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10月19日(日)放送&配信スタート!『連続ドラマW 1972 渚の螢火』完成報告会に高橋一生、青木崇高、平山秀幸監督が登壇

2025年10月19日(日)からWOWOWにて放送&配信する『連続ドラマW 1972 渚の螢火』の完成報告会が10月6日(月)に実施され、主演の高橋一生、青木崇高、平山秀幸監督が登壇しました。

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』完成報告会
(左から)青木崇高、高橋一生、平山秀幸監督

舞台は1972年、沖縄。本土復帰が目前に迫る中、現金を輸送していた銀行の車両が何者かに襲撃され、100万ドルが強奪される事件が発生する。当時沖縄では復帰に際し円ドル交換(米占領下ではドル紙幣を使用していたが、復帰に伴い円紙幣への交換が必要だった)が県政の重要事業と位置付けられており、琉球警察はこの件が日本政府やアメリカ政府に知られると、重大な外交問題に発展しかねないと、これを秘密裏に解決する特別捜査班を編成。復帰までの期限は18日。彼らは事件解決に奔走するが……。2021年に「インビジブル」で第23回大藪春彦賞を受賞、第164回直木賞候補にもなり注目を集めた坂上泉の小説をもとにしたクライムサスペンス。

捜査に当たる特別対策室の班長・真栄田太一を演じるのは高橋一生。真栄田は石垣島出身、さらに東京の大学に進学し琉球警察に入署したエリート。沖縄の出身でありながら地元の署員からは「ないちゃー(本土の人間)」と揶揄され、真栄田は自分が何者なのかアイデンティティを問い続ける。本作で高橋は、連続ドラマW作品で初主演を飾る。監督は、『愛を乞うひと』(98)、『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(19)の平山秀幸。高橋とは『よい子と遊ぼう』(94)、『連続ドラマW ヒトリシズカ』(12)以来、3度目のタッグとなる。

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』完成報告会

本作で主演を務めた高橋は「原作と脚本には当時の社会的背景が緻密に描かれていて、それをどう映像に変換するのか考えなければいけませんでした。演じる上では真栄田太一が1972年の沖縄で生活していた事をいかに落とし込めるのか、そこを意識して現場に入りました」と回想した。

青木は「この顔なので8割くらいは仕上がっているのかな…」と笑わせつつ「沖縄の時代背景をセリフで言うので、様々な事件を調べて自分の言葉として言えるようにしなければいけませんでした。与那覇清徳はキャラクター的に熱量の高い人間なので、熱を持って突っ走って時に空回りしながら演じました」と述べた。

平山監督は「沖縄が舞台の作品は、それがホームドラマでもコメディであっても意識せずとも社会的問題が描かれるもの。今回は娯楽要素が沢山詰まっている原作だったので、問題作というよりもエンターテインメントとしてアクションを作ろうという気持ちがありました」と狙いを明かした。

沖縄ロケについて高橋は「沖縄は好きで旅行でよく行く場所ですが、今回の作品のフィルターを通して見る沖縄は、今までとは違う景色に映りました。当時を知る現地の方にお話しを聞くと物語が身近になっていきましたし、当時の情勢や当時に思う事はそれぞれ千差万別。当時をどのように捉えて生きていかれたのかを色々な人に聞くことで、リアリティを持って伝わってきました。それが役に活かせたと思います」と実感。

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』完成報告会

青木も沖縄に知り合いが多いそうで「沖縄の知り合いは痛快キャラが多いので、そんな彼らのエッセンスを抽出してキャラクターを作っていきました」と沖縄のリアルな雰囲気を取り入れて役に活かしたことを明かした。

沖縄での撮影は今年の1月~2月に行われたが、まさかの寒波到来。青木が「沖縄が極寒だった。こんなに寒いわけないだろと思うくらいに寒かった。ホテルでストーブを用意してもらうくらいでした」と驚きを持って振り返れば、高橋も「衣装合わせの時は話が違かった。使い物にならないくらい薄手を用意してしまって…。空港を降りた瞬間に寒いのではないか!?と。現地の方も何年振りかの寒波だと仰っていました」と苦笑いを浮かべていた。

そんな沖縄で高橋&青木はすっかり仲良しに。高橋が「僕はずっと常に青木さんと一緒にいました。撮影後も沖縄を回っていました」と懐かしがると、青木も「美味しいしゃぶしゃぶにも足しげく通いましたし、ステーキも行きましたね!楽しい時間を過ごさせていただきました」と沖縄をエンジョイしたようだった。

さらに琉球警察・特別対策室の新里愛子を演じた清島千楓(きよしま ちか)から、本作出演及び高橋&青木との初共演を喜ぶビデオレターが到着。VTR内で抜擢理由を問われた平山監督は「一生秘密にしておきましょう!」とニヤリとし、高橋は「真面目に作品に取り組まれている方で緊張しているように見えなかった。本当に緊張していた?と思う」と絶賛。青木も「純度の高さが、まさに愛子ちゃんだった。堂々としたお芝居を見せてくれて素晴らしかった」とエールを送った。

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』完成報告会

最後に平山監督は「肩ひじ張らずに全話観ていただけると嬉しいです」と呼びかけ、青木も「個人的な事になりますが、祖父が1972年当時の沖縄にいました。そう考えると自分も縁があったのかなと思いつつ、本作に携われて嬉しいです」と運命的な出会いだと述べた。主演の高橋は「1972年当時の沖縄の背景が描き出される物語ですが、作品としては娯楽です。楽しんで観ていただければそれが何よりです」と語り、完成報告会は幕を閉じた。

 

ストーリー

1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ行方を絶った。円ドル交換が完全な形で遂行できなければ日米外交紛争に発展しかねないと、琉球警察はこれを秘密裏に解決する特別捜査班を編成した。班長に任命されたのは警視庁派遣から沖縄に戻ってきた真栄田(高橋一生)。そのほか、同級生でありながら真栄田をライバル視する捜査一課班長・与那覇、そして定年を控えたベテランの玉城をはじめとするたった5人のメンバー。事件解決のタイムリミットは本土復帰まで18日間。捜査を進めるうちに、事態は沖縄財界や地元ギャング、さらには米軍関係者を巻き込み、二転三転していく……。真栄田らは期限までに100万ドルを取り戻し、犯人を捕らえることができるのか——。沖縄の未来を懸けた戦いが始まる!

 

作品概要

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』

『連続ドラマW 1972 渚の螢火』

放送

10月19日(日)スタート
毎週日曜午後10:00放送・配信(全5話)【第1話無料放送】
WOWOWプライム WOWOWオンデマンド

出演

高橋一生
青木崇高 城田優
清島千楓 嘉島陸 佐久本宝 広田亮平 藤木志ぃさー ベンガル
沢村一樹 小林薫

原作

坂上泉『渚の螢火』(双葉文庫刊)
Amazon:https://amzn.to/4odogxj

脚本

常盤司郎 倉田健次

監督

平山秀幸

音楽

安川午朗

撮影

藤石修

照明

鈴木康介

録音

中里崇

美術

中澤克巳

装飾

小山大次郎

小道具

持田千鶴

スタイリスト

森本裕治

メイク

東村忠明

スクリプター

川野恵美

編集

洲崎千恵子

助監督

村上秀晃 野本史生

制作担当

宿崎恵造

プロデューサー

高江洲義貴 廣瀬雄

制作プロダクション

東北新社

製作著作

WOWOW

URL

公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/1972nagisanokeika/