堀文子の仕事 イタリア・トスカーナ
11月13日 @ 11:00 - 11月26日 @ 18:30
2019年に100歳でご逝去された日本画家・堀文子の画業80年の軌跡をたどるシリーズ『堀文子の仕事』。今回のテーマは『イタリア・トスカーナ』です。
1987年3月、68歳の堀文子はイタリア・トスカーナ地方、アレッツォ郊外にアトリエを構えました。当時、日本はバブル経済の最中。浮かれた風潮に背を向け、堀が拠点に選んだのは、観光化とは無縁の田園地帯にある貴族所有のヴィラでした。
初めて目にしたトスカーナ地方の村や城、糸杉の道、中世の面影を残す美しい田園は、どこを切り取っても絵画のように映り、堀は心を奪われました。以後、日本とイタリアを行き来しながら、一年の半分を当地で過ごし、ぶどう畑やオリーブの丘に腰を下ろし、ひとりスケッチに没頭しました。後に堀は、この時の心情を「無垢の感動を取り戻すことができた」と語っています。
1992年には、ルネサンスの巨匠ピエロ・デッラ・フランチェスカ没後500年を記念し、アレッツォ市に招聘され「堀文子日本画展」が開催されます。初期からイタリア時代までの作品約40点とデッサンが紹介され、街をあげての歓迎を受けました。
本展では、堀がイタリアで過ごした5年間に描いたスケッチや日本画を一堂に展示します。
会期
2025年11月13日(木)~11月26日(水) 11:00~18:30
※会期中無休
会場
ナカジマアート
東京都中央区銀座5-5-9 アベビル3階
https://www.nakajima-art.com/
URL
ナカジマアート:https://www.nakajima-art.com/
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