映画『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』DVD発売記念イベント 有野誕生日サプライズも!
2月25日(日)、HMV&BOOKS SHIBUYAで映画『モシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』DVD発売記念イベントが開催され、松風理咲、前野朋哉、有野晋哉、杉山泰一監督がトークショーに出演した。
映画『モシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』は、生誕から95年を迎えた今なお、走り続ける銚子電鉄を背景に描かれた映画です。原作の吉野翠『トモシビ 銚子電鉄の小さな奇蹟』の小説とは違った物語が展開され、女子高生・椎名杏子を主人公に、高校生ランナーと銚子電鉄との競争イベント、そして電車を支える人々と、電車とともに地元で暮らす人々との交流を描いた作品となっている。
イベント当日は東京マラソンの日だったこともあり、杉山監督が「東京マラソン真っ最中の中、来て頂きましてありがとうございます」と挨拶をすると、有野も「東京マラソンの抽選に溢れた人たちありがとうございます」、前野も「東京マラソンよりこっちを選んでくれてありがとうございます」と続き、会場は笑みがこぼれる和やかな雰囲気の中、トークショーは始まった。
Q. 映画の見どころは。
監督:何と言ってもみなさんの新鮮なお芝居を楽しんでもらえばなぁと言う一言ですね。
前野:最近、息子が電車に興味を持ち始めて、電車を見るために(DVDを)観ています。子供はピタッと泣き止みますよ。
監督:子供はちゃんとお父さんが出ていることはわかってる?
前野:わかっているみたいですね。よくわからないのが息子に「デドダ」と呼ばれてて。「パパ」とか、「とと」とかじゃなくて。「デドダ、船乗ってたねぇ」言うんですけど・・・船乗ってるシーンなんてないんです(笑)
有野:電車しかないですよね。
前野:電車にも乗っていないんですよ、実は。船に乗っていることになっていましたね。
松風:全て銚子でロケをした作品なので、すごく自然が綺麗で。(今は)本銚子駅が新しくなっているんですけど、昔の姿をDVDの中では見れるので、そこが注目ポイントです。
有野:映画の時には気付かずDVDに入っているメイキングを観てわかったんですけど、有野さんメイキングのほうがイキイキしているんです(笑)あぁ、緊張しててんな。DVDになって初めてわかりました。そこ見どころだと思います。松風さんをイジっているんです。
Q. ロケが終わって一年半以上経つと思いますが、撮影時の思い出は?
有野:楽屋のクーラーが1時間に一回切れるから、みんなで小銭を出し合う。
前野:100円で一時間。
有野:一時間経っていないのに切れたっていうので前野くんがずっと怒ってた。
前野:それ、忘れてました…
監督:今どき珍しいよね。テレビも100円を入れないとダメだっていう。
有野:見たことないでしょう。
松風:初めて見ました。
前野:僕もちょっとあんまりわかんないです(笑)
有野:メイキングを見てわかったんですけど、(撮影時に)骨を折っていたので吊っているところと吊ってないところがありますね。そこも見どころです。
監督:普通ならNGを出すんだけど、まぁ、そんなこともあったなぁと思い出のひとつに忘れないようにOKにしましたから。
Q. 銚子電鉄の機械部品を探しているシーンがあるんですけど?
有野:本当の銚子電鉄の倉庫。あそこもお金を払えば誰でも入れるですよね。撮影中にも鉄ヲタの人たちが入ってきていろんなものを撮っていましたね。僕らのことは全然写真撮ってくれませんでしたけど。(笑)
監督:実際車庫なんだけど、電車を入れちゃうといっぱいいっぱいだから中に入れて修理はしないらしいんだよね。修理をするときには外でやるって。
Q. 思い出に残っている場所はありますか。
松風:どこに行っても綺麗で。眺めがいいし、すごい綺麗な中で撮影できて良かったなぁと思ってて。銚子駅の木のトンネルのところはすごい好きで、実際に撮影しながら見ることはなかったんですけど、本編を見ていてもやっぱり綺麗だなぁと思いながら、いつも見てしまいます。
この後、2月25日に誕生日を迎えた有野晋哉さんへのサプライズで銚子電鉄とキャストの顔が入っているケーキが運ばれ、HMV&BOOKS SHIBUYAのスタッフからもプレゼントが手渡された。松風さんからはメダル型のバースデーメッセージを首にかけてもらうと、メダルを噛む仕草を見せ「柔らかい、柔らかいです」おどけてみせた。
トークショー後の囲み取材
Q. DVDになりましたが、どんな人に見てもらいたいですか。
監督:鉄道好きの人たちに知られていないみたいなので、是非鉄道好きの人たちにも見てもらいたい。高校生ぐらいの若い世代の人たちにも見てもらえると嬉しいな。
