舞台「テイルズ オブ ザ ステージ -ローレライの力を継ぐ者-LIVE&THEATER at 横浜アリーナ」白熱のステージレポート

夏を目の前にした6月15日(金)、横浜アリーナにて、舞台『テイルズ オブ ザ ステージ―ローレライの力を継ぐ者―LIVE&THEATER at 横浜アリーナ-』が上演された。原作は、バンダイナムコエンターテインメントの人気RPG『テイルズ オブ』シリーズ。

この日に上演された「テイルズ オブ ザ ステージ」とは、俳優は演技だけでなく、ダンスやアクロバットをダンサーたちと披露し、客席を巻き込んで“テイルズ”の世界を余すことなく体感させる一夜限りの奇跡のエンターテインメントショーだ。昨年、『テイルズ オブ ジ アビス』を題材にした『テイルズ オブ ザ ステージ 最後の預言(ラストスコア)』が横浜アリーナで上演され、大ヒットを記録したことは記憶に新しい。その2作目にあたる今作で物語の中心になるのは、主人公のルーク・フォン・ファブレではなく、ルークと瓜2つの青年、アッシュ(新井雄也)。彼に焦点を当てた「ジ アビス」のアナザーストーリーが壮大に描かれる。

横浜アリーナの中央に客席により近い別ステージがあり、役者の汗、息遣い、ダンス、ダイナミックな殺陣から、彼らのボルテージを肌に直接感じることができる。客電が落ちる前から、ルーク(岩城滉太)、ティア(星波)、アニス(甲斐千尋)が前説を行い、特別な夜を心待ちにしている客席から笑いを誘っていた。今作のテーマ色になる赤いペンライトが一斉に振られ、世界が“アッシュ”色に見えて、すでに彼を心から歓迎しているムードがあり感動的だ。

ストーリーは、アッシュの葛藤と苦悩や成長、ゲーム原作ならではのサブストーリーが描かれている。しかし、彼らの心情や演技は、先日発表された、8月22日(水)から始まる、舞台『テイルズ オブ ザ ステージ―ローレライの力を継ぐ者―EMOTIONAL ACT』Zepp ダイバーシティ東京・Zepp なんば大阪公演で存分に味わうとして、この日は、『テイルズ オブ』の世界をお祭りのように、役者と観客は一緒に心の底から楽しんでいた。

役者は、アドリブや客席との掛け合いでクスクス笑わせ、観客はBUMP OF CHICKENがテーマソングを手がけた『カルマ』を役者と一緒に歌って大盛り上がり。ファンとしては、ヴァン(RYOJI)のブレイクダンスやロボットダンスは、ゲームでは味わえない演劇ならでは驚きで、思わず体がクネクネと反応してしまった。特に今年は、六神将がそろったことが見所だ。ラルゴ(森山栄治)、アリエッタ(岡本麻海)、ディスト(笠原織人)が揃い、彼らは前作からの3人と、ダークな色彩で舞台を彩り、観客のハートを鷲掴みにしていた。
また、この日は、サプライズとして3つの情報が明らかに。1つ目は、Zepp公演のキービジュアルが公開。そちらを見ていただければわかるが、なんと、ジェイドが登場しているのだ。演じるのは前作でも演じた高橋駿一とくれば、彼の華麗なアクロバットを脳裏に焼き付けたファンならずとも、大いに楽しめるだろう。最後は、原作に存在しない新キャラ“少年アッシュ”の登場だ。そして、この“少年アッシュ”は、ゲーム「ジ アビス」のキャラクターデザインを担当している藤島康介氏による公演のための描き下ろし。発表されるや客席から「可愛い!」と大歓声がアリーナに響きわたった。もはや夏の風物詩となった舞台『テイルズ オブ』シリーズ。さて、今年はどんなワクワクする舞台を見せてくれるだろう。『テイルズ オブ』の夏は始まったばかりだ。
(文:竹下力 写真:Mariya Suzuki)

Tokyo Now Author