THE WALL CHNEIDER meets MIDORI TAKAYAMA

WALL_alternativeでは、2026年1月22日(木)～2月7日(土)まで、ファッションブランド「CHNEIDER」と彫刻家 高山瑞による企画展「THE WALL」を開催します。

私たちのまわりには、多くの“壁”が存在します。アートとデザイン、工芸と日用品、その境界は見えないながらも、確かに世界を分け隔てています。本展は、アートとファッションをひとつの軸に据え、異なる領域が交差する瞬間をすくい上げるように構築された展覧会です。

会場では、主に麻を使用した一点物の衣服を生み出すファッションブランド CHNEIDERの作品と、木という存在に寄り添い続ける彫刻家・高山瑞の作品が、同じ空間で共存します。

自然から切り離され、別の姿へと変容したオブジェクトと衣服は異なる形をまとい、私たちとの関わり方までも変えてしまいました。この二つを同じ場に置くとき、互いはきっといつもとは異なる表情を帯びるのではないか。かつて自然界で風に揺れていた植物、木も麻も、その原初の景色が、姿を変え会場という新たな風景に広がります。

目には見えない、しかし確かに“ある”と感じられる壁。隔たりとも、境界とも呼べるそれを、両側からそっと叩き合ったとき、果たして何が生まれるのか。壁は崩れ去り溶け合うのか、それとも揺るぎない輪郭を保ちながらなおも互いを隔て続けるのか。

会期中には、アロマパルファニスト Sumire Miyazakiが両者の作品を客観的に読み解き、それぞれに捧げる香りを創作。空間には、アートと衣服、木と布、その狭間に宿る物語を映し出すような香りがほのかに漂います。また、CHNEIDERがデザインを手がけたジュエリーを、韓国を拠点に活動するイ・ジョンヒョン(Junghyun Lee)がひとつひとつ手作業にて制作。金属で麻の質感をなぞります。