LAで活躍するアーティスト、コア・ポアの個展「Fallow(休閑)」を、12月26日(土)よりTHE CLUBで開催
銀座 蔦屋書店内ギャラリーTHE CLUBは、THE CLUBで二回目となる、イラン系イギリス人の父を持つアーティスト、コア・ポアの個展を、予約制にて開催します。
前回、2019年に開催された個展のあとポアは日本中を旅しました。その際に訪れた場所の地図をモチーフにし、地域の風土に根ざした色彩の組み合わせを用いて抽象的なかたちに表した今回の新作。これらの作品は、日本と西洋のアートを通じた対話でもあり、ポア自身の旅の記録という私的な思いを込めたものでもあります。
ロサンゼルスに戻った後に制作された「Maranasati」を含むシリーズは、ペルシャのミニチュア絵画をさらに進化させ、チベット絵画にみられる薬草や傷薬、楽器、日本伝統の料理や飲物、空間に浮かぶタントラ教のシンボルといったさまざまなイメージが描かれ、その前に立つ者に瞑想と治癒をうながすパワーを秘めています。
今回が初公開となる虎を題材としたシリーズは、東アジアの水墨画に影響を受けたものです。しかしその源泉は明かされず、中国的か、日本的か、韓国的かといった安易な位置づけを拒む複雑さを保っています。こうした曖昧さは、美しくも恐ろしくもあり、まるで宇宙からの来訪者のような定まった領域に留まらない謎めいた存在を描いています。
前回の個展以来初の展示となる本展覧会は、コア・ポアの休閑に終わりを告げるくぎりとなります。ペインティングに描かれた虎にはコア・ポア自身の復活がこだましています。洞窟に潜み、松林や霧の向こう側にいた虎は、生まれ育った土地を離れ、新たな縄張りへと今その一歩を踏み出します。
コア・ポア(1987―)
1987年、イギリス、エクセター生まれ。現在はロサンゼルスを拠点に活動。2010年にオーティスカレッジアートアンドデザイン卒業。近年の展示に「Returnee」(THE CLUB、東京、2019)、「Abrash」(Shane Campbell ギャラリー、シカゴ、2018)、「Polypainting」(Pearl Lam ギャラリー、香港、2018)、「Polypainting」(GNYP ギャラリー、ベルリン、2018)、「装飾は流転する」(東京都庭園美術館、東京、2017)、「Horror Vacui or the annihilation of space」(Misako and Rosen、東京、2017)、白髪一雄との「Earthquakes And The Mid Winter Burning Sun」(Ever Gold[プロジェクト]、サンフランシスコ、2017)、「Labyrinth(s)」(Pearl Lam ギャラリー、香港、2016)、「Onnagata」(GNYP ギャラリー、ベルリン、2016)、「Onnagata」(Feuer/Mesler、ニューヨーク、2016)、「Samsara」(Depart Foundation、ロサンゼルス、2015)がある。
Fallow(休閑)
[アーティスト]
コア・ポア
[会期]
2020年12月26日(土)―2021年1月26日(火)
[時間]
12時―19時
[休廊]
日曜、月曜(年末年始休廊:12月31日~1月4日)
[場所]
GINZA SIX 6F THE CLUB(銀座 蔦屋書店内)
[入場]
無料
[予約]
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[お問い合わせ]
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[紹介サイト]
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http://theclub.tokyo/ja/exhibitions/kour/
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