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「ケムリ研究室」第5回公演『サボテンの微笑み』がシアタートラムにて開幕!

ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきによる演劇ユニット「ケムリ研究室」の第5回公演『サボテンの微笑み』が、3月29日に東京・三軒茶屋のシアタートラムで幕を開けた。

岸田國士の短編戯曲『温室の前』に想を得たという本作は、とある兄妹に降りかかった恋愛騒動を通し、外界と隔絶された暮らしを送ってきた二人の心模様を描く会話劇。ロマンティックコメディーから不条理劇、ディストピアものまで、味わいは違えど、いずれも壮大な虚構を組み上げてきた同ユニットが、敢えて「小さな物語」を目論み、取り組んだ新作だ。

時は昭和3年。学と空子の兄妹は、東京郊外の立派な洋館に二人きりで暮らしている。温室で植物 を育てる兄と、何くれとなく世話をする妹。親の遺産で何不自由ない暮らしを続ける一方で侘しさを 拭いきれない二人だったが、旧知の夫婦・日乃出とマユミ、学の旧友で作家として活躍する鳥羽の来訪で、その暮らしにも変化の兆しが見えきてーー 。

年越しの、ほんの十数分のやりとりを描いた序幕から、その親密さといびつさは露わになっている。やがて来訪者たちが、外界の風を運び込み、恋愛ドラマを展開するようになってもなお二人のふるまいは垢抜けず、時に風変わりなまま……なのだが、同時に互いの恋路を思いやる優しさ、世間ズレしていないからこその率直さ、純粋さも湛え、次第に目が離せない魅力、吸引力を放つようになっていく。個性的な訪問客たちの気ままともとれる言動、それに振り回される二人が巻き起こす笑いも、この兄妹のありようをいっそう切なく、愛おしいものに見せている。

時代や人間関係の設定こそ、古風でささやかなものという印象も与える本作。だが、そこで描かれる人間の表情、感情はあまりに瑞々しく、艶っぽくさえある。言い換えれば、生きた人間の営みを目の当たりにし、じっくりと見つめることのできる、演劇ならではの愉しみがそこにはあった。

ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき) コメント
今作は劇中のプライベートな時間を大切に作りました。客席の皆さまがそのことを受け取ってくださり、集中して楽しんでくださっていることが伝わってくる初日となりました。感激と感謝の気持ちでいっぱいです。幸せと不幸せの狭間にある複雑な味わいを追い求めて辿り着いた『サボテンの微笑み』。 キャスト・スタッフ一同、心を込めてお届けします。ぜひご覧ください。

瀬戸康史 コメント
変わったり変わらなかったり、遠回りしながらも少しずつその人の幸せに進んでいればそれでいい。 そんな不器用な人たちがとても可愛らしい。
大千穐楽まで鮮度を大切に演じます。

瀬戸さおり コメント
初日が開けました。ここから作品がどう育っていくのか、私自身もたのしみです。劇場でお待ちしてい ます。

清水 伸 コメント
柄にもなく袖で緊張していましたがとても楽しめました。 お芝居はお客様の心に届いて出来上がるものと再確認。

赤堀雅秋 コメント
自分の作品以外で、開幕してこんな安堵したのは初めてかもしれません。とにかくナイーブな作品なので、慣れることなく、精一杯舞台上で生きれるように頑張ります。

萩原聖人 コメント
無事に!! みんないい顔!?で幕開き!! ハラハラした甲斐がありました笑

鈴木慶一 コメント
初日を迎えて、演劇の凄さに感銘しております。 何故かと言うと、気遣いや出演者並びにスタッフの皆さんの細かい配慮は音楽界とは違った重量があります。それに浸るという恐ろしさの面白さです。

公演概要

ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』

ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』

作・演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演
緒川たまき 瀬戸康史 瀬戸さおり 清水伸/
赤堀雅秋 萩原聖人/
鈴木慶一
公演日程
【東京公演】
日程:2026年3月29日(日)~4月19日(日)〈全25公演〉
会場:シアタートラム
料金:平日公演:9,800円/土日公演:12,000円/U-25チケット:4,800円(前売・当日共/全席指定/税込)
主催:キューブ

【兵庫公演】
日程:2026年4月24日(金)~4月26日(日)〈全4公演〉
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
主催:キューブ/兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
協力:リコモーション

【豊橋公演】
日程:2026年4月29日(水祝)〈全1公演〉
会場:穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール
主催:キューブ
共催:公益財団法人豊橋文化振興財団

【北九州公演】
日程:2026年5月2日(土)~5月3日(日)全3公演
会場:J:COM北九州芸術劇場 中劇場
主催:公益財団法人北九州市芸術文化振興財団
共催:北九州市

【新潟公演】
日程:2026年5月9日(土)~5月10日(日)〈全2公演〉
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
企画
ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき)
製作
キューブ
URL
特設サイト:https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/kemuri-no5
X:@cube_stage