前野:(撮影している頃)鉄道にはそこまで興味がなかったんですけど、最近、息子の影響でめちゃくちゃ鉄道に興味が出てきたんですよ。家で息子と一緒にDVDを観ている。『トモシビ』だからお子さんがいる人とかも一緒に電車好きのお子さんがいると楽しく見ていただけると思います。
松風:銚子電鉄の魅力がギュッと詰まっている作品、電車好き方、同世代の高校生の方たちにも見ていただけたら嬉しい。
有野:学生に見てほしい。今の映画はだいたい誰かが死ぬとか、犯人は誰だとか、ドカッとアクションがあったりするけど、一切ない映画なんです。しっとり見てほしいんですよね。こういうのが日本の映画なんだと思いながら見てほしいですね。悪いやつが出ない。
Q. 有野さん映画初出演ということですが、いかがでしたか。
有野:緊張していました。二回目ぐらいから骨折して参加(笑)
監督:肩の力が抜けてよかったんじゃないですか。
有野:肩に力入らないですからね、鎖骨骨折だったから。別の番組でリレーしてコケた(笑)リレーですよ。
Q. 次はどんな役をやりたいとか何かありますか。
有野:殺し屋ですね。悪役、不倫するような、あらゆる悪いことをしてみたいですね。それが楽しいんでしょ。役者の方は。普段できないことができるのが。
前野:たまにありますよね。「何人、人殺したことある?」みたいな。
有野:何人や。
前野:僕は一人しか殺したことないです(笑)
Q. 松風さんは映画初主演でしたが、やってみてどうでしたか。
松風:スタッフさんもキャストのみなさんも優しくて盛り上げてくれるので、いい意味でリラックスしてすごい楽しく撮影できました。同じ高校生ぐらいの年代でしたし、自分に近いなと思いながらわりと自然にできました。
有野:杏子ちゃんのお父さんの同級生の役だったんです。作品を観た時、杏子ちゃんが学校で同級生から膝カックンされているのを見てイラッとしていましたね。役作りできていたんでしょうね(笑)杏子、この男子とは何だって。役作りできてましたね。
Q. 前野さんは色んな役をやられてましたが今回は。
前野:オタク気質で巻き込まれるというか、結構自然体でできたというか、あまり役作りをせずにほぼ僕なんじゃないかなぁと。最初に有野さんがこの作品に出られるというので、すごく興味があったというか、どんなお芝居をするんだろう。
有野:監督たってのお願いです。
前野:あそこがすごい好きでしたね。富田さんと一緒にお弁当を食べてるところが大人の感じ。
Q. 杉山監督から有野さんにオファーされたのは。
監督:俳優さんとして是非見てみたいなぁと常々思ってて。今回の役がひょっとしたらピッタリだと思って真っ先にプロデューサーに話したら目を丸くしてましたね。お笑いをやっている人はみんな芝居しているんで絶対に上手いと思うから確信を持って会って「ありのままでお願いします」と。
有野:是非使ってください「有野さんをありのままで」太字でおねがいします。
Q. 有野さんオファーが来た時はどうでしたか。
有野:怖くて仕方がなかったです。浜口の間違えなんじゃないかって。監督から「有野さんのままでいいんです」「ちょっと噛むぐらいでお願いします」「声も張らなくて良いんです」あれもしなくてこれもしなくていいですと言ってくれたから「じゃあ、お願いします」
Q. めちゃイケが残り一ヶ月になりましたが、今の気持ちは。
有野:全然わからないんですよ。この後何をするか、毎回、来週これします、急に呼び出されてとかだから最初の頃のやり方に戻ってきてる。僕らが何も知らずにいろんなことに巻き込まれていく。だから、この一ヶ月が楽しくてしょうがない、終わった後はどうなるのかわからないです。
Q. 江頭さんも番組がなくなると嘆いていましたけど。
有野:江頭さんよりは僕仕事あると思います(笑)
Q. 松風さんと有野さんの現場でのエピソードはありますか。
有野:銚子に行くまでの間に一緒にスタッフの車に乗せてもらっていたんですけど、子供がもうすぐ中1になるから多感な時期は何をしてたんだとか、お父さんを嫌いになった時期はあるのか、来るべき思春期のために色々リサーチをするんですけど、「お父さんを嫌いになった時期がない」と言われ、このように育てるためにはどうしたらいいんだと移動の2時間では答えがでなかったですね。お父さんと話したいなぁと思いながら(笑)
最後まで賑やかで笑いが絶えないイベントとなった。
『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』DVD 好評発売中
発売日 :2018/2/2
品番 :CRBM-10002
製作 :2017年 日本
価格 :3,900円 (税抜)
画面 :2.35:1スコープサイズ
仕様 :カラー / 約96分 / 片面1層 / 1枚組
ジャンル :邦画/ドラマ/青春/鉄道映画
劇場公開日:2017年5月 公開 (一般)
音声 :日本語 ドルビーデジタル5.1chサラウンド
発売元 :クリーク・アンド・リバー社
販売元 :ハピネット