地域
共時的星叢―――時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし
9月5日 @ 10:00 - 12月13日 @ 18:00

日本統治期の1930年代台湾で結成され、同地へのシュルレアリスム導入を試みたモダニズム詩のグループ「風車詩社」。映画『日曜日の散歩者』(2015年、日本公開2017年)は、この数人の詩人の営みを軸に、地域やジャンルを横断する多様な作品を編み込み、単一の物語から離れることで、観客それぞれの視点を立ち上げるものでした。本展は、本作の監督である黄亜歴(HUANG Ya-li ホアン・ヤーリー)をゲストキュレーターに迎えます。
本展ではこの映画を起点に、黄の思索や編集手法を展示空間へと展開し、近代台湾の美術作品約200点、文芸、音楽、演劇、舞踏などの資料約500点に日本の作品約100点を加え、モンタージュのように組み合わせます。さらに、黄のディレクションによる映像や、反射する素材、迷い込むような動線が加わった空間そのものが、複数の関係性を生みだす装置となります。
近代の台湾と日本に確かに存在した個々の営みは、固有の光を宿し、たとえ隣り合っていなくとも、星座のように関係が結ばれていたといえるでしょう。本展では作品同士はもちろん、わたしたち自身をも含む多様な関係が交錯することで、既存の語りや単線的な歴史観から距離を置くことを目指します。その空間のなかで、近代の作品や資料は単なる過去の断片ではなく、現在の経験として立ち現れ、わたしたちのまなざしそのものを問い返す契機となるはずです。
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