オダギリジョー監督「自分と似ているなぁ」長編初監督作品『ある船頭の話』のヒロインは川島鈴遥に決定!
2019年9月より公開のオダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』のヒロインは川島鈴遥に決定したことが発表された。
川島は、とある山村で川岸の小屋に住み黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた船頭トイチ(柄本明)の前に現れる傷ついた少女を演じる。トイチは、なんとか一命を取りとめたが何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めるが、それがトイチの人生を少しずつ狂わせていく……。つつましく生きてきたトイチと出会う謎めいた少女という重要な役どころとなっている。
川島は、100 人以上の中からオーディションを重ねて選ばれた。オダギリジョー監督は「『自分と似ているなぁ』というのが、彼女を選んだ理由のひとつだったと思います。ざっくり言うと、同じようなタイプの俳優です。そんな彼女に、僕が学んだ演技法を数ヶ月かけて詰め込みました。今や僕なんかよりずっといい俳優になっちゃっています(笑)」と語る。
川島は本作の参加について「この役が決まった時、初めは本当にびっくりして実感が湧きませんでした。撮影に向けての演技レッスンでオダギリ監督に初めてお会いした時に、これは現実なんだとオーディションに受かった事を実感し、同時に不安と緊張を抱きました。その気持ちの中で自分の演技をすることに必死だったので、上手くいかないことや悩むこともたくさんありました。それでも、オダギリ監督を始め柄本さんなど沢山の大先輩の方々に支えてもらい、体当たりのつもりで撮影に挑みました。どんなお芝居も みなさんが受け止めてくださるので、これでいいんだと安心して演じることができました。そして、今改めて幸せで贅沢な時間だった事に感謝しています」と意気込みを語っている。
主人公の船頭トイチ役に日本を代表する名優、柄本明。主演としては 2008 年公開『石内尋常高等小学校 花は散れども』(新藤兼人監督)以来、11 年振りとなる。そして人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役には、映画・テレビ・舞台と出演作が目白押しの若手実力派・村上虹郎。この他にも日本映画を代表する顔ぶれが出演し脇を固める。俳優として海外でも精力的に活動してきたオダギリジョーのもとに、超豪華な国際派スタッフが集結。撮影監督は『ブエノスアイレス』『恋する惑星』などで知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインには『乱』(黒澤明監督)で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ、そして世界を舞台に活躍するアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦。国境を越え個性派スタッフが集結しオダギリジョー本人が長年温めてきたオリジナル脚本で 2019 年の映画界に新たな光を灯す。
オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』は、9月より新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。
川島鈴遥(かわしまりりか)/少女役
栃木県出身、2002年3月17日生まれ。
10 年、デビュー。Hulu オリジナル連続ドラマ「フジコ」、WOWOW 連続ドラマ W「賢者の愛」、CX 系ドラマ「ウツボカズラの夢」、映画『望郷』(17 年/菊地健雄監督)などに出演。
作品概要
ある船頭の話
出演:柄本明、村上虹郎、川島鈴遥 ほか
脚本・監督:オダギリジョー
撮影監督:クリストファー・ドイル『恋する惑星』『ブエノスアイレス』『宵闇真珠』
衣装デザイン:ワダエミ『乱』『サムライマラソン』
音楽:ティグラン・ハマシアン ※初映画音楽
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公式HP:http://aru-sendou.jp