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はじまりと終わりに見る色を、私は知らない
10月31日 @ 13:00 - 12月21日 @ 19:00

東條會館写真研究所では、10月31日(金)より、写真家・井上佐由紀の展覧会「はじまりと終わりに見る色を、私は知らない」を開催します。
井上佐由紀は、「おそれ(恐れ/畏れ/怖れ)」をテーマに、それを見たい・知りたいという思いから繰り返し撮影してきました。今回の新作では、生と死の世界への「おそれ」から、赤という「色」に焦点を当て、作品を展開しています。
しかし、色というものは不確かで、隣にいる人でも同じものを見ていると言えず、かつて地域性・文化性が強く反映されていた色も、現代ではSNSから大量に降り注ぐスクリーン越しの光のなかで、その意味さえも曖昧にしながら消費されています。見ることの原点である光でさえも永遠ではなく、反復を繰り返し減衰し、消滅していきます。
フィルム写真全盛期の昭和時代の様子を色濃く残す写真ラボ施設に現れる、井上佐由紀の「おそれ」の世界。作品を通してその感覚に没入しながら、「見ること」「色を感じること」に向き合えるのではないでしょうか。
イベント最新情報は公式サイト・SNSにてご確認ください。