日本初!連続ドラマ脚本の3ヵ国同時製作が進行 月9『コンフィデンスマンJP』日中韓3ヵ国で、各国向けにドラマ化決定
株式会社フジテレビジョン(以下フジテレビ)は、2018年3月19日(月)~22日(木)の期間で開催されているアジア最大の映像コンテンツ見本市である「香港フィルマート」で、2018年4月放送の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』が、日本のみならず韓国・中国を含めた3ヵ国で、同時にテレビドラマ化が進んでいることを発表しました。
フジテレビは近年、中国市場において20作品のドラマ・リメイクを実現してきました。中でも脚本家・古沢良太さんが手がける作品への国際的な需要は極めて高く、今回は日本での放送に先駆けて、韓国のKBS-KDB韓流コンテンツファンドが出資したスタジオ・インビクタスのほか、中国の最大手製作会社が、フジテレビ向けに書きあげた脚本をもとに、それぞれ自国向けのドラマ製作を開始しました。ドラマタイトルは、それぞれの国名を盛り込み、「コンフィデンスマンKR」(韓国)、「コンフィデンスマンCN」(中国)となる見込みです。ドラマが放送・公開される前に、脚本の段階で、異なる言語圏・文化圏での製作がスタートすることはハリウッドの人気脚本家では過去に例がありますが、日本のテレビドラマでは初めてとなります。
『コンフィデンスマンJP』は既に、香港最大の通信事業社PCCWなどを通じて、東南アジア各国に直後配信されるほか、世界82の国と地域での放送・配信が決定しています。日本では、2018年4月9日(月)夜9時から放送開始します。
脚本家・古沢良太 コメント
また新しい冒険に出る気分です。
エンターテインメントの世界にすでに国境はなく、
世界中の制作者がよい原作や脚本を探し求めている、
と年々強く感じていました。
そんな中フジテレビさんが提案してくれたのが、
リメイクではなく、脚本をもとに三か国が競作するという
アイディアです。身震いしない脚本家がいるでしょうか。
こうして実現すると重大な責任も感じていますが。
競い合うことでアジア全体のレベルがより上がれば素晴らしいですし、また日本のテレビドラマの在り方が国内の視聴率を取り合う時代から次の新たな時代へ進むチャレンジとしても、有意義な一歩になればと願っています。
番組企画担当・成河広明(フジテレビ編成制作局 企画担当部長) コメント
古沢作品の新しいチャレンジとして“日中韓同時制作を実現しよう”とみんなで盛り上がったのは、ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら?~』の中国リメイク版の脚本打ち合わせのため、古沢さんと一緒に上海にいた時でした。まさかこんなに早く実現するとは思っていませんでしたが、これも、ひとえに古沢さんの脚本が圧倒的に面白く、世界に通用する上質なものであること。日本版は長澤まさみさんをはじめとする最高のキャストが揃ったこと。日本と海外を結ぶ経験豊富なスタッフがいたからだと思います。日本版のみならず中国版、韓国版も全アジアで等しく話題となってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
海外担当・久保田哲史(フジテレビ総合事業局 コンテンツデザイン部部長職) コメント
近年、アジアのドラマ製作のレベルが急速に向上し、日本のドラマは以前のようにアジアで圧倒的な地位を築くことが難しくなってきています。そのような中、少しでも日本の優れたドラマが海外でも評価されるようにと、中国や韓国などでフジテレビドラマのリメイクや共同製作に力を注いできました。今回のような画期的なことが成立したのは、海外で古沢作品の人気の高さがあるからこそです。中国版と韓国版にも参加していきますが、それぞれの『コンフィデンスマン』が世界に羽ばたいていけると確信しています。
韓国スタジオ・インビクタス コメント
韓国でも人気の高い脚本家・古沢良太の作品を、韓国ドラマとして制作できることになりとても光栄です。また同じタイトルで、3つの別のバージョンのドラマを作るという新しい試みは、文化の多様性に起因した楽しさを倍増させ、さらに、3ヵ国の文化的交流を促進させるものと期待しています。
『コンフィデンスマンJP』
“欲望”や“金”をテーマに、一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)という3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、毎回、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる、痛快エンターテインメントコメディー作品。
[放送日時]
毎週月曜日よる9時放送 2018年4月9日(月)スタート
[出演]
長澤まさみ/東出昌大/小日向文世 他
[スタッフ]
脚本:古沢良太
企画:成河広明
プロデュース:草ヶ谷大輔/古郡真也(FILM)
演出:田中亮/金井紘/三橋利行(FILM)
制作著作:フジテレビ