家族の愛を通し、指定難病・視神経脊髄炎スペクトラム障害を啓発!『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』2021年7月中旬公開
中外製薬株式会社は、指定難病のNMOSD(視神経脊髄炎スペクトラム障害)*の啓発を目的としたショートフィルム『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』の制作記者発表会を2021年7月5日(月)、オンラインにて実施しました。
制作記者発表会は、中外製薬 プライマリー製品政策部 通 崇夫よりNMOSDの基本的な解説しました。より多くの人にこの疾患を知ってもらうことが、早期発見・早期治療や、患者さんのサポートに繋がる活動であると考えているなどショートフィルム作成の背景を説明しました。
原作者の岸田 奈美さんは、今までご自身のご家族とのエピソードをエッセイにして伝えてきました。「今回のお話をいただいた時、知ってもらうことの大切さを伝えるのは私しかいない!と思い、制作に入りました」とコメント。また、制作のポイントとして「病気自体はセンシティブなことですが、もっと身近に感じていただくためにいろいろな小ネタを仕込みました。すると監督が、全て小ネタを映像化してくださってうれしかった」と岸田さんのコメントに対し、柳監督も「岸田さんの愛のある優しい言葉を一つもこぼれないように拾い集めることに注力して表現するように努めました」と答え、チームワークの良さが伺えました。
さらに、柳監督は「最初は不安もあったのですが、撮影を進めるうちに、わからない・知らないことを伝えるためには言葉ではなく一つ一つの感情を描いていく事が一番だと気づき、その感情を映像にすることがぴったり」と、当時を思い出しながら熱く語っていただきました。また、メイキング映像の紹介では、岸田さんから「え~、あんなにいい所で撮影したの!?私も行きたかったぁ!」と、驚きの声を上げる一面もありました。
“家族の愛”をテーマとした本作では、堀田 真由さんを主人公一家の女子大生・日下部 美月 役に抜擢。堀田さんからは「周囲の人に症状を気付いてもらいにくいNMOSDの深い部分を知ってもらいたい。主人公一家を通して家族の在り方を考えるきっかけになれば嬉しい」とし、視聴者へは「家族の在り方を考えるきっかけになれば嬉しい」と制作・公開に向けての意気込みをビデオメッセージで語った。
『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』制作背景
NMOSDは患者の9割が女性であり、平成25年の報告では日本における患者数は約4,300人**とされる指定難病*です。これまでNMOSDに対して承認された治療薬はありませんでしたが、疾患に対する研究が進み、近年、NMOSDに対する治療薬が登場しました。これにより、医療現場で疾患への認知が進み、患者さんの早期発見・早期治療に繋がることが期待されています。
医療の進歩に加え、より多くの方々に病気について理解していただくことが、患者さんのより良い社会生活につながります。そこでこのたび、この病気の特徴や患者さんの状況を知っていただくべく、ショートフィルムの制作を決定しました。さらに、リリースからわずか3か月間で約90万再生を記録するユニクロの「LifeWear Music」などを手掛け“共感を生むストーリーと拡散性”に強みを持つスマートコンテンツスタジオのワンメディア株式会社を共同制作に迎え、今作では、家族の愛を通してNMOSDについて知っていただけるような作品を目指して制作を進めています。本作は7月中旬にYouTube上で公開を予定しています。
なお、本企画は、中外製薬が実施する希少疾患領域における患者さん中心・社会課題解決支援活動プロジェクト「SPOTLIGHT」の一部として実施されます。SPOTLIGHTは、「患者中心の高度かつ持続可能な医療の実現」に向けたさまざまな取り組みをステークホルダーの皆様と広く共有し、希少疾患を取り巻く社会課題の解決の一助となることを目指しています。SPOTLIGHTの活動については、中外製薬ウェブサイトをご覧ください。
*視神経脊髄炎スペクトラム障害は、指定難病の視神経脊髄炎と同義です
**玉腰暁子:全国疫学調査によるNMO患者の臨床像 免疫性神経疾患に関する調査研究. 2014:平成25年度総括分担報告書:80-90
作品概要
『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』
[公開日]
2021年7月中旬予定
[公開場所]
中外製薬 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/chugaijp
[出演]
堀田 真由、須藤 理彩、松岡 広大
[監督]
柳 明奈
[原作・作家]
岸田 奈美
[制作]
中外製薬、ワンメディア
[ストーリー]
父を亡くし、母である郁子(須藤 理彩)と二人で暮らす大学生の美月(堀田 真由)。1年前、郁子はNMOSD(視神経脊髄炎スペクトラム障害)という難病を発症。この難病をきっかけに母娘のあたりまえだった日常が変わってしまった。郁子は目が見えづらく手足に痺れがあるが、娘には心配をかけまいと気丈に振る舞い、美月はそんな母への接し方に悩み、心配しながら日々を過ごしている。ある日、美月は彼氏の陽一(松岡 広大)と一緒に母を外に連れ出す計画を立てていた。ドアのチャイムが鳴り、陽一を迎えにいくと、そこに立っていたのは陽一ではなく配達員だった。そこで受け取った贈り物が、母と美月の関係を大きく変えていく……。