豪華キャストで映画公開も決定!累計17万部突破、塩田武士 著『騙し絵の牙』角川文庫より11月21日(木)発売
株式会社KADOKAWA(以下、KADOKAWA)は、塩田武士著『騙し絵の牙』の文庫版を2019年11月21日(木)に発売します。
2018年本屋大賞ランクイン。累計発行部数50万部を突破した『罪の声』の塩田武士が、俳優・大泉洋を小説の主人公に“あてがき”し話題沸騰の『騙し絵の牙』。主演・大泉洋、共演に松岡茉優、佐藤浩市、吉田大八監督(『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』)で2020年6月の映画公開も発表された本作が早くも角川文庫より11月21日(木)に発売します。
文庫版は引き続き吉田ユニによる新カバー & 大泉洋の解説付き!
大泉洋の“初主演小説”として2017年8月に刊行された単行本は、大泉洋自身がモデルを務め、原稿や書類を脇に抱えた影の”騙し絵”がグレーのバックに映し出されたカバー。数々のアーティストのCD、DVDのジャケットやファッション関連の広告などを手掛けるアートディレクター・吉田ユニによるもので、今回文庫化にあたり鮮やかな赤をバックにした新カバーで登場!
解説:大泉 洋
解説は大泉洋が担当。自身を投影した主人公の速水に感じた思いや、企画のはじまりから、連載~単行本の発売~文庫化、さらにはゴールともいえる現在進行中の映画化に至るまでの6年間を振り返る読み応えのある内容となっています。
「主人公・速水輝也は、僕にとって、どこか覚えのあることをする人物です。物真似のレパートリーが僕と同じだったり、急場の凌ぎ方がちょっと似ていたり。それが広い人脈と頭の回転の速さを駆使して、出版業界を生き抜いていく編集者・速水の姿に絶妙な匙加減で投影されている。(中略)ひとりの読者として、純粋にストーリーを楽しみながらも、やはり僕はどこかで、自分が演じることを想定しながら、この小説を読んでいました。(中略)
ただただ、”大泉洋”という男をイメージしながら読んでいただく、そこから驚きの渦に巻き込まれていくのが、この作品の面白さ」(解説より抜粋)
塩田武士 コメント
大泉洋という比類なき俳優を「小説であて書きする」という今回の企画は、映画化を持って完結する。ここまで来るのに6年半の歳月を要した。決して平坦な道のりではなかったが、吉田大八監督がメガホンを取ってくださると聞いたとき、全て報われた気がした。
大泉洋×吉田大八。これほど心躍る才能のぶつかり合いがあるだろうか。『騙し絵の牙』が表す出版業界の「希望」と「絶望」は、そのまま主人公・速水輝也の「光」と「影」に響き合う。これまで私たちは大泉さんの「光」の部分に魅せられてきた。しかし、40代の男は「影」で何を物語るかが重要である。
小説では、荒れる出版業界の海を痛いほどのリアリティで迫ったつもりだ。私が理想とする大人の男——速水輝也がいかにしてその荒波に立ち向かうのか。今からスクリーンに映る速水編集長が楽しみでならない。
文庫化にあたり、鮮やかな紅色の装丁に生まれ変わった本作で、まず物語の世界観を味わっていただきたい。
出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ……。飄々とした「笑顔」の裏で、次第に「別の顔」が浮かび上がり――。
『騙し絵の牙』
著者:塩田武士
写真(モデル):大泉 洋
発売日:2019年11月21日(木)※電子書籍も同時発売
定価:(本体720円+税)
ISBN:978-4-04-102642-7
発行:KADOKAWA/角川文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000408/
映画「騙し絵の牙」
2020年6月全国ロードショー
監督:吉田大八
脚本:楠野一郎/吉田大八
原作:塩田武士「騙し絵の牙」(KADOKAWA刊)
出演:大泉洋 松岡茉優 佐藤浩市 ほか
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
公式Twitter:@damashienokiba