江口洋介、蒔田彩珠、佐藤祐市監督が完成報告会に登壇!『連続ドラマW 誰かがこの町で』第1話まるごと無料配信中
株式会社WOWOWは、2024年12月8日(日) 午後10時より放送・配信スタートとなる「連続ドラマW 誰かがこの町で」の完成報告会を、12月5日(木) WOWOW放送センター(辰巳)にて開催しました。
12月8日(日)の放送・配信スタートに先駆けて開催された完成報告会には、本作が4年ぶりの連続ドラマ主演となる江口洋介、共演の蒔田彩珠、そして佐藤祐市監督が登壇。この日の様子は、「WOWOW」LINE公式アカウントでも生配信された。そろって笑顔でカメラに手を振る3人でしたが、江口は「生配信は初めてなので、距離感が分かりかねるところもありますね(笑)」と早速、茶目っ気あるコメントで周りを和ませます。
まずはご挨拶を、ということで「話自体はシリアスですが、今日は楽しくお話できたらいいなと思っています」と江口。続けて蒔田が「WOWOWドラマに本格的に参加するのは初めてで、そうそうたるキャストの皆さんと一緒にお芝居するのは緊張しましたが楽しく演じられました」とコメント。そして、WOWOWドラマでメガホンを取るのは4年ぶりとなる佐藤監督が「WOWOWでは硬質なドラマをやらせてもらえるので、もっとやりたいと思っていました。今回、4年ぶりに実現してうれしいです」と、本作への想いを語りました。
江口演じる真崎雄一は、裏金作りに加担させられ苦悩していた最中に娘を自殺で亡くしたことで、大きな傷と後悔を抱えているというキャラクター。役作りについて尋ねられた江口は「つらい過去を負った重い役。スタートがそこだったので自分のエネルギーをそぎ落として、向き合いました」と撮影を振り返り、自ら「足を引きずってみてもいいですか」と真崎の歩き方を提案したことも明かしました。
そして、蒔田も幼いころに家族が失踪し、孤独に生きてきた少女・望月麻希役について「頼れる大人がいないなかで『自分の本当の家族を知りたい』という純粋な気持ちだけで真崎のもとを訪れる子なので、真崎との距離感はお二人にご相談しつつ演じていきました」と語りました。
今作は、“同調圧力”と“忖度”がテーマの社会派ミステリー。「同調圧力が間違った方向になったらどうなるだろうという作品。SNSなど今我々の周りに怒っていることにもつながっているのかなと」と、問題提起も含まれている作品だと語る佐藤監督でしたが、特に注目してほしいポイントとして「江口さんの娘を亡くした父親としての表情。僕らの世代としてはやっぱり“あんちゃん”のイメージでエネルギッシュな印象がありますが、あえて悲哀を感じさせている。また違う江口さんが観られるはずです」と、江口が真崎として見せる表情が何よりも見どころだと強調しました。
また、江口と蒔田はNetflix週間グローバルTOP 10で1位を獲得した世界的ヒット作「忍びの家House of Ninjas」(2024年)で、忍び(忍者)の親子として共演して以来の再タッグ。今作では、また違った関係性での共演とあって「今回はなさけないお父さんだったけど、大丈夫だった?」(江口)、「全然大丈夫です!頼りがいがありました」(蒔田)といったやり取りも。
さらに「同じ時間を過ごした仲だったので、台本を読んでいても彼女の表情が浮かんでくるくらいでした」と今回の共演が楽しみだったとも話す江口に、「全く違う関係性だったので、撮影初日に一緒にお芝居をしたときは恥ずかしさがありました。でも、江口は引き込んでくれるお芝居をしてくれるので、すっと今回の役に入ることができました」と、江口がいてくれたからこそスムーズに演じられたと笑顔を見せる蒔田。江口が蒔田のドレス姿を「『忍びの家』のときに比べたら、こんなドレスが似合うようになって!」と感慨深く見つめる姿もあり、佐藤監督からは「忍びの親子同士で褒め合っている(笑)」といったほほえましい声が上がっていました。
そんなお二人に加え、今作には鶴田真由、宮川一郎太、でんでん、大塚寧々といった実力派俳優がずらり。座長として俳優陣をまとめるために心がけたことを尋ねられた江口は「あまり主演として、というのは考えていなかったですね。役としての距離感を大事にしていたくらいで、あとは皆さんベテランの方ばかりなので、やりやすかったです」とコメント。とはいえ、江口らしい空気感が現場を柔らかく包んでいたところもあったようで、蒔田からは「長丁場で疲れてきたな、というシーンでもいろいろ提案してくださるので、すごく助かりました」と、座長としてのたたずまいに感謝の想いが語られました。
