AI KIMURA

銀座 蔦屋書店では、Amazing JIRO、高畠 新、前田 勇至の3名によるアートプロジェクト「AI KIMURA」の個展を、2025年2月21日(金)～3月6日(木)の期間にGINZA ATRIUMにて開催します。

「AI KIMURA」は、フェイス＆ボディペイント、特殊メイクなど幅広い分野で活動するAmazing JIROと、クリエイティブユニットMargtとしてさまざまなグラフィックや映像作品を手掛ける高畠 新と前田 勇至によるアートプロジェクトです。AIが無限に生み出すアイデアを人間が手作業で仕上げることで、テクノロジーの進化がもたらすはずの自由とは裏腹に、逃れられない労働の輪廻を体現しています。AIと人間の力を融合して新たな創造の形を生み出すプロセスは、同一の個体に異質なものが混ざり合う“キメラ”と通じるという考えのもと、「AI KIMURA」と名付けられました。

ネズミは、誰もが知るキャラクターのようにポップカルチャーの象徴としても消費社会に根付いていますが、本プロジェクトでは、そのポップさをモチーフとして逆説的に扱い、再解釈することで新たな意味を生み出そうとしています。また、実験動物として人間に使用されるネズミの姿に、AIのために人間が労働するという本来の役割が逆転した構造を重ね、創造の主体とは何か、それに対を成す「労働とは何か」という根源的な問いを投げかけます。

国内初の個展となる本展では、LA展でも話題となった立体作品に加え、LAで発表した作品の一部を再編集し、新しい要素を加えた新作も披露します。それは、環境の変化によって、作品の見え方がどう変わるのかを探る試みでもあります。