スポーツマックス 2023年春夏コレクションを発表!

2022年9月23日、スポーツマックスはミラノファッションウィークにて2023年春夏コレクションを発表しました。

スポーツマックス2023年春夏コレクションは「ブーバ」と「キキ」という、実際には何ら意味を持たないにも関わらず、補完し合う力を持つこれら2つの言葉の響きとともに展開されます。この二元性が伝えるのは、長い間失われていた無垢な感覚を取り戻すための練習であり、抑圧的な考えや従順性、あるいは統制された真実からの解放を宣言するものです。図形には音があるのでしょうか?

「ブーバ/キキ効果」とは、言語音と、視覚的な図形や物との関係について調べた研究結果で、1929年にドイツ人心理学者ヴォルフガング・ケーラーによって初めて報告されました。テネリフェ島で行われた最初の実験は、被験者に2つの抽象的な図形を示し、どちらが「タケテ」、どちらが「バルバ」と呼ばれているかを確認させるものでした。ほとんどの被験者は、後者の「バルバ」を丸みのある曲線的な図形、前者の「タケテ」をギザギザの図形と回答しました。2001年、ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランとエドワード・ハバードが、ケーラーの実験を反復しました。この実験では、アメリカの大学の学部生とインドのタミル語話者に2つの図形を示し、どちらが「ブーバ」で、どちらが「キキ」であるかを識別するよう求めました。すると、どちらの母集団でも、ほとんどの人が曲線からなる図形を「ブーバ」、ギザギザの図形を「キキ」と選び、人間の脳は確かに図形に抽象的な意味を与えているという最初の論文を支持する結果となりました。その後も図形と味覚などの感覚との関係や、脳が人間の外見をどのように認識しているかなどを調べる研究が行われました。形、色、質感、動き、音などを通した、感覚刺激に対する本能的な反応である共感覚に基づき、スポーツマックスはあらゆるロジカルな説明の枠を超え、それぞれのバランスを見出す要素をコラージュして独自の実験を行っています。シルエット、色、質感、動き、日常生活の音は、本能的に大人の成熟したレンズを通して解釈されながら、同時に子供の目の無邪気さや驚異なるものへの好奇心によってフィルターにかけられています。

本コレクションはデュアリズム(Dualism)を受け入れること、異質なものと馴染みのあるものをとミックスすることを呼びかけます。大胆な創造性とCAMPのコンセプト、すなわち誇張された振る舞いや皮肉、社会規範の破壊に基づく美的スタイルや感性を謳歌するファッションの祭典なのです。コレクション全体を通して、ジオメトリックとオーガニック、自然と人工、超カジュアルと豪奢、これらの二元的エレメントの対比が常に繰り広げられます。ミニマルルックもまた、このコントラストから生まれてセカンドスキンと化しています。身体を覆う眠りを誘うような発光性のパターンは、ウルトラクロップドトップスに合わせたボリュームたっぷりのテクノクチュールスカートと交互に登場します。

ストリートウェアは、イブニングウェアをアイロニカルに再解釈しています。現代のレッドカーペットに登場する裾を長く引きずるドレスを模倣したような「人生より長い」袖と裾が特徴です。アシッドトーン、パステル、ディープカラーが交互に配されたヴィヴィッドなカラーパレットの中に、オプティカルホワイトとピュアブラックのアクセントが散りばめられています。サイケデリックなモチーフのプリントやパッドのように隆起したテクスチャーによって、感覚的刺激というテーマを強調しています。

アクセサリーは、成型されたセカンドスキンブーツに代表されるフットウェアやアンチストレスのバッグが中心となっています。さまざまな時代をインスピレーションソースとするシェイプは分解と再構築を繰り返し、過去のドレスコードを二極化しています。1950年代のAライン、ローウエスト、ナローショルダー、ラージフレアシルエットは、60年代の未来的なスペースエイジスタイル、さらにテクノミュージックやレイブシーンからサイバーパンクスタイルが生まれた90年代のカウンターカルチャールックと並置されます。すなわちこのコレクションは、シュガーパンク、サイコシック、テクノクチュールの世界を行き来する、絶え間ない実験へと変貌を遂げています。他者を肯定し、型にはまることに抵抗しながら互いに混ざり合い、極限を絶え間なく追求し続けるのです。

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Tokyo Now Author