『反復横跳び少女』がグランプリと観客賞のダブル受賞!! 縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2023」受賞作品が決定

ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝株式会社は、「縦型映画」という新たな映画の”カタチ”を通して、“映画”の可能性を広げ、世界に羽ばたく新たなクリエイターに出会いの支援することを目的とした縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2023」を開催し、5月10日から8月13日まで縦型映画作品の公募を実施。今年で3回目となる本映画祭には、約800の応募作品が投稿され、厳正なる審査の結果、“縦型だからこそ”の魅力で溢れたドラマ、コメディ、ホラーなど幅広いジャンル14点のファイナリスト作品が選出された。
10月10日(火)に実施された授賞式には、審査員の池田エライザ、藤井道人、しんのすけに加え、グランプリ受賞者の新作映画に主演する斉藤由貴(俳優)が出席し、グランプリ/準グランプリ/アニメ・CG賞/チャレンジ賞/観客賞の発表が行われ、授賞式の模様はTikTok LIVEでも配信、多くの視聴者にも発表の様子が見守られました。
「TikTok TOHO Film Festival 2023」の〈グランプリ〉に輝いたのは『反復横跳び少女』で、制作した宮田和弥が受賞しました。脚本賞においては、ストーリーテリングだけでなく総合的に高く評価されたことから〈準グランプリ〉へと審査時に急遽変更され、『六月の嘘』を制作した齋藤博之が受賞。その他に、アニメ・CG技術を駆使することで高く評価された〈アニメ・CG賞〉は『My Apollo Plan』を制作したMy Apollo Plan制作チーム、作品へのチャレンジが高く称えられる〈チャレンジ賞〉は『金太郎さま』を制作したNUTS FILMが受賞。さらに、審査員による選出とユーザーによる投票を加味して総合評価された〈観客賞〉は、グランプリを受賞した宮田和弥制作の『反復横跳び少女』がダブル受賞した。
全受賞作品の発表が終了し、アンバサダーの池田から「ノミネート作品に限らず沢山の作品を見させて頂いたのですが、その時間はとても豊かな時間でした。縦型という制約があったからこそ、まだ発見されていない可能性やアイデアがこんなにも溢れているんだなと勉強させて頂けて幸せです。今回受賞されなかった方々も、どんどん縦横映画の道を切り開いていってほしいと思います。私もいつか撮ってみたいです!」と、“縦型”という新たなカタチを通して映画の可能性を広げていくクリエイターたちにメッセージが贈られました。

そして、池田エライザ、斉藤由貴、藤井道人、しんのすけに、グランプリ受賞者の宮田和弥を加え、トークセッションがスタートした。
今年で3年目を迎える本映画祭の魅力について聞かれると、池田エライザは「縦型というと真新しく感じるのですが、実はスマートフォンで常に撮っている画角ではあるので、映画に携わっていない人たちのほうが美的感覚を持っているかもしれない。間口が広いことで、映画の可能性が広がっていくところが魅力だと感じています」と、自身も“縦型”に馴染み深い世代だからこその魅力を力説。
過去2回の審査員も務め、実際にその進化を肌で感じているしんのすけは「この映画祭からは毎年、”映画”の可能性の広がりを実感しています。今年のグランプリ作品を見ていても、改めてTikTokを超えた新たな体験を実感しました」と魅力を語りました。
“池田エライザの撮る縦型映画に出演するなら?”と聞かれた斉藤由貴は「池田さんのイメージって“アート”なんですよ。人間臭いところではなく、縦型にアートを追及するとしたらどんな作品になるのか、見てみたいです」と語りました。加えて、グランプリ受賞者に向けて「難しいと感じつつ、だからこそ自分の発想力や自由度が生かせるのかなと思います。大変だと思いますが頑張りましょう!」と意気込みを語りました。
また、映画界の第一線で活躍する藤井道人は「ワンカットでアクションとか、没入感のあるものを撮ったら楽しそうだなと思います。ベースの制約がないとモノって作れないので、制約があるからこそ自問自答できるので。“縦です”と言われたら“わかりました!”と楽しむのが我々の力だと思います」と、“自分が縦型映画を撮るなら”とこだわりを明かしました。
そして最後に、これからどんどん広まっていくであろう“縦型映画”の持つ可能性について、グランプリを受賞した宮田和弥は「食卓を上から撮ったのですが、縦だと緊張感が伝わってきて。縦だからこそ感じるメッセージやストーリーってまだまだあると思うので、そこをもっとつきつめたいです。今後映画を作るときに縦横関係なく画角を選ぶようになったら面白いなと思います」と、熱い想いを告白。
こうして、縦型映画の新たな可能性が熱く語られ、授賞式は大盛況のうちに幕を閉じました。今後、グランプリを受賞した宮田和弥は東宝サポートのもと、斉藤由貴を主演に迎えた新作の短編作品を制作していきますので、是非ご期待ください。