリンクやフード、本展限定グッズもご用意し、作品鑑賞とともに東京スカパラダイスオーケストラの世界観を多角的にご体感いただけます。
「NO BORDER」は、国境やジャンルを越えることだけを意味する言葉ではありません。異なる個性や価値観が対話を重ね、混ざり合い、楽しみながら共にあり続けること。その積み重ねによって生まれる「平和である」という状態そのものを示す思想でもあります。
本展では、東京スカパラダイスオーケストラが37年にわたり体現してきた「NO BORDER」を、芸術を通して、異なるものが対話し、混ざり合い、共にあり続ける実践としてあらためて提示します。ひとつのバンドが築いてきた思想や共同体のあり方に触れる新たな鑑賞体験として、訪れた人々がそれぞれの「NO BORDER」と出会い、新たな視点や対話が生まれる場となることを目指します。