辰巳菜穂 個展「XING（クロッシング）」

YUGEN Galleryは、11月22日(土)より辰巳菜穂の個展「XING（クロッシング）」を開催します。

アメリカのロードムービーの1シーンのような画面にはデジタルで起こるバグ効果も描かれる。世界のどこにもない風景を色彩豊かに描く辰巳菜穂。Googleストリートビューにある世界中の街角の画像を収集し、アングルや時系列が違うカットをデジタルツールで重ね合わせ、油彩画を描いています。

筑波大学で建築を学んだ後、イラストレーターとして活動。2017年から画家として国内外で作品を発表。イタリア・Corraini Edizioni社から作品集「Un Sedicesimo」が出版されるなどグローバルでも評価を獲得しています。

本展タイトルはアメリカの交差点の標識“PED XING（pedestrian crossing）”から着想。「誰にとっても同じ意味を伝える記号を、見る人によって意味が違う絵画にする。その反転で何が起こるか興味がある」。記号化された現実世界の象徴として描かれる標識や看板。それに導かれ交錯する人間の感情、過ぎゆく記憶を「風景」として留める試み。約20点を公開します。