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多部未華子、桜井ユキ、石田ひかり、寺島しのぶ、川西拓実(JO1)が登壇!『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会を開催「困難な思いをしている方にとって救いのきっかけになったら」

WOWOWは、11月23日(日・祝) 午後10時より放送・配信スタートする『連続ドラマW シャドウワーク』の完成報告会を、2025年11月17日(月)にWOWOW放送センターで開催しました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会
(左から)川西拓実、桜井ユキ、多部未華子、寺島しのぶ、石田ひかり

本作は、江戸川乱歩賞作家・佐野広実の同名小説を原作に、夫からのドメスティック・バイオレンスの被害に苦しむ女性たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描くヒューマンミステリー。

完成報告会には、壮絶なドメスティック・バイオレンスで人生を狂わされた主人公・紀子役でWOWOW連続ドラマ初主演となり、DV被害者は初めての役どころとなる多部未華子、本作の“もう一人の主人公”とも言える重要人物で、ある女性の不審死を捜査する刑事・北川薫役を演じる桜井ユキ、薫の実直な若手後輩刑事・荒木悠真役でミステリー初挑戦となる川西拓実(JO1)、さらにDV被害者が集うシェアハウスと一般社会をつなぐ看護師・路子役で1989年の俳優デビュー以来初のWOWOW連続ドラマへの出演となる石田ひかり、そして、主人公・紀子がたどり着くDV被害者の女性たちが集うシェアハウスを取り仕切り、壮絶なバックボーンをかかえる昭江役の寺島しのぶが登壇しました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

完成報告会が始まると、さっそく作品についてのトークを展開。夫からDVを受け続ける主婦・紀子役を演じた多部は、「最初は、台本を読んで『こんな目にあっている方が実際にいらっしゃるのか』と信じられないところもありましたが、紀子の強い意志、筋が1本通っているところを大事にして演じられたらいいなと撮影に挑みました」とハードな描写も多かった役どころについてコメントを。さらに、紀子は自分を受け入れてくれたシェアハウスの住人たちと日々さまざまな“ゲーム”を重ねるうちに、そこにある“ルール”を知っていくことに。多部は、「紀子は『…』とセリフがないシーンが多かったのですが、そのなかでも紀子が感じた葛藤や発見を丁寧に表現したいなと。一瞬一瞬を逃さないように心がけました」とも語りました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そして、とある女性の不審死の事件を追い、真相を追求しようとする刑事・薫役を演じた桜井は、「薫は、一見強い女性に見えますが、さまざまな事情を抱えながら刑事という職業についている。正義を貫きたいという気持ちが人一倍強いからこそ、どろっとした気持ちを外に出すまいとしているところがあり、そこは演じる私からしても危うい女性だなと感じました」と、その人物像について語りました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そんな薫に寄り添う若手刑事・荒木役を演じた川西は、本作が本格ミステリー初挑戦。実力派がそろう俳優陣との共演について「皆さんのお名前を見て『自分で大丈夫かな』と思ってしまい、正直めちゃくちゃ心配だったんですけど、いつも通り『全力でやるしかない』を心がけて撮影に臨みました」と振り返るも、実は寺島とは今日が初対面。「一度、舞台を拝見したことがあったので『あの寺島さんと共演できるんだ』と思っていたんですけど、一度も共演シーンがなく…」と嘆く川西には、キャスト陣から思わず笑いが。「ぜひいつかご一緒したいです!」(川西)、「もちろん、ぜひ!」(寺島)という温かなやり取りもありました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

また、DV被害者をシェアハウスに導く看護師・路子を演じた石田も、「路子は、自分も過去に被害を受けていたことがあり、弱い立場に置かれている者たちの想いをよく分かっている人物。被害者たちが生きていくためにはこの道しかないんだ、という究極の葛藤と強い使命感を持っている女性だと思って演じていきました」と、その役どころについて語りました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そんな路子と一緒にシェアハウスを運営している家主・昭江を演じたのは、寺島。重いテーマを持つ本作について「性被害や幼児虐待など、弱い人間が強いと思われる人間に踏みにじられてしまう事件がリアルに起きているなかで、この作品はフィクションではありますが、多かれ少なかれいずれこういうことになる、という忠告になっているのかなとも思います」と、その思いを明かしました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

本作は、DV被害に苦しむ女性たちがたどり着いたシェアハウスが舞台の物語。多部が「演じるという意味では苦しい葛藤があった」と語るようにシリアスなシーンが多かった一方で、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気だったそう。「(寺島)しのぶさんを始め、皆さんの切り替えが本当にすごいんです。楽しい話をしていたかと思えば、突然『このシーンは…』と役の話になることもあって。さまざまな世代の俳優さんと一緒に過ごせたことも貴重な経験でしたし、学びになることも多く、充実した時間でした」と撮影を振り返った。