また、蒔田が「皆さんセリフが本当に多くて。今回は見ることしかできなかったですが、そういう役が来たときにはこの現場を思い出そうと思いました」と言うほど、セリフ量が多かったという今作。お二人の撮影初日も台本4ページにわたる長いシーンの撮影があったそうで「監督もいじわるだよね(笑)。でも、初日にそういうシーンを持ってきて役に入ってもらおうという考えなのかなと」と江口。これには、苦笑いを浮かべる佐藤監督でした。
その後、同調圧力を描く今作にちなみ「同調圧力に弱いタイプ?」といった質問を投げかけられたお二人。
「難しい質問ですよね」と言いつつも江口は「お芝居やライブ。心地よく同調しあうことでぐっと盛り上げていくこともありますけど、今回のように心地よくない同調圧力に気づかないこともあるのかなと思いました」と語ります。ですが、続けて「この物語をやりたいという佐藤監督に同調しました!」とニヤッと笑う江口。一方の蒔田も「自分が正しいと思ったことには同調するし、違うなということには声をあげたいと思います」と語っていました。
さらに、隠されている闇を暴くというお二人の役柄にちなみ「人には言えない隠しごとを教えて」という質問も。これには監督が「ここで隠し事を言うんですか(笑)」と声をあげると、「そんなの言えるわけないじゃないですか。隠し事は誰にでもあるでしょう。公の場では言えません(笑)」と同調する江口に続き、蒔田も「じゃあ、私も言えません!」と、重ねて同調。まさかここで同調圧力!?といった場面もありましたが、「僕がバラしましょう」と佐藤監督が撮影現場で見たお二人の知られざる素顔を発表することに。
「江口さんはものすごく繊細。朝の表情で何を考えているか探っていました」と言う監督には、「いやいや、繊細にしないとこの役はできませんから!」と今作だからこその雰囲気だったと返す江口。ですが、蒔田も「繊細」だと続ける監督には、江口も「分かる。繊細だよね」と同意の声。「緊張していたと思うけど、最終回の蒔田は圧巻です!」(佐藤監督)「凛としていましたよね。それぞれけじめをつけていく最終回ですから」(江口)といったやり取りもあり、最終話まで見逃せない展開が続きそうです。
さらに、今作は12月8日から放送がスタート。今年も残りわずかということで、それぞれ「どんな1年だったか」を振り返る場面も。今年、音楽活動を再始動させたという江口は「役者と音楽業を行ったり来たりして、それが心地いい1年でした。来年も、同じように過ごしていきたいです」とコメント。一方、今年は挑戦の年だったという蒔田は「変化の多い1年だったので、来年はまたさらにステップアップできる1年でありたいなと思っています」と語りました。
完成報告会の最後には「“同調圧力”と“忖度”を描いた作品ですが、そのなかでも家族の情といったものを感じていただきたい」と見どころを語る佐藤監督に続き、蒔田が「ドラマのなかでは同調圧力が恐ろしく描かれていますが、自分だったらどうするのか身近な気持ちで見ていただきたいです」とメッセージを。そして、最後は江口が「地上波ではやらないような表現もあるWOWOWならではの作品。3話の終わりくらいからぐっとスピード感が出てきます。WOWOWでしかできないこの作品から、何か感じていただけたらと思います」と、今作への自信をのぞかせるコメントで完成報告会を締めくくりました。
2001年。埼玉県の新興住宅地、美しが丘ニュータウンの福羽(ふくは)地区で、木本俊樹(戸次重幸)・千春(大塚寧々)夫妻の6歳の息子が殺害される事件が発生。犯人が捕まらない中で、住民たちの防犯意識が異常なまでに高まった同地区は、やがて“安全で安心な町”を標榜するようになる。事件から23年がたった現在。横浜で法律事務所を構える弁護士・岩田喜久子(鶴田真由)のもとに、望月麻希(蒔田彩珠)と名乗る若い女性が訪ねてくる。彼女は、喜久子の大学時代の友人・望月良子(玄理)の娘で、自分の家族がどうなったのか知りたい、と言うのだ。実は、望月一家は19年前に失踪していたが、赤ん坊だった麻希だけは残され、児童養護施設で育てられたのだった。喜久子からこの件を託された調査員の真崎雄一(江口洋介)は、かつて望月一家が暮らしていたという美しが丘ニュータウンへと向かうのだが……。
番組概要
連続ドラマW 誰かがこの町で
2024年12月8日(日) 午後10時スタート(全4話)
毎週日曜午後10時~ ※第1話無料放送【WOWOW プライム】【WOWOW 4K】
第1話放送・配信後、全話一挙配信【WOWOW オンデマンド】
江口洋介 蒔田彩珠
鶴田真由 宮川一朗太 尾美としのり 玄理
戸次重幸 本田博太郎 でんでん 大塚寧々
佐野広実『誰かがこの町で』(講談社)
佐藤祐市『シティハンター』『ストロベリーナイト』『絶対零度』
前川洋一『連続ドラマW 華麗なる一族』『連続ドラマW 沈まぬ太陽』
木村秀彬『ブラックペアン』『連続ドラマW シャイロックの子供たち』『連続ドラマWだから殺せなかった』
青木泰憲
廣瀬眞子 水野綾子
共同テレビジョン
WOWOW