福地桃子×岡山天音×井樫彩監督 映画『あの娘は知らない』メインビジュアル 解禁!
主演・福地桃子、監督・井樫彩の映画『あの娘は知らない』のメインビジュアル(ポスターとチラシ)が発表されました。『君の名前で僕を呼んで』『花束みたいな恋をした』などを手掛けた石井勇一デザインによるメインビジュアルは、チラシとポスターで異なるものとなっています。
本作は、海辺の町でひっそりと旅館を営む中島奈々(福地桃子)と、喪ってしまった恋人の足跡を辿りその町に行き着いた青年・藤井俊太郎(岡山天音)、お互いに「喪失」を抱えた二人の新しい紐帯と希望を描く作品です。
ポスターでは、複雑な感情を抱える奈々と俊太郎の表情にフォーカスしたスチールが使用され、2人は何を感じ、何を思っているのか、観客の想像力を刺激するビジュアルになっています。かつての映画ポスターがそうであったように、「自分の部屋に飾りたくなるようなポスター」を意図された今回のビジュアルは必見です。
チラシではゴミ捨て場で抱き合う奈々と俊太郎を捉えたスチールが使用されており、幻惑的な照明と相まって、本作の世界観を象徴するビジュアルになっています。また、チラシの裏面には折田侑駿さん(文筆家)と児玉美月さん(映画執筆家)のコメントも掲載されています。
折田侑駿(文筆家) チラシ内コメント
井樫彩という映画作家の作品には、彼女が生み出す物語を生きる者たちにとっての「アジール」が必ず登場する。「アジール」とは「聖域」のことであり、「避難所」を意味するものだ。それはある特定の者を除き、何人たりとも立ち入ることの許されない神聖な世界であり、傷を負った者につかの間の安らぎを与えるオアシスである。井樫監督の作品にはしばしば傷ついた者たちが登場するのだが、一見、救いのない状況下に置かれているかに思えるこの人々を、彼女は「アジール」へと誘導する。果たしてそこでは何が起こっているのだろうか──長編第三作となった『あの娘は知らない』における「アジール」は、〈夜の海〉である。
児玉美月(映画文筆家) チラシ内コメント
男女の関係の最上位は決して恋愛ではないはずであり、女性は女性だけと分かり合えるわけでもない。近年はとりわけ女性同士の連帯を示す「シスターフッド」という言葉が活況を呈した。そして2020年代の半ばへと進みつつあるなか、セクシュアリティの違いやジェンダーの非対称性を抱え込んだ男女が紐帯を結べる希望をみせてくれる『あの娘は知らない』は、今まさにわたしたちの元へと届けられるべきだろう。
宣伝美術/石井勇一 コメント
たくさんのひと夏の光が散りばめられた
まるで宝石箱のような
男女の新しい紐帯を描いた奇跡の体験。
人は繋がり続けることで
成長して変わり続けられるのだろう。
終始、美しいスチール群に酔いしれた制作に当たっての宣伝ビジュアルは、
まるで記憶の走馬灯を眺めているかのように表現しています。
若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃子)。中島荘が休業中の9月上旬、ひとりの青年・藤井俊太郎(岡山天音)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は一年前に愛する人を失い、その恋人が亡くなる直前に、この旅館に宿泊していたと語る。奈々は亡くなってしまった俊太郎の恋人のことがすぐに思い当たり、彼女について、「笑顔が印象的でした」と振り返る。
俊太郎は恋人の足跡を辿り、彼女の死を理解するために、昼も夜も町に海にと彷徨い、歩き回る。そんな俊太郎の姿を目にしていた奈々は、この土地の案内役を買って出て、いつしか彼と行動をともにするようになりーーー。
映画『あの娘は知らない』
2022年9月23日(金・祝)から新宿武蔵野館ほか全国で公開予定
[キャスト]
福地桃子 岡山天音
野崎智子 吉田大駕 赤瀬一紀 丸林孝太郎 上野凱
久保田磨希 諏訪太朗
安藤玉恵
[スタッフ]
脚本・監督:井樫彩
撮影:富田伸二(J.S.C.)
照明:太田博
録音・音響効果:光地拓郎
音楽:鷹尾まさき
編集:小林美優
美術:内田紫織
スタイリスト:藤山晃子
ヘアメイク:藤原玲子
助監督:水波圭太
制作担当:金子堅太郎
宣伝:福永津々稀、柴田健史、矢部紗耶香
宣伝美術:石井勇一
スチール:水津惣一郎
エグゼクティブプロデューサー:本間憲
企画・プロデュース:菊地陽介
プロデューサー:木滝和幸
企画協力プロデューサー:小峰克彦
ラインプロデューサー:西田敬
制作プロダクション:マグネタイズ
製作:レプロエンタテインメント、東放学園映画専門学校
配給:アーク・フィルムズ、レプロエンタテインメント
助成:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
2022年/日本/76分/カラー/5.1ch
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