160年にわたる「アリス」の文化現象をたどる初の大規模展「特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界―」開催決定!
1865年にチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロルの筆名で発表した『不思議の国のアリス』は、今日までに170以上の言語に翻訳されています。物語は児童文学という枠を超え、あらゆる想像力をかきたてる存在として世界中の人に共有されています。
アリスの冒険に出会うきっかけが何であれ(それが原作であれ、寝る前の読み聞かせであれ、ディズニー映画であれ)、新しい世代が次々と「不思議の国」に足を踏み入れるたびに、アリスは時空を超えて人々を魅了し続けています。
もはや文化的アイコンとなった「アリス」がもたらした影響を、初めて包括的に、新たな手法で紹介する展覧会がこの夏、日本にやってきます。2021年に英国・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で開催された「Alice:Curiouser and Curiouser」の世界巡回展。日本版アレンジも加え、来場者を「へんてこりん、へんてこりんな世界」へといざないます。
本展は、ルイス・キャロルによる物語の構想や、挿絵を手掛けたジョン・テニエルの素描など、「アリス」の原点から、映画、演劇、ファッション、アート、音楽、写真など「アリス」が文学の枠を越えて各界に及ぼした影響までを約300点の展示作品で紹介していきます。キャロルが描く幻想的な物語世界はもちろん、個性豊かなキャラクターやモチーフからは数多くの新たな解釈が生まれ、サルバドール・ダリ、草間彌生をはじめ、ビートルズ、ヴィヴィアン・ウェストウッドといった一流のアーティストやデザイナー、映画監督、作家、科学者にまでインスピレーションを与えました。
あらゆる分野のインスピレーションの源であり、新たな創造を生み続ける「アリス」の「へんてこりんな世界」を、遊び心あふれる没入型展示演出でご紹介。子どもから大人まで「不思議の国のアリス」の世界を心ゆくまで楽しむことができます。
不思議の国のアリス(原題: Alice’s Adventures in Wonderland)
イギリスの博識家で数学者のチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロルの筆名で描いた児童小説。1865年刊行。
幼い少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、しゃべる動物や動くトランプなど、個性豊かなキャラクターと出会いながらその世界を冒険するさまを描いています。
キャロルが知人の少女アリス・リドゥルのためにつくって聞かせた物語がもとになっており、キャロルはこの物語を手書きの本にして彼女にプレゼントする傍ら、知人たちの好評に後押しされて出版に踏み切りました。1871年には続編として『鏡の国のアリス』(原題:Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)が発表されています。
開催概要
特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界―
[東京会場]
会期:2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
主催:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社、フジテレビジョン
[大阪会場]
会期:2022年12月10日(土)~2023年3月5日(日)
会場:あべのハルカス美術館
主催:あべのハルカス美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社、関西テレビ放送
[URL]
展覧会公式サイト:https://alice.exhibit.jp
展覧会公式Twitter:@2022Alice_JPN
展覧会公式Instagram:2022alice_jpn