また、中盤からシェアハウスでの撮影に参加した桜井は、監督からその一致団結した雰囲気について「途中から馴染むのが難しいかも」と冗談交じりに脅かされていたそう。「初日はドキドキしていたんですけど、温かく迎えてくださってホッとしました」と、当時の心境を明かしました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そんな桜井と川西による刑事パートの撮影も和やかに進んでいたとのこと。桜井は、川西について「『お芝居の経験があまりない』とおっしゃっていましたが、荒木が薫に対して感情を吐露するシーンのエネルギーと集中力がすごかったです」と、その演技を絶賛。「ありがとうございます!」と笑顔を見せた川西でしたが、桜井からは「でも、川西さんはすごいときとダメなときの差が激しくて…」という言葉も。というのも、とあるシーンでセリフが出てこなかった川西が「ごめんなさい!」とかわいい表情を作って謝ってきたことがあったそう。「こういうところが愛されキャラなのかなと思ったんですよね。でも、かわいさで乗り切ろうとするのはどうかなって(笑)」と指摘する桜井に、川西は「いや、でも…」としどろもどろ。最終的に「ごめんなさい」とかわいく謝る姿があり、これには場内からも笑い声が上がっていました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

一方、川西からは「控室に虫がいたんですけど、虫嫌いな僕が『うわ!』って怖がっていたら、桜井がその虫を退治してくれました」というほほえましいエピソードも。劇中さながらの先輩・後輩関係を築いていたことがうかがえました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

また、劇中のシェアハウスにある“ルール”にちなみ、キャスト陣に“自分自身や家族内でのルール”についての質問も投げかけられました。まずは、多部。【足首を常に温める】が今のルールだそうで「寒くなってきたので、日課です」とニッコリ。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そして、桜井は「好きすぎて買いまくっていたら置くところがなくなってしまいました」と【観葉植物は年に1個まで】。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

【夜風を浴びる】というルールを挙げたのは川西。「四季それぞれの夜風を浴びて気持ちをリセットしています」とのこと。寺島は「生きていくうえで大切にしていること」として【give and take】という言葉を披露しました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

ラストの石田は「これまで一生懸命やってきたけど、娘も成人したので私は家事から卒業します!と宣言しました」と【私は何もしません、皆さん各々で!】という石田家のルールを明かしました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

完成報告会の最後には、「荒木は、若者代表であり、男性代表の視点の役ではありますが、視聴者の皆さんに一番近い視点を持つキャラクターでもあるのかなと。伏線もたくさんありますので、1話ずつ大切に観てもらえたらうれしいです」と川西。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

続けて「人としての尊厳を踏みにじられた者、踏みにじった者、その両者を描いている作品です。究極の葛藤を生きる私たちの姿をぜひ観てください」と石田。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

そして「周りから『久しぶりに次が気になるドラマに出会えた』と褒めてもらえた作品。このドラマを観るためにぜひWOWOWに加入していただきたいです。きっと損はさせません!」と寺島。「観ていただき何かを感じていただくことも大事ですが、実際にこういうDV被害者の方がいるということを知るきっかけになる作品になったらとても光栄だなと思います」と桜井と、改めて本作への想いを語ったキャスト陣。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

最後に、多部が「このドラマは、傷を負った女性たちが自分と周りを信じて一筋の希望と勇気と決意を持って自分の人生を切り拓いていく物語です。ただただエンターテインメントとして観ていただきたい気持ちもありますが、DVだけでなく何か困難な思いをしている方にとって救いのきっかけになったらとも思います」とメッセージを送り、完成報告会を締めくくりました。

『連続ドラマW シャドウワーク』完成報告会

 

作品情報

『連続ドラマW シャドウワーク』

連続ドラマW シャドウワーク

放送・配信

2025年11月23日(日) 午後10時放送・配信スタート(全5話)
第1話無料放送【WOWOWプライム】 第1話無料配信【WOWOWオンデマンド】

出演

多部未華子 桜井ユキ
川西拓実(JO1) トリンドル玲奈 上原実矩 須藤理彩 街田しおん 森岡龍 竹財輝之助
石田ひかり
寺島しのぶ

原作

佐野広実『シャドウワーク』(講談社刊)
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監督

山田篤宏

脚本

関久代

音楽

渡邊崇

プロデューサー

植田春菜 中澤元 廣瀬雄 田中文

製作著作

WOWOW

制作プロダクション

アミューズクリエイティブスタジオ 東北新社

URL

公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/shadowwork/
WOWOWオリジナルドラマX:@drama_wowow
WOWOW公式Instagram:wowowofficial
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